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小笠原記念館について③

6.構造などについて
さてさて、前々回の投稿で今井建築を時期ごとに分けました。小笠原記念館は中期の作品。
中期の作品はある特徴があるのです

今井兼次 (2009) 『今井兼次 建築創作論』
多摩美術大学今井兼次共同研究会 鹿島出版会より引用

そう、単純に似通った平面や構造の作品が出てくるんです。そして平面プランは非常にシンプル。

ウルトラスーパー仮設ですが、なんとなく構造が関わってると思います。

大学卒業後に内藤研究室に所属し、内藤氏と何度も仕事を共にしていますし、、、

んー、なんででしょう。本とかにヒントあるかなぁ、、、


最後に話が変わりますが、
昨年の12月に小笠原記念館について、鯵坂先生による講演会がありました。

そこでこんな話があったんです。
「小笠原記念館の設計に内藤多仲が関わっているかも知れない(類似作である根津美術館は内藤多仲と共同設計)もしそうだとしたら、耐震性など現在の基準でもクリアしている可能性がある。」
「コンクリートの寿命は50年とされてきたが、研究が進んできてその常識が変わってきている。
50年以上の寿命があり、まだ取り壊す必要がない」

まだまだ希望の光があるんです!!!!




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