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レトロゲーム好きが行く北海道・札幌周辺

北海道に旅立つゲーマー、脳内で「北へ。」のOPテーマが再生されがち。
北へ〜行こうランララン。

そんなわけでカニがいっぱいホタテいっぱいな北海道へ少し遊びに行ってきたのだが、そこはレトロゲームを何処でも追い求めてしまう業を背負った身。今回行った札幌周辺でも旅の合間に色々立ち寄ったりしていたので、その記録を残しておこう。

冬なので当たり前のように積雪な景色

まず向かったのは北海道一の歓楽街・すすきのにある商業施設「ノルベサ」。
屋上に観覧車が設置されており非常に目立つビルだ。
ここは1階と3階に駿河屋、2階にまんだらけがあるという、オタク的には楽園と呼ぶ他ない場所。
北海道のレトロゲーム販売事情を見るには格好の場所といえよう。

駿河屋は3階に最新作からレトロゲームまで一通り揃えた品揃え。個人的にはあまり刺さる品がなかったものの、広い敷地を活かしてワゴンセールがあったので、もしかしたら掘り出し物もあるのかも。

まんだらけは、特に目を惹いたのがゲーム関連本の充実ぶり。「ゲーム必勝ガイド」やら「ゲーム遊」(IIではない!)やら「ゲームウララ」やらが普通に棚に並んでたと言えば、分かる人にはそのマニアックすぎる品揃えが理解してもらえることだろう。
あとはVHSビデオが令和の世とは思えないほど揃っていた点も密かな見どころ。ゲーメストビデオとか売られてるの久しぶりに見たよ…。



そして旅とくれば、やはりレトロゲーセン巡りは外せない。すすきのから地下鉄で5駅、最近では「スナックバス江」の舞台にもなっている北24条へと向かう。
森田は居ないが、ここには北海道最強レベルのレトロゲーセンがある。
その名は「ジー・バオア・グー」。

店の前から昭和歌謡が聴こえてる時点で普通の空間ではない

なんかサンライズに睨まれそうな店名はさておき、郊外のゲーセンを思わせる広大な2階建ての敷地に、これでもかとレトロなゲーム&パチンコ&パチスロを詰め込んだその店内は圧巻という他ない。残念ながら店内撮影禁止だったので写真はないが、趣味追求アナログ野郎さんのYoutubeチャンネルに店内動画があるので是非見て欲しい。※こちらはきちんと許可を得ているそうです

https://m.youtube.com/watch?v=q7dbu7siutA

見ましたね?さあ今すぐ北海道行きのチケットを手配するんだ!
いやマジでここに行くためだけに旅行を計画してもいいレベルで、もし写真撮影可能だったならこのnoteがおびただしい数の画像と解説で埋められていたことは間違いないだろう。
せっかくだから店内で思ったことを箇条書きしておくなら、

  • 「おしゃべりオーム」と「山のぼりゲーム」の並びとかもうこの時点で反則級の懐かしさだろ…その後ろは、射的コーナー!?

  • 「まじかるハット」のエレメカ!そんなものがあったのか!しかもセガ製とは…。

  • UFOキャッチャーの台数が多すぎるうえに玉転がしとかパチンコに繋がってたりとか遊び方が多彩すぎる!もうこの一角、アレンジUFOキャッチャーのミュージアムと呼んでいいのでは?

  • ピンボールが全て得点表示がドラム式!とんでもなく古いぞ…。後ろに置かれたジュークボックスから流れる昭和歌謡と合わせて異世界すぎる…!

  • パチンコやパチスロの古い機種の知識はないけど、ここでしか打てない機種があるだろうことは分かるな…。ていうか倖田來未のパチスロとかあったんだ。

  • 2階のビデオゲームは90年代中心かな?1プレイ30円のコーナーまであるけど採算は大丈夫なんだろうか。

  • 体感ゲーム機もある!「ABCop」に「レーシングヒーロー」!さらにその隣には非稼働だけど「スーパーチェイス」の筐体まで!?

  • 「ラッキークレーン」が10台近く並んで稼働してるぞ!もう壮観を通り越して神々しい眺めだよこれ!

  • うわああ初代「アームチャンプス」が稼働してるぅぅぅ!「2」は今でもごく稀に見るけど初代は初めて見たよ!

という感じでそれはもう興奮しっぱなしだった。脳内で。



名残惜しいが「ジー・バオア・グー」を後にして、札幌駅に戻り今度は北海道大学へ。
ゲームとまるで関係なさそうだが、実は2024年2月10日〜4月14日の期間に構内の総合博物館で「GAME START II これからのビデオゲーム展を考える」という企画展示が行われているのだ。

文学部の展示です

いわゆるゲームの歴史を振り返るような展示とは違い、趣旨は「今後のビデオゲーム展の在り方を考える」というもの。そのためゲーム機の展示はあるもののそれが主役ではなく、その上に掲示された解説文こそが本題となっている。

展示されているゲーム機はファミコンを筆頭に9機種

簡素な解説、思い出を想起させる解説、その中間といえるバランス型の解説、どれが来場者の興味を想起させるか。ゲームの紹介を書く上でも考えさせられる部分が多々あり、規模こそ小さいものの個人的にはとても興味深い展示だった。何よりこうしてゲームの歴史を真摯に残そうとする取り組みが行われていることに感銘を覚える。いずれ現実のものとなるであろうビデオゲームミュージアムの礎に、今回の展示がなってほしいものだ。

もちろん帰り際に書いてきました。日本語で

場所柄か来場者は海外の人も多いようで、ゲームの思い出を書くボードには様々な国からのメッセージが寄せられていた。小覇王(中国で普及したファミコン互換機)の名をまさか北海道で見るとは…。

北海道大学総合博物館では他にも様々な学部の展示が行われている。ミサイルもあればエゾシカの剥製もあり、鉱石採掘の移り変わりや身体検査の歴史を追うものまで恐ろしく展示内容の幅が広く、しかも入場無料だ。博物館巡りが好きなら間違いなく行って損はないだろう。



新千歳空港には雪ミクのミュージアムがあるので
好きな人は行き帰りに立ち寄るといいだろう

知っての通り、北海道はとてつもなく広い。
今回は札幌周辺しか行けなかったが、きっと道内にはまだまだ見るべき場所が多いことだろう。特に旅館やホテルのゲームコーナーはいつか行ける限り行ってみたい。きっと本州ではもはや残っていない機種も眠っていそうだから。
冬の景色もとても気に入ったので、いつかまた再訪することを心の中で誓うのだった。




ニポポ人形はこのゲームで知りました

おまけ。
さすがに行くことはできなかったが、北海道ではここ数年冬場に「オホーツクに消ゆ」とコラボした鉄道ツアーが行われており、駅でポスターを見かけたりする。ファミコン版のイラストそのままなのが胸熱すぎる!リメイク版発売も決まったし、次の冬はきっと大型企画が待っている…のだろうか?

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