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名探偵コナンに見る恋愛心理学

※今回の内容は一部に名探偵コナンの映画のネタバレを含みます。
ご了承いただける方のみお読みください。
















こんにちは。臨床心理士のとみーです。

みなさんコナンの映画は観ましたか?
私はコナンが大好きで毎年必ず観に行くのですが、今回も服部平次は和葉ちゃんに気持ちを伝えることができませんでしたね。
お互い好きなのにお互い気付かず(この状態を両片思いというらしい)、平次が和葉に告白すると決めたのになかなかタイミングをつかめず、もどかしい展開に読者は胸をキュンキュンさせています。

さて、なぜこの両片思いの2人がなかなか恋人同士になれないのかというと、平次が告白の場所にこだわりすぎているからです。
イギリスで告白し清水寺で返事をした工藤新一・毛利蘭カップルに対抗心を持っているようで、ロマンチックなシチュエーションでの告白にこだわるがあまり、何度もタイミングを逃しています。

世の中にも告白方法についてあれこれ考えている男性はいます。
「成功率をあげる告白の方法」なんていう記事を見かけたこともあります。

そんな記事を一生懸命読んでいる方々に教えてあげたいのですが・・・告白の場所によって成功率が変わることはほとんどありません。
だってそうでしょ? ロマンチックな場所だろうと体育館裏だろうと近所の公園だろうと自宅だろうと、好きな人に告白されたらOKするし、好きじゃない人に告白されたら断りますよね?

私の個人的な好みを言えば(誰も興味ないと思うけど一応言わせてね)2人きりになれる静かな場所で告白されたいなぁと思うけれど、その告白を受けるか断るかを判断するのはそれまでの積み重ねであって、告白場所がロマンチックかどうかでは決まりません。
めちゃくちゃ理想の男性に告白されたら、そこが満員電車の中でもなんでもOKします。
ロマンチックな場所でロマンチックな言葉を言うのは、恋人同士になってから何度だってできます。

恋愛はタイミングが大事です。
モタモタしてると他の人に取られちゃいます。
平次くんにどこでもいいから早く告白して欲しいところですが、きっと作者の青山さんが出版社から「読者をドキドキさせるためにまだ付き合わせずもどかしい展開を続けて下さい」って言われてるんだろうなぁ。

一方、平次に片想い中の紅葉ちゃんですが、最近はちょっと暴走気味です。
平次が和葉に告白する場所に自家用ジェットで先回りして阻止しようとしたり。ストーカーっぽくなってきました。
一般的に恋愛依存症の患者さんは自己肯定感が低い場合が多いのですが、紅葉ちゃんの言動を見ると自己肯定感は高そう。
どうしてこんなに平次に執着するのか、その心理状態についてもいつか考えてみたいなぁと思います。


次回も名探偵コナンから、毛利小五郎と妃英理のちょっと大人の恋愛関係について見てみようと思います。
読んでくださりありがとうございました。

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