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「自分探し」卒業しませんか。

こんにちは。セラピストでコーチのとみーです。

私たちは、幼い頃から「自分らしく生きる」ことの大切さを教えられてきました。しかし、一体「自分らしさ」とは何なのでしょうか。私は長いこと、つい最近まで、自分らしさを自覚したいと思っていたし、自分らしく生きよう!という発信もしていました。

でも、自分らしさという言葉の解釈そのものが間違っていたのかも、と思ったんです。

最初は、個性的な趣味や嗜好、ファッションスタイル、行動パターンなどが「自分らしさ」の現れだと考えていました。例えば、全身真っ黒の服を毎日着けているのが自分流だとか。しかし、全身黒い服がアイデンティティだった人がある日突然白い服を着たくなった時、それは「自分らしくない」のでしょうか。そんなことはないはずです。

さらに、自己紹介をするとき。自己紹介=自分らしさの説明ですが、自分について語ろうと思っても、家族関係や出身地、経歴、仕事内容など、自分を構成する外的な要素しか出てこないことに気付きました。自分とは一体何なのかは、言葉で語れないんです。

そこで気づいたのは、「自分らしさ」は過去の一定期間での行動や人間関係、思考を組み合わせた表層的な特徴にすぎず、常に変化する可能性に満ちているということです。過去の自分の集大成が現在の自分であり、未来の自分はまったく別の行動をすることもあり得るのです。

つまり、「自分らしさ」を固定的に捉えるのではなく、この世にひとつしかない自分自身の内なる源泉に注目し、そこから生まれる素直な気持ちに従うことが大切なのだと悟りました。

自分の価値観や信念、そして才能や個性を最大限に活かし、本当に興味や情熱を持てるものに打ち込む。過去の経験に基づいた他者からの期待や制約に惑わされることなく、自由に未来を選択する。これこそが、真に「自分らしい」生き方なのではないでしょうか。

もちろん、他者の影響を完全に排除するのは難しいでしょう。人は影響し合う生き物です。しかし、外野は外野。振り回される必要はありません。自分の内なる直感に耳を傾ける習慣を身につけましょう。自分の心に正直に生きていく勇気があれば、きっと新しい可能性が開けるはずです。

他人の声より自分の本音を優先すること。それで人に嫌われる可能性も、人間関係が変わっていくことも、覚悟をもって受け入れること。今の私が1番の課題に感じている部分です。だからこそ、noteを書いています。

「真の自分らしさ」は、人生を通して常に探し求め続けるものなのかもしれません。しかし、その旅の先には、間違いなく自由な世界が広がっています。一度きりの人生を、十分に満喫し尽くしましょう。自分らしさを探したり、過去に積み重ねてきた自分らしさにとらわれる必要はありません。自分らしくないことも含めた“今”の本音に耳を傾け、勇気を持って前に進み続けることが、真に自分らしい人生を歩む道です。


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