#1日3アルバム開拓 Walkin` with a song - 岡野昭仁
73.Walkin` with a song - 岡野昭仁
いろんな自分自身よりも下の世代の音楽を研究して作ったんだろうなということがよく伝わってくるアルバムで興味深い。
と、ここまで書いてからクレジットを見たけども、いろんな人の手が加わっていた。そういうプロジェクトだった。
「こういうことでしょ?」とある意味、単純化してそれを岡野昭仁氏の曲として再構築しているから、そのリファレンスになったであろうアーティストの個性みたいなものが程よく漂白されて、スタンダードな感じになっていて非常に聴きやすい。
正直、M7『MELODY (prod.by BREIMEN)』で井口理氏はファンだからというのもあって理解できたものの、BREIMENの参加はとても意外だったのだが、このアルバムを聴いたことで、そういう流れになったのもめちゃくちゃ理解できる。良ポップ。
そして、さんざん他人の作った曲を歌った後に『歌を抱えて』で岡野昭仁氏にピントが合うことで、すごくコントラストがついておもしろい。
ちょっと言い過ぎかもしれないが、いろんな曲をある種「歌い手」的にふるまい、楽曲の要請に従って歌うという意味では、最近のAdo氏に似た面白さがある。自らを歌い手化したアルバムって最近流行りなんですかね。
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