【映画】「ルクス・エテルナ 永遠の光」

極端に過激な作品で世間にケンカを売るアルゼンチン出身の異才、ギャスパー・ノエ監督の「ルクス・エテルナ 永遠の光」(2020)。

B級映画撮影の舞台裏を撮ったような短い1時間弱の全然大したことのない内容だけど、ラストの2人の女優を撮った映像で、長々とサブリミナルのような赤と緑の光の明滅が続いて、正面から画面を凝視してると、絶対に何かしらの身体症状を引き起こしてしまうだろうと思われる。

俺も途中で気持ちが悪そうになって画面を観るのを止めた。ったく、いったい何を考えてんだよ、このハゲ野郎監督は!

“アーティストの視点から現代社会を描く”というコンセプトはご立派だが、中世の魔女狩りを現代でやるような流れでよくわからない上に、締めで観客に向けた光による拷問って…。

ただ、撮影で台本はないけど、徹底的に女優をいじめて、本当の恐怖や怒りを引き出すなんて本当にありそうでウーンと唸ってしまった。

監督と女優にプロデューサーら、映画に関わるスタッフ達が撮影に向けて各々の思いが噴出していくところなんか、収集のつかないカオス状態を描くのが得意なギャスパー・ノエ監督らしいと感心はした。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。