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SSDの寿命についてよくご質問をいただきます。

ですが、いつも、何故そのご質問をされるかをご説明いただけていません。
I am often asked about the lifespan of SSDs.
However, for some reason, no one can give us a reason for this question.

確かにSSDには設計上所定の寿命があると聞き及んでおります。
ご利用のストレージ製品、サーバ製品によってはSSDの交換に費用が掛かるものもございます。中にはその費用が個別にご請求されるもの、本体の保守費用に含まれるもの、SSD自体の保守契約で賄えるものもあります。

まず知っていただきたいこととしまして、SSD上のデータを更新する際、データはSSDの新しい部分に一旦書き出されてから、それまでデータが書かれていたデータを削除するという処理がされているそうです。
よく伺うご心配に、キャッシュ用の利用だから、よく読み書き込みする部分だけが先に寿命になるのか?ということがありますが、弊社を経由してご購入のお客様なら産業用にご利用と思われます。個人用ではなく産業用に利用されるSSDなら、少なくともSSD上の同じ素子ばかりが使われないようにWear Leveling等々の機能を持つSSDが使われており、それを防止する仕組みも持っています。

SSDに設定されているDWPD(Drive Write Per Day)という数値が1なら、SSDの製品ごとに設定された保証期間内において、毎日1回以上、DWPDの値が10なら、毎日10回以上SSD上に書かれた全てのデータを全て書き換えることをした想定において寿命を迎えるそうです。

今度は逆にお教えください。みなさまのご利用のシステムはそんな量のデータを毎日書き換えていますか?

もし、その書き換える量がおわかりならば、それは実効容量として必要な量です。その量より多いSSDをお求めになられていると思われます。
もし、書き換える量がわからないならば、時々、統計をとってご確認をお願い致します。

寿命をお気にされるなら、定期的にストレージ製品・サーバ製品の管理画面や管理コマンドの結果もご確認ください。消耗度合いが表示される機能がある製品をご利用ください。そして、もしアラートが出ていたら早めに交換してください。アラートがでていたら、そのアラートを受け取る仕組みも忘れず構築、設定してください。

つまり、そのようにご利用いただいた場合は、ご購入されたSSDが製品の保証期間において、寿命を迎えてデータを損失することは起きないということです。

それとも、保証期間を超えて利用されることをご予定なのでしょうか?
それは産業用のコンピュータを保守期間を超えて使用することを最初から想定されているということでしょうか。

長時間停止しても構わない業務用にお求めであれば、それでもよろしいかもしれませんが、保守切れにならないように考えてご購入されるマシンに搭載されるSSDがもしも寿命を迎えたら、支払った(もしくは支払う)保守費用の効果を目の当たりにされる機会かと思われます。

そもそも寿命を気にされる前に、この世に絶対に壊れないものが存在しない原理原則をお忘れではありませんか?SSDも一つの物体である以上、保証期間中に故障する可能性もあります。

SSDの保守費用はその際にかかる費用を軽減するためにお支払いをいただいている費用です。IBMのFlashSystemであればFlashSystem本体の保守費用に含まれているので、別途SSDの保守費用をご用意いただく必要がありません。
The SSD maintenance fee is paid to reduce the cost of doing so; with IBM's FlashSystem, the SSD maintenance fee is included in the maintenance fee for the FlashSystem itself, so there is no need to provide a separate SSD maintenance fee.

FlashSystemに搭載されるNVMe接続のFCM(FlashCoreModule)と呼ばれるSSDの写真をIBM様よりお借りしております。

ありがとうございます!!