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#1日3アルバム開拓 2023/6/28〜

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記事一覧

#1日3アルバム開拓 2023/8/16

#1日3アルバム開拓 2023/8/16


69.WAVE - Otis McDonald

 Otis McDonald。というのは名義らしく、本名はサンフランシスコを拠点に活動するJoe Bagaleという方。Youtubeオーディオライブラリーに独占契約かつ著作権フリーで30曲も放出しているということで、Youtubeにアップされる動画のBGMとして相当数使われているよう。本人のX(旧Twitter)をみると、毎週新曲をドロップして

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#1日3アルバム開拓 2023/8/9

#1日3アルバム開拓 2023/8/9


66.The World Is Getting Smaller - Snarky Puppy

 Snarky Puppy。今では、現代最強のインストゥルメンタル軍団として確固たる地位を築いている彼らの初期の作品をセレクト。
 昨年リリースされた『Empire Central』はそのサウンドの厚みやゴージャスさに圧倒されるアルバムで、間違いなく最高傑作なのだが、本作はそこから比較すると明らかにこ

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#1日3アルバム開拓 2023/8/6

#1日3アルバム開拓 2023/8/6


62.Camera Obscura - People In The Box

 People In The Box。ポストロックバンド。文学的な歌詞とだまし絵のようなサウンドで見せる表情が目まぐるしく変わる。しかし、それはこちらがただ翻弄されるようなものではなく、むしろ非常に心地よい。変拍子を多用していて、演奏にもかなり情報量が詰まっているのに、歌詞に集中できる余裕がある。
 文学的な歌詞、と一

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#1日3アルバム開拓 2023/7/31

#1日3アルバム開拓 2023/7/31


54.A Muddy, What Else? - .multibeat/Noflik

 .multibeatというバンド。今作は、Noflikとはオランダのビートメイカーとの共作。以前もこの座組みのアルバムはあった模様。
 全体的にいわゆるLo-fiヒップホップ的な文脈の曲が多い。生ビートテープというような手触りであり、逆にいうといわゆる「演奏」らしい派手さのようなものはあえて控えめ。演奏は徹

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#1日3アルバム開拓 2023/7/26

#1日3アルバム開拓 2023/7/26


50.Ruins Everything - Snazzback

 ブリストルを拠点とする七人組のSnazzback。非常に音数をしっかり絞っているからこそ洗練された印象を受ける。プレイヤーの妙技に耳を傾け感銘を受けるというよりも、どちらかというと心地よく揺蕩えるような演奏が印象的。あくまでバンドの演奏ではあるが、全体の演奏の装いはエレクトロニカな印象。妙な言い方になるが、特に一曲目『Laosh

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#1日3アルバム開拓 2023/7/23

#1日3アルバム開拓 2023/7/23


46.Live For The Highest Bidder - Nick Cambell Destroys/Jacob Mann/Christian Euman

 皆大好きJacob Mannも参加する、Nick Campbell Destroysというベーシストのアルバム。VulfpeckやScary Pocketsなどとも共演しているよう。
 軽快なハーフタイムシャッフルの『For Yo

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#1日3アルバム開拓 2023/7/19

#1日3アルバム開拓 2023/7/19


42. Parade - 思い出野郎Aチーム

 思い出野郎Aチーム。変な言い方だが、この人たちは本当に音楽を信じているのだとわかる。ずっとダンスは終わらないし、音楽は鳴りやまない。そう信じるという強い意志。
 コロナ禍という言葉がもはや死語になりかけている今、ふと「あの頃の息苦しさ」そして「それでも見失ず掴んだ希望」のようなものを思いだすアルバム。2023年の夏にまさかこうしたアルバムを聴くこ

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#1日3アルバム開拓 2023/7/11

#1日3アルバム開拓 2023/7/11


38.On My Ones - Alfa Mist

 イギリスのコンポーザー、ピアニスト。彼もまた、UKジャズ界隈の人物であり、ヒップホップとの接近が特徴と聞いていたが、本作『On My Ones』に関してはストレートにピアノのみで奏でられるアルバムだった。
 『L4』では滑らかなリフの中で、タッチの強弱で生まれるうねりが心地よい。最小限のレイヤー数でありながら、それぞれが柔らかく有機的に変化

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#1日3アルバム開拓 2023/7/10

#1日3アルバム開拓 2023/7/10


35.Aboogi - Imarhan

 アルジェリアの五人組グループ。メンバー全員がトゥアレグ族と呼ばれる遊牧民出身。
 フォークミュージックらしいカラっとしたバンドサウンドと、重みのあるパーカッション。そして、硬質ささえ感じるアコースティックギターサウンド。ライミュージックらしいボーカル。多層的なコーラス。終始リスナーを突き動かす強烈にうねるようなグルーヴが、日本のジトっとした、またはアス

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#1日3アルバム開拓 2023/7/9

#1日3アルバム開拓 2023/7/9

31. On Writing(2022 Remasterd) - Barrier Reef

 仙台を拠点に活動インストゥルメンタルバンド。まさに、来週7/14に新作アルバムがリリースとのことで、いま聴かずしていつ聴くというバンド。さっきサイトを見たら、どうやらPatreonでファンクラブを運営しているよう。月額5ドル払えば、パラデータやTAB譜を落とせたりするようで、なかなかユニーク。
 楽曲の

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#1日3アルバム開拓 2023/7/7

#1日3アルバム開拓 2023/7/7

お通し

今日は七夕

27. From Gagarin`s Point of View - Esbjörn Svensson Trio

 通称、E.S.T.。スウェーデンのピアノトリオ。先日、取りあげたRémi Panossian Trioが影響を受けたとされるアーティスト。1999年のアルバムながら、全く古さを感じさせない。『The Return of Mohammed』とか、今の曲って言わ

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#1日3アルバム開拓 2023/7/5

#1日3アルバム開拓 2023/7/5

23.サーフ ブンガク カマクラ/24.サーフ ブンガク カマクラ(完全版)- ASIAN KUNG-FU GENERATION

 ASIAN KUNG-FU GENERATION。私より4、5歳上の人が聴いているイメージがある。私とアジカンの接点は、それこそ『夜は短し歩けよ乙女』が舞台になるという話をきき、そこからアニメ『四畳半神話大系』とかを観始めたあたりである。ロックはほとんど通らずに来た

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#1日3アルバム開拓 2023/7/4

#1日3アルバム開拓 2023/7/4

20.La revancha del tango - Gotan Project

 Gotan Projectというフランスのグループのデビューアルバム。タイトルは「タンゴの復讐」という意味らしい(Deepl翻訳より)タンゴ・エレクトロというジャンルに分類されるらしいが、そこまでエレクトロな要素は感じず、エレクトロに限らずハウスとかヒップホップとかいろんなジャンルを含んで魔改造したタンゴという感

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#1日3アルバム開拓 2023/7/3

#1日3アルバム開拓 2023/7/3

16.Riveter - Sami Braman

 Sami Bramanというバイオリニスト。”Fiddle”というあまりなじみのない単語が出てきたが、ケルトやカントリーで演奏されるバイオリンのことをフィドルと呼ぶそうで、モノとしては全く同じらしい。(まあ、諸々の奏法が違うはずなので、それに合わせたセッティングはありそうには思うが)
 割と古典的な類のブルーグラスのアルバムで、聴いていて心地よ

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