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半日だけ日本で一緒に観光したスペイン人夫婦に会いに、バルセロナに行った話 no.2

 「そうだ、二人に会いにバルセロナに行こう!」とある日ひらめいた続きのお話です。(前回のお話は以下のリンクです。↓)

 それまでもクリスマスなどにお互いの近況を報告して連絡をとっていたものの、実際に会ったのは半日程度。友人というより、知人であり、知人と呼んで良いかも疑問のレベルでしたが、とても良い人達でした。「夏休みに、私、息子、母、弟の4人で、2人に会いにバルセロナに行きたい。一日でも良いから、会えないですか?」とメールを出すと、すぐに「是非来てください。予定に合わせてオフをとるので、一緒に観光しましょう!」と、メールが来ました。

 後から聞いた話によると、彼らの友人達から「そんな友人でもない日本人と一緒に観光するの、本当に大丈夫なの?」と心配されたらしくて、それは至極もっともな反応なのだけれども、何というかお互い信用できると感じたんですよね。
 
 空港までお迎えに来てくれるということだったので、ありがたくお言葉に甘えてフライト番号と到着時刻を伝えました。空港まで本当にお迎えに来てくれて、久しぶりの再会をしました。彼らと出会った4年前に婚約中だった私は、2歳の息子の母となっての再会となり、時の流れを感じました。そして、彼らの何がすごいかというと、いきなり大人3人分の電車と地下鉄のフリーパス(5日分)をプレゼントしてくれて、「これがあると便利だから!」と爽やかな笑顔で言ってくれました。歓迎されていることが言葉と態度から伝わって来て、本当に会いに来られて良かったなぁと感じました。

 それから彼らとの観光が始まったのですが、バルセロナの夏ってとても暑かったのです。からっとしているのですが、38度以上のこともあり、基本徒歩や公共交通機関の移動だったので、汗だくになりました。サングリアのおいしさに気づいてしまったのもこの頃で、バルセロナではよくサングリアを飲みました。

 バルセロナを訪れた方はご存じかと思うのですが、街を歩いていると急にガウディの建築物が見えてくるのです。自然に調和するかのような曲線美、独特の存在感があり、私は特にカサバトリョという建築物に目を奪われました。お伽話にでてくるかのような色使い、こんな建築物を毎日見ることのできるバルセロナの人々、本当に豊かな生活だなぁと思いました。

「ガウディの建築物が・・・」「ガウディは・・・」と大人が興奮気味に毎日話しているのを聞いていた息子は、3日目くらいにホテルに戻ると大好きなレゴで大きめの作品を作り始めました。カラフルな建物を作ると、「ガウディ!」と満面の笑みで見せてくれました。毎日見ているガウディの建築物の素晴らしさを、彼なりにレゴで表現しようとしたことに、大人は大変驚きました。でも、その後"radish"といいながら白と緑のシンプルな大根を作ってくれて、何だか年齢相応でほっとしたことを覚えています。
(息子にとって、当時旅行の必需品は、しまじろう、はなちゃん、レゴ、トミカでした)

  to be continued….


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