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わたしが対話セッションを受けてよかったこと4つ(宇多田ヒカルさんのインタビューを読んで)

花ちゃん

Happy Friday!
日本はもう夜だね。1週間終わって、一杯やっている頃かな?笑
こちらロンドンは今日も夏日で、午後には気温が30度越えそうだよ。
30度越えは年に数回しかないから、冷房が標準装備でないこの家で汗だくになりながら今仕事している。

そうそう、先日は宇多田ヒカルさんのインタビュー記事ありがとね。

わたしは彼女のファンではないけれど、インタビューを読んでいたら彼女が精神分析を9年近く続けているというくだりで「おっ」と思った。

無意識にあることが自分の言動や選択に多大な影響を及ぼしていて、なんでこんなことを繰り返しちゃうんだろう、なんでこうしちゃうんだろうっていうのをひもといていくのが趣旨です。

Vogue Japan 7月号より

「繰り返しちゃう」わかるなー。例えば、わたしは同じような人間関係のつまづきをどの職場でも経験しているし(花ちゃんも知っての通り)、わたしもクライアントさんと話していると、その人が何度も繰り返す問題パターンというのが必ずあるんだ。

自覚できると怖くなくなるし、悪影響を及ぼす力が減るから。過去に囚われないで生きるために、過去を理解しようということです。

Vogue Japan 7月号より

「自覚」って本当に大切だと思う。例えば、人間関係の悩みだと自分の感情が強すぎちゃって(怒り、劣等感、罪悪感など)、悩み自体を客観的に見られないことが多いんだよね。自分の考え・思い・気持ちをいったん口に出してみると、「いやだ」「苦しい」「イラっとする」「モヤモヤする」の輪郭がだんだん浮かび上がってくる。

無意識や過去をいろいろ探検しに行かないといけなくて、自分の中のジャングルに行くみたいな感じで、そのガイドさんがいる感覚ですね。いろんなジャングルに行ったことがあるプロのガイドさんが折々、「ここに何かあるよ」って教えてくれたり、「ちょっとそっちは危ないんじゃない?」とチラッとアドバイスしてくれたり。基本的に私が好きなことを話すんですけど、時々質問を挟んでくれたり、たまにコメントがある。

Vogue Japan 7月号

「自分の中のジャングルに行くみたいな感じ」
ヒカルさんのこの表現ホント好き!
他人のことはわかるのに、自分のことは一番わからない。いや、自分をわかっていないことすら長いこと気づいていなかったもんね。

花ちゃんも知っての通り、わたしも対話セッション(コーチング、セラピーなど)を受け始めて、もう13年ぐらいになるんだ。このインタビューを読んで「わたしが対話セッションを受け続けてよかったことはなんだろう?」と考えてみたよ。

1️⃣とにかく自分、自分、自分!

セッションでは、どんな話をしていても必ず「自分」に戻ってくるんだ。
なぜなら自分の世界を作っているのは自分だから。

例えば、Aさんという同僚との人間関係で悩んでいた時。
気分屋で、気に入らないことがあるとすぐ機嫌が悪くなる。職場のみんながAさんに気を使っていた。わたしはそんなAさんが怖くて、とにかく彼女の機嫌を損ねず、日々の業務を遂行させることにいつも神経をすり減らしていてさ。Aさんが休暇で会社にいない日は心からホッとして、仕事がのびのびできたものよ。

そんなAさんのことを相談した時、Aさんがわたしに対してこれまでどんなことをしてきたか、コーチにずーっと話していたんだよね。コーチは肯定も否定もせず、ただずっと聞いてくれてさ。(仕事とはいえ、すごい忍耐力だと思う)わたしの話がやっと終わった時、コーチは「それでTomokoさんはそのことに対して、どう感じているのですか?」とズバリ質問してきたのよ。

「えっ、Aさんの話はスルー?」ってちょっとガッカリしたのを覚えている。しばらく考えて「やっぱり腹が立ちます」という言葉が、わたしの口からポロッと出たんだよね。それと同時に涙も出てきた。そのあとも「理不尽」「怒り」「悔しさ」「傷づいた」などいろんな思いや気持ちが出てくる出てくる。自分の気持ちに初めて気づいて、それを認めることができた。なんだか少しホッとしたのと覚えているよ。

さらにコーチは「Aさんの機嫌が悪くなると、Tomokoさんに何が起こりますか?」と質問してきてさ。「うーん、仕事がやりにくくなります。仕事のことで質問しても無視されたり。」「無視されたらどうなりますか?」「やっぱり怖いです。孤立しそうで。」

