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BED(過食性障害)を克服する① 症状とチェックリストなど

過食性障害(Binge eating disorder:BED)は、お腹がぽんぽこりんになるほど過食をしたり、早食いだったり、お腹が空いてないのに過食するなどの症状が特徴の摂食障害のひとつです。

なお、BEDは、一人でこっそり食べた後に自己嫌悪や罪悪感、うつ症状、自己コントロール感の欠如などを強く感じ、それによって自己評価や自尊心、自信が低下することもあります。

BED(過食性障害)とは?

BEDの短期的で制御不能な食欲は、心身の健康問題につながり、多くの場合、羞恥心、罪悪感、強いストレスに関連します。

食事によってストレスを発散する行為は一般的かもしれませんが、それが過食に発展する場合は注意が必要です。

また、過食の傾向がある人は、一時的に食事中は平和を感じますが、その後に否定的な感情に支配されるでしょう。

BED(過食性障害)とBN(神経性過食症)の違い

BED(過食性障害)は、ほとんどの場合、"体型が肥満の状態で過食をおこなってしまう"というという特徴を持っていますが、Bulimia Nervosa:BN(神経性過食症)は、"過食をした後に、その過食の埋め合わせ行動(代償行動)をおこなう"という特徴を持っています。

代償行動には、意図的な嘔吐、下剤の使用、ダイエット、絶食、激しい運動などがあります。

BED(過食性障害)の有病率

BEDは、摂食障害のうち最も一般的なもので、アメリカ人口の約2.6%がBEDと診断され、女性では3.5%、男性では2%が生涯に過食性障害となっているというデータがあります。平均発症年齢は24歳前後で、思春期にもみられます。

BED(過食性障害)の兆候

BEDの兆候は自分自身から見える兆候と、他者から見ることができる兆候があります。

以下は、BEDの"他者から見ることができる兆候"です。
・隠された食べ物、タッパー、ケースがある
・突然の体重増加や体重の増減サイクル
・過食後の疲労やストレス
・友人や家族との食事以外での体重増加
・友人、家族、社会的グループからの撤退
・1種類だけを食べるなど、変わった食事
・いつも食べ物に夢中
・体重の変動を隠す、服装の変化
・以前の趣味に興味がない
・過食を心配する他者に対しての防御反応
・うつ、不安、怒り、アルコールの乱用など

BED(過食性障害)チェックリスト

以下は、BEDの"自分自身から見ることができる兆候"をチェックリストにしたものです。

現状すでに、食べ物と自分との関係に不安がある人は、以下のチェックリストに回答してみましょう。

・食べ物や食事にストレスを感じる
・ナイショで食事をする必要性を感じる
・食事をする時、自動運転モードのようになることがある(もしくは感情的にマヒしている)
・食後に失望、嫌悪感、罪悪感を感じる
・身体的に不快を感じても過食する
・自身の体のパーツは、周りの人と比較して、目に見えて大きい
・何かの1つの食べ物だけを食べる計画を立て、最終的に2つ以上を食べてしまい、失望することがある
・自分と食べ物に対するネガティブな関係が3ヶ月以上続いている


つづく

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