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イギリスで敷金10万円が返金されなくなりそうだった話 #8-2 対策編

前回の続きです。(他に書きたいことができてしまい、遅くなりました。)

私がとった行動は、

①アパートの中で大家さんの更なる情報を探す。できれば職場や、実家の住所等がほしい。(普段はプライバシーにかかわることなので、私物を見るようなことは絶対にしないです。今回は敷金が返金されない可能性が高くなり、やむを得ず連絡先を探りたくて、情報を探しました。)
②グラスゴーで知り合った信頼できる人(彼女自身が大家さん)にメールで相談する。
③近所の教会に行って、相談する。
④図書館に行って、相談する。

でした。

①更なる情報
 彼女の職場や実家の住所等の情報に関しては特に収穫はなしでしたが、とんでもないものが2つ見つかったので、これは後日お話します。

②信頼できる人からのアドバイス
 彼女からの返事には、「契約書類、今までのやりとり、敷金の領収書等を集めて、法的アドバイスが得られるところに行った方が良い。ただし、大家さんは私達がイギリス人でないことを利用しようという考えもあるかも」と書いてありました。
 日本と違い、イギリスでは大家さんのいうことが全てというか、個人の大家さんの場合は家賃を急に上げてくることなどもあります。「帰国まで2週間しかないということで、厳しい闘いになるかも」というのが、彼女の見立てでした。

③教会で相談
 これは意外だと思う方も多いのではないでしょうか?イギリスでは教会主催のイベントが多く、スコットランド在住時も1週間に1~2回は教会に行っていました。宗教は問われないため、誰でも参加できます。例えば、国籍様々な学生と大人の集まり、赤ちゃん連れのママ達の集まり、ピアノを弾きに行く、コンサート、フリマ等、教会では様々なイベントやサークルのようなものが運営されています。(その他、大学や博物館でもイベントがたくさんありました。)
 さて、教会で「大家さんと連絡がとれず、敷金返金が難しそうで、困っている」ということを伝えると、小さなオフィスのようなところに案内され、経過と現状について詳しく聞いてくれました。その後、図書館の一角にある、家の契約等に関して相談できる窓口を紹介していただけました。その場ですぐにアポをとって、後日相談に行くことになりました。

④図書館で相談(イギリス国内でも市によって場所が違うと思います。)
 これも意外ですよね。市役所ではなく、図書館だったのです。アパートから息子と一緒にバスに乗って図書館に行きました。また事情を説明したところ、きちんと書類を作ってデータ保存してくれました。そして、「こちらの公的機関に既に相談をしてあり、帰国後も連携をとって敷金返金に向けて動くつもりである。手渡しで返金できるうちに、返金を希望する。」と伝えるように言われました。

 ①~④まで行動したら、「まぁいっか」の境地に達することができました。人事を尽くして天命を待つというか、やれることはやったのだから、返金されなくても仕方がないかなぁと思いました。訴えたところで、10万円以上かかるし、時間も足りないので、これ以上打てる手がなかったというのもあります。
 ちょうどその頃、アパートの洗濯機が1回動かなくなって、「私達が壊したわけではないけれど、修理代として敷金を使ってもらうと思って諦めよう。」「そもそも家賃が25万円(元々の家賃15万+敷金10万)だったと思おう。」みたいに、何とか納得解を見つけようと考えたこともありました。

 to be continued….

 次回はいよいよ、返金編です。


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