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不安解消、IQ、集中力、記憶力アップ「モーダルトレーニング」

モーダルトレーニングは、脳への情報の入力である五感を使った体感型脳トレーニングです。

段階的に五感すべてをゲーム感覚で使用することによって、楽しみながら不安の解消やIQアップをしていきましょう。

モーダルトレーニングとは?

モーダルトレーニングは、不安障害やパニック発作を和らげる認知行動療法(CBT)などのテクニックをアレンジしたものです。

五感からの情報を各感覚を切り離して、内省、内観的視点でゆっくりと観察をすることで、不安を落ち着かせ、IQ、集中力、記憶力をアップする方法となります。

モーダルトレーニングのやり方

モーダルトレーニングを始める前は、ゆっくりとした呼吸を繰り返して、心拍数を下げておきましょう。

1.味覚

最初は、口の中に意識を集中します。ある程度集中ができたら、イメージのレモンを口の中に入れてみましょう。

口の中のレモンは、あくまでもイメージですが、酸っぱく感じたり、唾液が出てくるはずです。

これは五感と記憶をコントロールするトレーニングにもなります。

慣れてきたら自分の好きな物をイメージして口の中に放り込んでみましょう。きっと、色々な味が楽しめるはずです。

2.嗅覚

次は嗅覚を利用しますが、イメージする匂いは2つです。好きな食べ物の匂いなどをイメージすると良いでしょう。

記憶によって呼び起こされた美味しそうな匂いは、感情を引き起こし、さらに空腹感を促進します。軽い空腹感は副交感神経系を優位にさせ、リラックス効果を得ることができます。

ダイエットをしている場合は、美味しそうな匂いのイメージでお腹が空いても困るので、リラックスを感じることができる匂いを意識すると良いでしょう。

今まで匂いを気にしたことがなく、うまくイメージができない人は、自分のお気に入りの匂いを探すチャンスでもあります。

もちろん、不快になるような匂いをイメージしないように注意しましょう。

3.聴覚

音は、大きさや種類をイメージしなくてはならない分、より集中力のトレーニング効果が期待できます。さらにここでは3つの音をイメージしましょう。

まず、好きな人の声、音楽や楽器の音色、自然の景色から聞こえてくる音など、心地良いイメージのできる記憶でトライすると良いと思います。

トレーニングの最中に大きな環境音がしていたり、気になるような音があると、集中することができない可能性があるので気をつけるのと、ノイズ音や不快な音を強くイメージしてしまうと、不安を感じる場合がありますので十分注意をしてください。

4.触覚(皮膚感覚)

触覚(皮膚感覚)は、内省、内観的視点を育むにはもってこいの感覚です。もちろん今回は4つの触覚(皮膚感覚)をイメージしていきます。

頭の先、つま先、ゆび先、イスに座っているならイスとお尻の設置点など、まずは現状の触覚(皮膚感覚)を直接感じてみます。

次に、何かしらの物に触れている感覚をイメージしてみましょう。それは野菜でもペンでも人でも猫でも、なんでも構いません。

その時、触れたイメージから、柔らかさや硬さ、大きさや重さなど、どんな感じがするのかも体感できるとトレーニング効果が上がります。

ヨガなどでは、内省、内観的視点で自分の体中(内蔵も含めて)を不調がないかどうかチェックするようなテクニックがあります。

自分の体中をチェックしてみて、「ここは何かおかしいな」と思ったら、そこを治るようにイメージするのです。

ヨガの世界ではとても効果的なテクニックとされていますで、トレーニングのついでに試してみると面白いかもしれません。

5.視覚

最後は視覚を使ったトレーニングです。手始めに、目の前の景色(部屋の中でも)を3秒ほど見て目を閉じ、5つの物を思い出してみましょう。

このトレーニングのポイントは、5つの物を覚える時や思い出す時に「クローゼット」「ウォーターサーバー」「マグカップ」などと頭の中で言葉を使わないことです。

できるなら、視覚のトレーニングをしている間は、頭の中で言葉を禁止してください。

それによって、トレーニング効果が激的に上がります。さらに、頭の中で思い出している物を違う形や色に変化させてみるとなお効果的になるでしょう。

モーダルトレーニングのまとめ

モーダルトレーニングは、トレーニングをするために用意する道具などが必要ないため、すぐに実行することができます。

トレーニングは1~5と進めていくごとに少しづつ難しくなっていきますので、毎回1~5の全てをやらなくてもOKです。


五感は人によって優位なものが異なるため、「1は難しいけど3は簡単」などと感じる人もいるかもしれません。

ですから、1~5までを軽くやってみたり、1種類の五感を使ったトレーニングを集中してやってみるのも楽しみ方の1つです。また、得意なトレーニングは、おそらく自分の優位な五感でしょう。

おわりに

モーダルトレーニングは、圧迫感や過剰なストレス、集中力が持続しないと感じる時などに役立ち、人混みで社会不安を感じたり、仕事やプライベートでの忙しさを感じている人にも有効でしょう。

モーダルトレーニングのような記憶や感情をコントロールするトレーニングは、感情的な痛みや心的ストレスに対しての処理能力の向上につながります。

過去や未来の不安や恐怖に支配されている状態から、現在の状態に内省、内観的視点で接続する方法は、五感や身体操作を通じておこなう方法が簡単であると言われています。

呼吸法も含めて、このようなトレーニングを定期的に実施しているにもかかわらず、効果を感じなかったり、症状が改善しない場合は、専門的な知識を持っているプロからのアドバイスが必要かもしれません。

心的ストレスや不安、集中力の欠如は、そのまま放置すると、心身が疲弊し、毎日の心地良い生活を妨げる可能性があります。

心と脳に関連する内容で、少しでも不足な状況を感じる人は、まずはモーダルトレーニングの実施をおすすめ致します。

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