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伝わる会話と論理的思考【ロジックトレーニング】

今回ご紹介する"ロジックトレーニング"をおこなうことによって、論理的思考、IQ、問題解決能力などが向上します。

論理的な思考や文章、話し方には基本的な構成要素が3つあります。それは、クレーム、データ、ワラントです。

トゥールミンモデル(トゥールミンロジック)

この論理体系は、イギリスの分析哲学者であるスティーブン・トゥールミンが提唱した論証モデルで、トゥールミンモデルとかトゥールミンロジックと言われています。

しっかりとした論理体系を学ぶことによって、何気ない日常的な会話から、会社や公共でのやりとりまで、まずはこの3要素さえ押さえておけば、「何が言いたいの?」「納得できない!」「意味がわからない…」と、相手から思われることがありません。

論理的な話し方の基本構成要素

ロジックトレーニングの方法をお伝えする前に、論理的な話し方の基本構成要素について簡単にご説明していきましょう。

1.クレーム

クレームとは、"主張する内容"のことです。
相手がこちらの話を理解するには、こちらが主張する内容が重要なのは言うまでもありません。話の内容を理解してもらうという点で「本日は、お日柄もよく…」のような前置きなどは必要ないとも言えます。

また、クレームと言っても"文句"という意味ではありませんので注意しましょう。

2.データ

データとは、"主張を裏づける事実"のことで、証拠資料と理解すると良いでしょう。
データのないクレーム(主張)は、話を聞く相手に対して無理を感じさせてしまいます。また、データは1つだけよりも、たくさん用意しておくほうが説得力があります。

3.ワラント

ワラントは、"データとクレーム(主張)をつなげるロジック(道筋)"のことで、根拠や保証とも言うことができます。
たとえ正しそうなクレームやデータでも、その2つをつなぎ合わせるワラント(説明)がなければ、論理的に正しいとは言えません。

逆にクレーム(主張)と無関係なデータのようでも、ワラント(説明)によって論理が構築されることもあります。

これら3つの要素をまとめると、何らかのクレーム(主張)をする際は、それが正しいと言えるデータ(証拠)と、なぜそれが正しいのかというワラント(説明)が必要だということです。

そして、論理的な話し方の基本構成要素は、そのまま"論理の大前提"となります。

ロジックトレーニングの方法

まずは、SNSやインターネット、友人や同僚、先生や上司の会話など、普段から触れる情報に対して、クレーム、データ、ワラントの3点を意識して生活をしてみましょう。

次に、あらゆる物事をクレーム(主張)、データ(証拠)、ワラント(説明)を使って説明してみましょう。ロジックトレーニングは、複数人でおこなっても効果的です。

トレーニングのポイント

論理的な話し方の基本構成要素には"感情"が入っていません。なぜなら、論理と感情は相反するものだからです。

いくらクレーム、データ、ワラントを使って論理的に相手に伝えたとしても、相手が論理を理解しないタイプ(感情的)である場合、論理と感情のどちらが良いという問題は関係なく、お互いで分かり合えなくなる可能性があります。

ですから、会話をする際は、必ずその場の環境や相手の状況を考えておこないましょう。

上手に論理的な考え方を利用すれば、沢山の人に誉められたり、多くの人々を納得させたり、きっと今よりも活躍の場が増えるはずです。

おわりに

再度お伝えしますが、論理的な会話が通用しない相手やレクリエーションの様な会議の場で、あまりにも論理的になると相手がしらけてしまう可能性があります。

様々なスキルやテクニックを習得して能力を高め、他者や周囲の環境にも優しく考慮することによって、人は成長していくものなのです。

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