母の誕生日

今日は、去年、6月12日に寿命が尽きた母親の誕生日である。昭和11年の生誕だから、生きていれば88歳であった。

俺にとっては壮絶だったといえる介護体験も、時折思い出すことはあっても、すでに、遠い、昔日の微かな出来事のように、記憶の奥に留まっている気がする。

意外と、懐かしいとか、愛おしいとか、悔やむ気持ちとかはほとんどなくて、介護をしていた当時は、大きな精神的疲労や焦燥感のために、コレが終わったら、俺は“介護うつ”に陥るんぢゃ、と心配もして、されたが、今となっては多分、そんなこともなくて、改めて自分の、事が終わったらすぐに冷める薄情さと、即物的な快楽・享楽を何よりも優先する様、人間としてのクズさ加減、サイコパス的気質に、今更ながら驚くのであった。

まあ、逃亡せずに、寄り添って、両親2人とも看取ったのだから、それでもいいじゃん。

あ、一つだけ後悔。棺桶に横たわる母が、マヌケに口を開けたままだったので、閉じてあげればよかったです。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。