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友達がいない。

あんたは友達がいていいね。

基本的に私の否定ばかりする母親だけど、こんなことを言われたことがある。
それに対して私は思った。

『まぁ、あなたみたいに自己中じゃないしね。』

そんなことを言おうもんなら、地獄絵図しか待っていないのでスンッと黙った。
がしかし、私はアホなので別の時に地雷を50,000発くらい踏んでしまう。

トミー『お母さんがクラスメートなら絶対友達になりたくない。』


私は悪気なく言ってしまった。
何故なら、母親から『あぁ、そうかい!』とか『こっちだって嫌だわ!』とか『うるさいなぁ!』とか、そんなラリーを期待していたからだ。

結論:この世の終わりくらい落ち込んでいた。

怒り狂って騒ぐわけでもなく、とてつもないどんよりした空気を演出。
私は傷つきました。』と、アピールして罪悪感を植え付ける手法。
今時の言い方なら、お母さんヒス構文みたいなかんじだ。

そこで気付いた。

母親は友達いないことがコンプレックスなんだ。

がしかし、さらに思う。

思うように手に入らならないの乙w 


日頃、否定ばかりされているからか、正直なところ『ざまぁw』という気持ちが勝ってしまった。特に自分には、満足のいく友人関係があるからこそ。

娘としては『こんな性格の人間を慕う人なんていないだろう。』と、納得でしかない。
何故、結婚出来たのかが不思議だけど。
過去に行けるなら父親を全力で止めたい。

母親に友達がいない理由は、ワガママで自己中なことだけではないと思う。
ちょっと仲良くなっては、知らないうちに離れるという関係性ばかりなのだけど。
観察をしていると、ちょっと仲良くなったときの距離感がおかしい。
友達が出来た嬉しさからなのだろうか。

とんでもなく尽くす。

相手が好きそうなものを買い与え、
得意の料理や手作りお菓子を大量に配りまくる。

要は、モノで友達を釣る。

そして

毎日、鬼電して話したいことを話す。


心の底から驚いたことがあった。
中学の同級生と何十年かぶりに連絡をした母親。

母親『友達が生活に困ってて。今度会う約束してるんだけど、何かしてあげたいなぁ。』

トミー『それこそ料理やお菓子が喜ばれるかと。』

母親『でも、旦那さんが体悪いから、食事限られるみたいなんだよ。』

トミー『なら、ちょっといい日用品とかでいいじゃん。洗剤とかさ。』

母親『うーん、、、現金渡すわ。』

トミー『!?』

マジでビビった。
思わず『相手が気を使うからやめなよ。』と、口出ししてしまった。
それに、嫌みに感じるかもしれない。
私は信用していなかった。母親の性格を。

『うちは余裕あるから、金くらいくれてやるわよwww』

そういうマウントがしたいんじゃないかと、心底疑った。女の嫌なところの煮こごりみたいな人間であることは知っている。

しかし、母親は頑なに現金を渡すつもりでいた。その後、一向に出掛けた気配がないから、どうなったのか聞いてみると、、、

母親『なんか旦那さんが具合悪いからって断られた。ちょっと前に話したときは、大したことないって言っていたのに。』

トミー『、、、。』

遠回しに断られてて草

その後、改めて会う機会を設けなかったり、連絡しなくなるというのは色々察してしまう。
母親は、仲良くしたい人物に全力依存したうえで、さらに支配下に置きたいのだと思う。

ちなみに私もオモチャやお菓子は好きなだけ買い与えられたし、毎日きちんと手料理を食べさせられた。

がしかし、とんでもなく支配的。

人間との距離感が極端すぎるってば。
私は依存的な関係性や損得勘定な関係性に嫌悪感がある。
素直に『好きだから大事にしたい。』とか
相手の幸せが嬉しい。』とか、そういう気持ちが先行するからこそ。

そういえば、中学生のときにクラスメートでユカリちゃん(仮名)という女子がいた。
彼女は暗いわけでもなく、それなりにお喋りで、いつも片思いの話をしていたイメージ。
三軍の私よりも、色々積極性があったと思う。
そんなユカリちゃんは、、、

