フィンランド備忘録
*トップの写真はボスニア湾に沈んでいく夕日です。とてもわかりづらいですが、これすべて海です。完全に凍ってます。
というわけで約20年ぶりのフィンランドでしたが、いろいろと感じたことがありました。思ったこと、感じたこと、気が付いたことを備忘録としてまとめてみました。独断と偏見に満ちているので誤った内容もあるかと思います。自分の無知をさらけ出すようで少し恥ずかしいですが、よろしければご覧ください。
・知ってたけど、超物価高い。単純に日本の2倍くらい。プライベートではまず来れない
・フィンランド人は日本人に似ている。よく日本人とドイツ人は似ていると言われるが、ドイツ人よりも日本人的である。(自分もそう感じたし、現地日本人も皆そう言ってたので似てるんだと思う)
どこが似ているかというと、基本的にシャイで物静かで、遠慮深 く、真面目。時間にも厳しく、何事もオーガナイズされている
・3月はまだ寒い。初日のヘルシンキは吹雪いていて、飛行機が飛ばないかと思ったが、ちゃんと飛んだ(日本なら恐らく欠航)。機体を目立つようにするために、飛行機の尾翼を緑色やオレンジ色に染めていた
・フィンランドではフィンランド語の他にスウェーデン語も公用語。でも全然似てない。フィンランド語はもともとハンガリー語と同じ系統らしい。一方スウェーデン語とノルウェー語は同じスカンジナビア系統らしく、イメージとしてはスペイン語とポルトガル語(標準語と関西弁?)な感じ
・スウェーデン語は学校で必修科目なのでみんな取らなきゃいけないが、好きじゃない人も多い。以前は卒業試験も必修だったが、今は必修ではなくなった
・フィンランドは昔スウェーデンの支配下にあったので、今もフィンランド人は微妙な感情を持っている。ただ、敵対的というよりはライバルみたいな感じ。日本と韓国に似てるのか?
・11月に修学旅行に行く予定だが、3月より雪は少ないらしい
・ちなみに3月でも北部は湖も海も凍ってた
・言うまでもなくサウナは代表的なフィンランド文化だが、話を聞けば聞くほど面白い
大体どの家にもサウナがある。ホテルにもサウナ付きの部屋もあるし、部屋になくても大体ホテルにはサウナとプール(日本なら水風呂)がある
サウナの入り方はなかなか難しい。サウナには真っ裸で入るのが基本だが、その後プールや湖に入る場合は水着着用がマナーである
国会議事堂や企業のオフィスにもサウナがあり、「サウナ外交」や「サウナ接待」も存在する
・ご多分に漏れず、他の先進国と同様に少子化に苦しんでいる。ただ、日本と異なるのは、すでにこれだけ社会的インフラが整っていて、それでも少子化にうまく対応できていないこと。福祉も教育もジェンダー平等も世界トップクラスなのに少子化を乗り越えられないとなると、他にどこがこの問題を克服できるのか。(フランスは少子化対策に成功した数少ない国ですが、同じことはできなそう)そう考えると、日本は改善点がありすぎて逆に伸びしろしか感じないのだが、今の政治家たちを見ていると暗澹たる気分にしかならない
・フィンランドは人口550万人の小国なので、少ない人手で効率よくという考え方が強い。生産性が先進国で最下位の我が国とは歴然の差を感じる(OECD38か国中30位)。一つの証左?として、どこに行ってもビュッフェ形式のレストランが多数あった。実際に朝昼晩と3色ビュッフェの日もあったくらい
・エスカレーターではみんな右側に並んで立っている(関西方式)。左側は急いでいる人のために空けておく。ヨーロッパ1周したのが昔過ぎて覚えていないんだけど、他のヨーロッパ諸国もこんな日本的なルールあったっけ?少なくとも英語圏にはないと思うのだけれど。
・Nokiaはフィンランドを代表する企業だが、携帯電話事業の失敗から6G(5Gの次に来るやつ)で世界を牽引しようとしている
・フィンランドはさりげなくイノベーション大国で、アントレプレナーシップが社会に根付いている(今回フィンランドを選んだ理由の一つです)
・どこに行ってもデザインが洗練されている。家もそれぞれカラフル。いろいろなものがカラフルなのは、雪国で雪一色になってしまうのと、一年の中で暗い時間が長いので気持ちを明るくするため(?)
・今回オウル大学、アールト大学、ヘルシンキ大学に訪問したが、どこも英語圏の大学とは少し雰囲気が異なる。多分デザインが素敵だから
・アジア人はかなり少なめ。中国人観光客も滅多に見なかった。オウルに関してはアジア人は自分ひとりじゃないかと感じ、それはとても久々の感覚だった
・オーロラも視察に行ったが残念ながら見られず
でも満天の星空が見られて感動した。ちなみにカナダに住んでたときにオーロラは2回見たことがある(普通に生活している中で)
以上ですが、↑の内容を自分のFacebookに投稿したら、現在デンマークに住んでいる元教え子から↓のメッセージをもらいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回は今回の視察で気になったことを少し掘り下げてみたいと思います。