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家族は皆自分の味方だという安心感

  前回のお話の続きです。練習に練習を重ねて鉄棒ができるようになった日、私達はジュースで乾杯しました。普段はジュースを飲まない家庭だったため、お祝いやお誕生日など特別な時にジュースで乾杯すると、とっても特別なご褒美になったことを覚えています。お祝いのジュースで人気があったのは、サイダーでした。子どもながらに、炭酸が何だかかっこいいと思っていました。

 別の日に何かのお祝いでパーティをした日。その日は、近所の方からいただいた竹をコップとして使って、確か夕飯のご飯も竹に入れて食べました。竹の香りがして、飲み口の感触の違うサイダーは、いつもよりおいしく感じました。泡もきれいに見えました。ほんの小さなことでも、母はいつも工夫して、私達の心に残るようなお祝いをしてくれました。竹のコップでサイダーを飲んでから、何十年も過ぎましたが、今でもかなりはっきりと覚えている、ユニークで幸せなパーティでした。

 次はタイトルにあるように、「家族は皆自分の味方だ」というお話をしてみたいと思います。
 
 「私が嘘つきって言われたらどうする?」と聞いた時だと思います。「もし世界中の皆が、梨恵が嘘をついているって言っても、お父さんとお母さんは、絶対に梨恵を信用するからね。大丈夫だよ。」と、答えてくれました。その後も、折に触れ両親から、「家族は絶対に梨恵のことを信じてるから。」「絶対に梨恵の味方だから。」と言われました。

 こんな風に書くと、子どもの頃嘘つきだったの?と心配されそうですが、私は比較的手のかからない子で、両親を困らせるような嘘をついたこともないし、誰かから嘘つき呼ばわりされたこともないです。どうしてこんなことを聞いたのかもよく覚えていないのですが、両親は安心する言葉を伝えてくれました。

 大人になってから、弟とこの話をしたのですが、弟もよく覚えていて、「家族って安全基地だよねー。」と結論付けました。絶対的な心の拠り所、絶対的な信頼を寄せられる家族のもとで育ててもらえたこと、今でも本当に感謝しています。

 次回はその家族に与えてもらった安心感から派生して、「人と違っても大丈夫」と思えたことについてお話してみたいと思います。

 

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