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箱夢の詩集 第四集

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詩のようなもの
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2021年4月の記事一覧

【詩】名残の月

君が名残の月なれば     棚引く雲の絶え絶えに   折りて重ねて裏返し        …

Tome館長
3年前
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【詩】挨拶はいらん

挨拶はいらん。 本題に入れ。 なんだ。 本題ないから挨拶したのか。 ふん。 無駄に挨拶する…

Tome館長
3年前
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【論説】本にすがるな

難しい本を読んでも賢くなれるわけじゃない。 たくさん本を読んでも既存の知識が増えるだけ。 …

Tome館長
3年前
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【詩】秘めた炎

  赤く   黄色く   チロチロ    ゆれる   ヘビの舌  秘めたる想いぞ  炎とな…

Tome館長
3年前
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【詩】親愛なる者へ

私はあなたが好きです。 あなたに好かれたい  とも思います。 お互いに好ましく感じている…

Tome館長
3年前
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【詩】自転車

私は自転車  どなたか乗ってくださいな  私のスタンド上げて  私のサドルに腰かけて  私…

Tome館長
3年前
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【詩】泥と樹

泥と呼ばれ  泥のような暮らしを続ける     その女は 今       泥の床にすわり        泥の床になみだする  暗い部屋の入口   樹のように痩せた男は    なすすべもなく      樹のように立ちつくし       樹のように見下ろすばかり  時の屍   鐘の音さえ届かず    永遠に救われぬ      ふたつの影  泥はさびしく  樹はかなしい  Mud and Tree Called mud The woman who contin