見出し画像

雉眞家に行ったら

おはようございます!

先日、VVSで大阪に行ったときに、「カムカムエヴリバディ」の雉眞家のロケ地にも行ってきました!

外装だけ、撮影に使われたようですが、中もお邪魔してきました。

旧杉山家住宅という重要文化財に指定されている場所で、日本史で習った「明星」にも載っていた「石上露子」さんという方のお宅だったそうです。

露子さんの資料館的な要素もあって、全部じっくり展示を読んでしまいました。


色んな事情で思いを寄せる人と一緒になれなかったことを詠んだ短歌がいくつか展示されていて、とても苦しくて、でもそれだけ思える人がいたんだという幸せと、鼻がツーンとなって、涙が出てきました。


私が忘れられない短歌です。

わかためにむかしもいまのはるの日も
にたるさひしきはなのもとかな
つゆ子

<現代語訳>
京の春、あでやかに桜が咲いています。でもわたしにとっては、昔も今の春もおんなじ、さびしい桜の花のもとにいるのです。

我がために昔も今の春の日も似たる寂しき花のもとかな
『冬柏』 昭和八年四卷第四号


春の軽やかな気持ちを誘ってくれる桜さえも、寂しさを思い出す花になってしまったのかなあと感じました。

今年の桜を見たらこの作品を思い出して、今までの春とは違う感情が湧き出てきそうです。


ちょうど、お雛様も飾ってありました。

雛人形って小さい頃は顔を見るのが怖かったんです笑

私も実家では5段ぐらいの大きな雛人形を飾る習慣があったので懐かしい気持ちになりました。

半日かけて飾って、半日かけて片付けてというのが恒例でした笑

実家の造りとは全然違いましたが、現代風では無い、昭和あたりの一軒家の作りって「帰ってきたなあ」と感じて、これもまた鼻がツーンとなってしまいました笑

素敵な短歌と、そんな短歌を生み出すような人生を送った女性の一生と、懐かしい実家の雰囲気とに浸る、カムカムとは直接関係ない部分で心が浄化されるような時間を過ごせました。

大阪からは少し遠かったんですけど、行ってよかったです😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?