チェンマイの神秘的な体験と自己探求の旅
漫画がきっかけとなった思いがけない旅立ち
4月の前半に、タイのチェンマイに一人旅に行ってきました。人生で2度目の国外一人旅です。
きっかけは、エッセイ漫画に描かれていた"ジャプー"という、未来視のヒーラーさんに会いたかったからです。
2年以上前に漫画を読み、ジャプーさんに一度は会ってみたいと思っていました。しかし金銭的にも安全面でも不安がありましたし、ジャプーさんの修行場所はスピリチュアルな要素が強く、誰もが簡単に辿り着ける場所ではないようで、実現を諦めかけていました。
今年に入ってから、やっぱり行きたいなと思っていたところ、ジャプーさんに会いに行ったことのある友人から背中を押され、渡航を決意。さらに、せっかくの旅だから不慣れなことにどんどん挑戦しようと思い立ち、旅程はノープランに。宿泊先は最初の2泊以外は決めずに飛行機のチケットのみを手配して、チェンマイへと旅立ちました。
神秘的な出会いと強烈なセレモニー体験
到着初日、ジャプーさんの寺院へと向かいました。たぶんここかな?という場所に着き、そこにいたタイ語しか話せないおばちゃんに「ジャプーテンプルはここ?」と英語で聞いたところ、「ノーノー!バイバイ!」と追い返されてしまいました。迷惑そうな顔に完全に怯んでしまった。
でも合っているよな?と思い、周囲の写真を撮って友人に連絡。ジャプーさんのお寺のすぐ近くだよと言われ、翌日もう一度行ってみることにしました。同じおばちゃんに追い返されそうになったものの、なんとか目的の場所へとたどり着くことができました。
夜8時から始まったセレモニーでは、お堂に何体もある神様の像から霊的なエネルギーを強く感じる体験をしました。
ジャプーさんとの対話の場面では、受け入れられ包み込まれるような安心感がすごかった。命を肯定されている感覚を強く覚え、涙がでました。
セレモニー後には、弟子たちの瞑想の場を見学させてもらい、最後は車で宿まで送ってもらうなど、終始温かく迎え入れてもらい、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
チェンマイ滞在中の出会いと気づき
チェンマイ旅の過ごし方として、ジャプーさんの所に通い詰めたり、滞在させてもらうことも考えたのですが、今回はチェンマイの街を肌で感じながら過ごすことにしました。苦手に挑戦する、が裏テーマだったので、バックパッカー宿をいくつか転々としながら宿泊し、世界各地からやってくる旅行者と出会い交流しました。
私自身は内向的な性格というか、不慣れな外国語では自分からおしゃべりをする気力が湧かず、どちらかというと無口になってしまいます。宿泊先の宿泊客とのコミュニケーションは英語のため、意思の疎通を円滑に図ることは難しく、疲れを感じる場面もありました。しかし、一方で普段の自分の世界とは異なる新しい価値観や発想に触れられたことは、日本に暮らしているだけでは味わえない、かけがえのない体験でもありました。
宿を巡りながら、日本人経営のマッサージ学校を訪ねたり、現地のセラピストの施術を受けたりと、五感を通して異文化を肌で感じながら、旅の醍醐味を噛み締めました。
自分を見つめ直す大切な機会
帰国後、内面のエネルギーの変化を自覚します。「自分らしく人生を生きているのか」という強い違和感や疑問を自覚しました。
これまでの日常は、ただ反射的に動いていただけだったのではないか。本当の自分の本音とはかけ離れた生き方をしてきたのではないか。そんな思いが次第に強くなり、今の自分を取り巻く枠組みから抜け出し、新しい自己の可能性を見出す必要性を痛感するようになってきています。そのおかげで、帰国後の1ヶ月は精神的に苦しんでいます。今もまだ抜け出せていませんが、こうしてnoteに記事化しようと思えるくらいにはなってきました。
ジャプーさんとの出会いを筆頭に、チェンマイでの体験は、自己を見つめ直す大切な契機となりました。これから先、どのように日常生活を見直し、本当の自分を取り戻していけばよいのか。模索は続いていますが、この旅を通して得た気付きや学びを大切にしながら、新しい自己探求の旅を歩み続けていきたいと考えています。
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