怪しい霊能者1 連続
その一
私は「怪しい霊能者」である。どこかのテレビ局の番組視聴者コーナー
に、そう書きこまれていた。
自分ではまともと思っていた私は、傷心の、それでなくても重い胸を抱えてテレビに出まくった。「怪しい?霊能者」? はその後。多数の出演依頼をいただいていたから。
失恋よりおおきな心の痛みを長年のパートナーにも隠して、番組で、さわやかで美しい?笑顔を振り巻いて解説してたら、プロデューサーに言われてしまった。
「あのー、この番組、一応、"恐怖にしびれる、、"とテロップにはいっている