こんな風に質問を重ねることで、わたしが出来事をどう捉えるか、どう感じるか、自分にどんどん向き合っていかざるを得なくってね。Aさんのことはいつのまにか吹っ飛んで、とにかく向き合う相手は自分。そうすることで、自分がそう行動してしまう(この場合だとAさんの機嫌を取る)原因や、その行動を引き起こす信念や前提(例えば、相手の機嫌を損ねてはいけないなど)がだんだんわかってくる。そういう意味では、この13年間はなんだかんだ言って自分に向き合っていた気がする。

2️⃣自分のことを客観的にみることができる

不思議なもので、いったん言葉にしてみると、自分のことを客観的に見ることができるよね。「へぇー、わたしってそんな風に思っているんだ。」って。あと自分のセッションは録画・録音させてもらっているから、終わってから必ず1回は聞き返すようにしているんだ。そうするとさらに自分のことが俯瞰できて、「この言葉、何度も繰り返している。」「この話をしている時、本当に苦しそう。」「やっぱりこれをやりたいんだ。」など、自分が話している時は気づかなかったことがわかる。例えると「自分劇場」を観客席で見ている感じ。

ちなみにわたしのクライアントさんにも同じことをしてもらっているよ。「自分の声を聞くのは恥ずかしいけれど、あらためて自分はこんなこと考えているんだってわかりました。」「こんなことで、わたし悩んでいたんですね。」など、やっぱり客観的な感想メールが届くことが多いんだ。

3️⃣視点が変わる

自分のことは、自分が一番わからないよね。わたしの見え方・考え方が正解、真実だと思っちゃう。そんな時もコーチの質問やコメントで、「はっ!」としたことが何十万回とあったことか。

例えば、友達を自宅に招いて食事会をする時。わたしは友達に楽しんでもらいたくて必要以上に気配りしまくって、終わった途端にどっと疲れちゃう。その話をするとコーチは「周りにばかり気を使っていますね。逆にTomokoさんが楽しむには?」と質問されちゃってさ。

その瞬間「えっ、わたしが楽しむ?」ってなんか脳内の別のスイッチが入るの。おもしろいんだけど、質問されると脳って答えを一生懸命探そうとするのよ。「もっとリラックスしてもいいかも。」「夫にもっと手伝ってもらおう。」「完璧なおもてなしじゃなくたっていいじゃない。」とかアイディアが出てくる。

そんなことを話していると「相手を楽しませるおもてなし」っていう今までの視点から、「わたしも楽しんじゃうおもてなし」っていう新しい視点を得ることができて、なんか選択肢の幅が広がった気がするよ。

4️⃣フィードバックをもらえる

これはセッションを受ける大きなメリットかな。ひとりで悩んでいると悩みの渦に入っちゃって、なかなか出られない。花ちゃんもよく悩みのぐるぐる巻きになっているよね!笑

例えば、わたしが料理が苦手なことは知っての通りだけれど、コーチから「Tomokoさんは料理ができない自分を二重で責めていますね。旦那さんの目も怖いし、Tomokoさん自身も料理ができない自分にバツをつけている。」と言われてハッとしちゃった。

また海外に住んでいる罪悪感?もあって、日本にいる年老いた母に対して、必要以上に気を使っちゃうんだ。メールを書く時も、母が気分を害さないか何度も読み返すのよ。そんな話をコーチにしたら「Tomokoさんって、気づかいのエネルギーを莫大に使っていますね。お母様がメールを読んでどう感じるかは向こうの事情で、Tomokoさんには関係ないですよ。」とコメントされた。「あー、わたしってエネルギー使いすぎなんだ。」と人に言われてやっと気づけるんだよね。そしてその気づきがあるから、自分を常にちょっとずつ調整することができたと思う。

5️⃣ちなみに答えはくれない(おまけ)

最後はこれ!セッションを申し込む時って、やっぱり期待しちゃうんだよね。この人が答えを持っているんじゃないかって。でもどの人とセッションしても、この淡い期待はいっつも壊されたよ。笑

言い換えると、やっぱり「答え」は自分の中にあるんだよね。それを見つけるために、ヒカルさんも言っていたように「自分の中のジャングルに行く」

対話セッションを受けている時は、わたしはただしゃべるだけ。でも実はいろいろなことが起こっているんだなって、こうやって書いてみて、あらためて気づけたよ。

わたしにとってセッションの時間はとても貴重で、今まで関わったコーチ・セラピストの人たちには感謝の気持ちしかない!花ちゃんも機会があったら、ぜひ一回受けてみて欲しいなぁ。

じゃあまたね。
Have a lovely weekend!





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