クラスメートから嫌われていた。

ある日、ユカリちゃんは私に近づいてきた。
私は引っ込み思案ゆえ、話しかけられたらちょっと嬉しくなるタイプだ。それが、嫌われているユカリちゃんであっても。

なんなら、自分は話したこともないのに嫌う理由もないので、普通に接することが正義だと思っていた。そのうち、休み時間にちょこちょこ話す関係性になって、ユカリちゃんが聞いてきた。

ユカリちゃん『トミーは芸能人誰が好き?』

トミー『うーん、めちゃくちゃ好きな人はいないなぁ。テレビは好きだけど。』

ユカリちゃん『ジャニーズとかは?』

トミー『うーん、かっこいいと思うけど、そこまでかなぁ。ジャニーズ好きなの?』

ユカリちゃん『うん、私V6が好き!森田剛かっこいい!』

なんとも中学生らしい会話をしていた記憶。
書き出すと和むじゃないか。
しかし、翌日私の心臓がぎゅっとなる。

ユカリちゃんが他の女子達に囲まれていて、何やらみんなでワイワイ楽しそうにしていた。

わぁ、かっこいい!!』
『私、これがいい!!』
『え~!ありがとう!!』
『嬉しい!!』

ユカリちゃんに近づいてみると机の上には

大量のジャニーズグッズがあった。


ユカリちゃんはジャニーズグッズを自ら買って、クラスメートに配っていたのだ。
当時、安室ちゃんやSPEED、ジャニーズあたりは、みんながアツくなる芸能人。
そう、ユカリちゃんは

モノで友達を釣るタイプだった。


だから、私に好きな芸能人を聞いてきたのだ。
答えなくて良かったと思う。
距離感が狂うのか、最終的にはユカリちゃんはみんなから嫌われていく悪循環。ちなみに、私の友人はジャニーズ大好きだったので、ユカリちゃんからロックオンされた。

『ラッキーだと思った!』

と、ケラケラ笑って、適当にユカリちゃんと接していたのを覚えている。中学生らしい。
そして、モノで繋がったとて、仲良くなれないんだと実感した。さらに、モノで友情を手にいれようとする、したたかさに嫌悪感が芽生えた。

こんな私だけど大人になって、誕生日・結婚・出産・引っ越し・就職など、あらゆる友人のお祝いをしてきた。プレゼントを選ぶのは好きだったりする。
また、何か頂いたら、ちょっとしたお返しをしたいなと思ってみたり。

私もモノで釣るようなことをしていたのか?

そう思うこともあるけど、私は母親やユカリちゃんのようにはなっていないので、純粋な気持ちがモノになって届いていると信じたい。

一生懸命尽くし、勝手に依存して

『私はこんなにしてあげたのに!』

という気持ちが、母親やユカリちゃんからは駄々漏れだ。人間関係は、自分の欲を満たすだけの道具でしかないのだろう。

そりゃ、嫌われるわ。

私は人類全員から好かれる必要はないけど、自分が好きな人間からは嫌われたくない。
仲良くしたい。
思いやりを持ちたい。
味方になりたい。
助けたい
喜んでほしい。

それくらいで良くないか?それ以外に何がある?
見返り威圧感は、とんでもなく居心地が悪い。

とにもかくにも、私には友人と満足のいく関係性があって良かったなと思う。
ちなみに、私が人と仲良くなる方法は、、、

人畜無害になること。

三軍ながらも、工夫して生きてきたと思う。
絶妙なアホさを出しつつ、攻撃性のなさ、否定しない姿勢を保ち、たまに狂ったような毒舌。
でも、みんなが共感するものを狙って言う。人が言いたくても言えないことを言う。最終的には絶妙なアホに戻る。さらに、世界から嫌われても怖くない思考になる。

これを母親やユカリちゃんに教えてあげたいものだ。きっと、プライドが許さないのだろうけど。

自分が寂しくなりたくないなら、よく考えなきゃだなと心底思う。周りありきの自分なんだから。

今日もありがとうございました。





















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