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箱夢の詩集 第四集

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詩のようなもの
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【独白】行くところがない

ホント どこへも行くところがない。 森はとんでもないところだし  かと言って、池や沼では …

Tome館長
11日前
13

【語り】だまされている

君たちはだまされている。 こう言われて君は、そうだろうか と思ったのではないかな。 ある…

Tome館長
1か月前
11

【詩】ほんの少し前へ

少し 少し   ほんの少し    少しずつ 少しずつ   ほんの少しずつ    ほんの少しで…

Tome館長
1か月前
13

【歌】信玄の歌

赤いちょうちん 紺のれん  いらしゃいの声聞けば  ここは地鶏屋 信玄よ  焼き鳥 つくね…

Tome館長
1か月前
9

【詩】しずくの音

眠れない夜 ポタポタポタと しずくが落ちる。 ふと大切なこと 思い出せそうな気がして 言葉…

Tome館長
2か月前
20

【独白】明日は晴れる

  てるてる坊主 晴れ祈願として 軒先に下げる、あれ。 首吊りにしか見えないんですけど。 …

Tome館長
2か月前
13

【独白】ポリ袋

僕は そっちへなんか 行きたく ないんだけど 風小僧が手招きしたり 風娘が背中を押したり あれこれ 翻弄するものだから 仕方なく 突風に 舞い上がったり つむじ風に クルクル回ったり そっちの方へ そっちの方へと 吹き流され 引き寄せられて もう 地に足着かないまま どうにも こうにも 戻れなくなってしまって なんとも かんとも やるせない気持ちに なってしまいながらも なんにもならない なんにもなれない なにをしているのかも よくわかんない

【詩】黒い機関車

黒煙をモクモクと吐きながら 真っ黒な機関車が迫りくる。 線路はまっすぐ 私の胸へと続いてい…

Tome館長
3か月前
17

【詩】君に夢中

君は、人間じゃない。 だから女でもない。 ただし、化けることはできる。 近所のお姉ちゃん…

Tome館長
5か月前
16

【詩】踊る人形

真夜中の棚の上 こっそり踊るは  お古の人形  よい人形 小首かしげて かかとをトン  ト…

Tome館長
5か月前
12

【短歌】散りゆかば

散りゆかば   朱色    絶えて      葉は緑    やがて実りて      豊穣…

Tome館長
5か月前
21

【語り】麗しき楽団

その楽団の団員は みめ麗しき美女ばかり。 見ているだけで得した気分。 聴けばもっと得をする…

Tome館長
5か月前
11

【詩】反抗期

愛なんか知らない。 神様なんか関係ない。 学校なんか言い訳さ。 家庭なんかタテマエさ。 他…

Tome館長
6か月前
12

【詩】アコーディオン

もの悲しくも 切なくも 腕なくし 脚萎し 傷痍軍人 白装束の楽団の アコーディオンの音 かつて 同郷の友と 上野の森にて 不意に 聴かされり   Accordion Sadly Indescribably No arm Wilted legs Wounded soldier Sound of the accordion of a white chest band Once With a friend from my hometown At Ueno Fo