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塩浴生活をはじめよう![前編]

4度目の入浴回は松本和子さんの著書、『塩浴生活をはじめよう!』を参考にさせていただく。

みんな「塩浴」って知ってる?

文字どおり「塩」で髪も身体も洗ってしまう入浴法のこと。
塩をそのままジャリジャリするわけでなく…塩を溶かした塩湯(高濃度)をつくり、それを身体や頭皮に塗って、なでるように洗う。

用意するのは塩とお湯だけ、石けんもシャンプーも使わないシンプルな入浴法だ。

今回も知る/学ぶのインプット(前編)と、実践/応用のアウトプット(後編)に分けてご紹介します。

✎𓂃


01 自然塩の危機

この「塩浴」は和子さんのお父さんである故・松本永光さんが、北海道のドクターから教えを受け、研究と実践を重ね考案したものだそうだ。

もともと身体が丈夫でなかったお父さんは、健康への関心が高く、さまざまな健康法を研究していた。とても凝り性で…よい医師や研究者がいると聞くと会いに行き、実際に試して、よいものは販売もした。

入浴剤としてよいものを調べていたところ、海水中の酵素にたどり着き、そこから日本の食塩の危機を知った。

1970年当時…イオン交換膜による大量生産の化学工業製塩がはじまり、塩田が廃止されることに反対だった永光さんは、「化学塩」の対極にある「自然塩」を存続するために、数人の有志たちと「伯方の塩」をつくることになります。
※永光さんは伯方塩業(株)の創業メンバーです

塩自体に洗浄力はないが、適度な汗や皮脂を分泌させ、老廃物を流すというサイクルをスムーズにさせることで肌を清潔に保ち、肌の状態を正常にする。

浸透圧を利用し老廃物を出して毛穴の詰まりを解消

02 肌の仕組みとチカラ

肌は本来、再生力と洗浄力を持っている。

肌はおおまかに、表皮と真皮の二重構造になっている。いちばん外側にあるのが表皮(「角質層」は聞いたことあるよね)。
さらに表皮は、上から下に角質層→顆粒層→有棘層→基底層と細かく分かれている(文字じゃわかんないよね)。
表皮のいちばん下に栄養や老廃物・酸素などを通す薄い膜である基底層があり、その下に真皮がある。

真皮の中には毛細血管やリンパ管が通っていて、皮膚の弾力を保つコラーゲンやエラスチンもここ。
肌の健康を保つためにかせない皮脂や汗の源泉である、皮脂腺・汗腺も真皮にある。

そして真皮より下には、皮下組織がある。
皮下組織はおもに脂肪などで構成され、筋膜や骨膜と皮膚を結合している。
真皮層にある毛細血管から栄養をもらい、表皮層のいちばん下にある基底層で新しい表皮細胞が生まれ、大人の細胞になるにつれて肌表面へ上がっていき、角質層になる。

そして角質層としての働きを終えたら、最後は「垢」となってはがれ落ちる。
この細胞が下から上に上がり、自然とはがれ落ちる一連の流れが新陳代謝。

これは生理的な仕組みであり、肌のもつ再生力だ。

だからピーリングジェルとかいらないの

03 かなしい思い込み

「肌は排泄器官であって、吸収器官ではない。」と和子さんはいう。

メイクをはじめ、当たり前のように基礎化粧品を使う。洗顔料で顔を洗い、化粧水をつける。肌荒れを起こしても基礎化粧品でがんばる。etc…

塗ったり/重ねたりするケアをしていると、肌から吸収しているような錯覚に陥るが…
化粧品の管理をおこなっている「薬事法」でも、化粧品が角質層よりも奥まで浸透するという広告は禁じられている。

基本身体の中から外への一方通行、逆はない。
肌の上になにかを塗ることは、出ようとしているものを堰き止めてしまう行為だ。

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