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ルッキズムの鬼あらわる!!

明日は節分だけに鬼ネタで。

今は亡き祖母トメはオシャレで美に厳しく、歯に絹を着せぬ物言い、、、
というか、
今で言う不適切発言の鬼でもあった。
トメはワタシの母方の祖母なのだが一人娘の母は生まれてくるなり「おぞい子(不細工の意味)だねぇ。」と、とんでもない言葉を投げつける、そう美醜に厳しいルッキズムのオニだったのである。

ルッキズムの鬼トメの見合い相手、将来の夫(祖父)は駅員で、結婚前の若い頃、どうしても切符を切って欲しいと、駅の改札で列をなす若い娘で溢れていた、、という逸話を残すほどのイケメンであった。
トメはオシャレだったが顔は正直、、普通の下。どちらかというと不細工寄りだった。孫のワタシが言うのもなんだが。。
そして、そんなトメの顔に少し似ている自分が悲しいのだが。。

この祖父母の娘、ワタシの母オケイ(仮名、笑)は父の血が濃かったようで正直、ルッキズム的にはイマイチだったトメよりずっと可愛いく「おぞい」なんてこと全くないのだが。。

ワタシは祖母トメに幼少期、会うたびに言われていたことがある。

「ともおかん、アンタは目と鼻を直しなさい(整形!?)今ならチョチョイだよ。直したくなったら、おばぁちゃんに言いなさい。少し手伝ってあげるよ(お金出してくれるとな?)」

会うたびに言われた。

毎回に及ぶ悪気がないらしいが孫の心をえぐる発言は正直、
「お前、不細工やな。顔直せ」
、、、と言われているようで
顔面自己肯定感は極めて低い人間に育った。

目と鼻を直すって半分顔を作り直せと言っているのと一緒じゃないか。。。

まさにルッキズムの鬼、見参。

そんな自分の見た目が気になる高校生、お年頃時代、
ワタシにはポメちゃん(仮名)という同じクラスの女友達がいた。
このポメちゃん、自称不細工大臣のワタシにも負けずとも劣らないテイストの外見、ニキビで天然パーマな女の子だった。
でも、ワタシと全く違ったのは、恐ろしいほど自己肯定感の高い子だったのだ。

自分の一人称が「ポメちゃんね、、」と言うことにまず、衝撃を受けた。
ルッキズムの鬼に洗脳されて自己肯定感は低いが他者に対するルッキズムが厳しいワタシ的には
ポメちゃんの見た目で言うから何だか面白くて憎めないのだ。

これ、可愛い子がやったら反感を買うやつ。。と思っていた。

見た目的にはワタシと大差ないポメちゃん。
なんでこんなに自己肯定感が高いの??と本当に羨ましく思っていたワタシ。
この頃、ポメちゃん宅に当時はまだ珍しいおうちカラオケセットがあり、よく友人何人かで遊びに行って、カラオケルームさながら、おうちカラオケをさせてもらっていた。
足繁く通うのでポメパパとポメママとも仲良くなった。
ご両親は二人ともポメちゃんの事を手放しで可愛い可愛いと、言うのだ。
まぢか???
本気で言ってるの?それ??(←だいぶ失礼なワタシ)
ほんっと目からウロコ。

いや言葉マジック!!

いや、マイナス言葉でなく、プラス言葉で育てるって大事。

これがポメちゃんの自己肯定感を生んだのか!!!

ポメちゃん一家から学んだ事はワタシの子育てで実践。

ルッキズムの鬼目線で言うとワタシの遺伝子ガッツリ受け継いだ子どもたちは正直、ごめんね、
麗しく産んであげられなくて、、という感じだが、マイナスのルッキズムコメントは一切言わなかった。

、、というか、たとえ不細工であっても子どもは親の目フィルターで可愛く見えるものなのだ。
ようやく、ポメちゃんパパとママの気持ちがわかった瞬間。

でも、昔の子育ては我が子を卑下して育てがちなのに
ポメちゃんパパとママは進んでたのね、、と今となっては思う。

いいじゃん、他の人には不細工に見えても自分にとって可愛いなら、、と今では思う。

多部未華子ちゃんに似てるよねー
などと子どもに言おうものなら
中々美醜に厳しいルッキズムの小鬼、子ども2号は、「親バカ目線で言わないでッ!全く似てないから、、」と怒り出す。
いいの、親バカでも。。。

ルッキズム、時代によって変わるんだよ、きっと。
だってワタシが好きなむさくるしい昭和顔眉太髭面男子は、今は全くモテないようです。

現代はお肌がツルツルした、口周りも永久脱毛した、色白なリップ軽く塗った男子がモテるよう。。

100年後、いや、1000年後はワタシの顔だって絶世の美女なのかもしれないよ、、、

って、それは無理か?

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