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感情的に支配する「アグレッシブコミュニケーション」の特徴

アグレッシブコミュニケーションとは、他人を支配することを目的としたコミュニケーションテクニックです。

アグレッシブコミュニケーターは、目的を果たすために、威圧、脅威、恐怖、批判などを使用するので、人間関係や効果的なコミュニケーションを損なう危険性があります。

アグレッシブコミュニケーションは、誰でも使用することができますが、特にナルシスト、いじめっ子、虐待者などが頻繁に使用します。

相手をコントロールするという意味でアグレッシブコミュニケーションとガスライティングは共通していますが、意図的で狡猾に相手をコントロールするガスライティングとは違い、アグレッシブコミュニケーションはパワープレイや感情的な側面が多くあります。

アグレッシブコミュニケーションには、

他人のニーズや感情を無視し、自分を優先する方法などがあり、これを使用する人の多くは、他者のコントロールに関連するテクニックを持っています。

アグレッシブコミュニケーションは多くの場合、コントロール不能の衝動・欲求不満・怒りから生じます。

アグレッシブコミュニケーターの男性は、身体・直接的な攻撃性を示す傾向があり、女性は、やや間接的な攻撃性を示す傾向が強くなります。

彼らは他者のコミュニケーション行動を中断し、異なる視点や会話に耳を傾けたり認めたりすることが困難です。

他者のコントロールや支配を望むアグレッシブコミュニケーターは、罪悪感、威圧、批判、否定などの認知的戦術を使用します。

アグレッシブコミュニケーションの例

侮辱
「君は相当なバカだね。オレがそれをどうやって説明しても、君はそれを理解できないでしょ?」

卑劣
「知ってるから、君がそれをできないこと、だから私は君のためにそれをしなければならないんだからね」

非難
「君がそんなことを考えなければ、こんなことは起こらなかった」

脅し
「別に?やってみれば?多分後悔するよ」

偽証的なネーミング
「あなたはただのバカだから」

非言語・言語テクニック

アグレッシブコミュニケーションには、言語的・非言語的テクニックがあります。

言語的テクニックのひとつとしては、声色や声の大きさを変えることによって、様々なパターンの相手のコミュニケーションを制圧するというものがあります。

非言語的テクニックには、自分を大きく見せる、意図的に至近距離に近づく、指をさす、手を握り締めるなどがあり、表情や目線のテクニックには、アイロール(軽蔑する視線)、ハフ(強く息を吐く)、しかめっ面、緊張した顔などがあります。

アグレッシブコミュニケーターの特徴

・挑発的、対立的ではない人々とでも、議論や対立をする

・大声、非難、皮肉、批判など、感情を動かすような認知的戦術を使用して、人間関係の緊張を高める

・現在ある問題を議論せず、個人攻撃や攻撃的な言葉を使用する

・他者が話すことを許さず、頻繁に話を中断させて話を聞かずに会話を支配する

・見下し、軽蔑、他者の声に耳を傾けない

・他者の質問やリアクションを考慮しない

彼らの信念

習慣的で意図的なアグレッシブコミュニケーターは、通常、他者とは異なる自分自身についての信念を持っています。

彼らは、他者よりも自分の方がインテリジェンスやステータスが優れているという信念と、自分は他者から評価されていないという信念を持っています。

このような信念は、過去に他者からの過小評価を感じたり、意見を聞いてくれなかったり、そもそも重要なことを言えなかったという経験に基づくものかもしれません。

アグレッシブコミュニケーターによく見られる認知歪みのひとつは、白黒思考や全か無かの思考です。また、他者を不誠実に感じたり、だまされているとも感じています。

攻撃的であることは、自分の周囲の人を信用できないという心の痛みに対抗することを可能にします。

アグレッシブコミュニケーターになる原因

アグレッシブコミュニケーターになる原因についてはいくつかの要因があります。

・強いストレスや無力感に対する不健全な対処メカニズムとしてのアグレッシブコミュニケーション

・幼い頃に虐待などを経験し、アグレッシブコミュニケーションを覚えてしまった

・根底にある恐怖を隠すためのアグレッシブコミュニケーション(これは、自尊心と自己評価に悪影響を及ぼす)

・年齢を重ねるにつれ、アグレッシブコミュニケーションが自分のできる唯一のコミュニケーションスタイルと信じ込んでいる

次回へつづく…

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