TOMA ITコンサル部

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TOMAコンサルタンツグループ株式会社ITコンサル部です。 普段TypeScript・React・kintone・AWSを活用して開発しております。

最近の記事

kintoneアプリ作成の留意事項

はじめにkintoneはかなり柔軟にアプリを作れるが、逆に人によって出来上がるアプリにデータ構造やアプリ間のデータ連携の仕組みなどの観点で個人差が出る事が多い。 本エントリーでは、kintoneのアプリを作成する上で留意すべき事項を述べる。 主キーはレコード番号を使わず、プラグイン等で採番するkintoneのレコード番号は、新規レコード登録時に自動で数値が採番されるので、例えばアプリを新しく作ってそこにデータを移行した場合、レコード番号は別のものになる可能性が高い。よって主

    • GoFのデザインパターンをなぜ見かけなくなったのか

      現在、筆者はTypeScriptでプログラムを書いているが、昔はJavaで書いていた。 Javaはオブジェクト指向のプログラム言語で、20年前などはデザインパターンが流行っていた時期もあった。デザインパターンとは、典型的な設計手法を集めたものである。よくGoFのデザインパターンなどと呼ばれている。 しかし、普段意識して使うのは、せいぜい4つか5つで他は殆ど使わず、時間が経つにつれて他のパターンは忘れていってしまった。 Javaのみを使っていた頃は、Javaのフレームワーク

      • ElectronとReact Native for Windowsについて

        はじめに弊社のJavaScriptによるライブラリも大分充実してきたので、これをデスクトップアプリなどにも応用できないかと考え、ElectronとReact Native for Windowsを調べてみた。 そこで以下のサンプルを動かしてみた。 ElectronのサンプルElectronでは以下のサイトを参考に簡単なプログラムを動かして、正常に動作した。 Electron を使ってWindows タスクトレイ・Mac メニューバーに常駐するアプリを作る Practice

        • WebAssemblyを試してみた

          はじめにWebAssemblyを試した。 WebAssemblyは、簡単に言うとブラウザ上でネイティブに近いパフォーマンスで動作するバイナリープログラムを実行する仕組みである。 通常ブラウザ上でプログラムを実行するには、JavaScriptを使うか、ブラウザのアドオン(追加機能、例えば(もう見かけなくなったが)Flash・Silverlight・Javaアプレット等)を有効にして別の言語による実行プログラムを動かす必要があるが、ブラウザがWebAssemblyをサポートしてい

        kintoneアプリ作成の留意事項

          kintoneにおける採番について

          はじめに kintoneはデータストアであるため複数(ときには大量)のデータを格納する。 このとき各レコードにおいてレコードを表すキーになる項目を主キーという。 主キーには、文字列や数値を使う事が多い。 本エントリーでは、採番について私が今まで経験した設計上の重要な点や気付いた点を記す。 主キーを採番する上でのセオリー まず私の経験上、以下のルールを選択した方が良い。 kintoneのレコード番号は、主キーにはなるべく使わない方が良い。 理由 アプリを入れ直す必要が発

          kintoneにおける採番について

          kintoneにおけるSQLの活用のまとめ

          前の3エントリー kitoneにおけるSQLの活用 kintoneにおけるAlaSQLの活用 cli-kintoneとSQLiteの組み合わせについて にて以下のツールやライブラリを用いて、SQLがkintoneにおけるデータ集計やデータの加工に応用出来る事を示した。 AlaSQL cli-kintone SQLite そこで以降のエントリーでは、kintoneのアプリの設計における作法やデザインパターンのようなものを考えていきたいと思う。 例えば以下のような

          kintoneにおけるSQLの活用のまとめ

          cli-kintoneとSQLiteの組み合わせについて

          はじめに 今回はcli-kintoneとSQLiteを組み合わせて使う事の便利さについて述べる。 cli-kintone cli-kintoneは、CUIにて動作し、kintoneのレコードをエクスポートしたりインポートしたり出来る。 cli-kintoneが便利な点は、csvのヘッダの値にフィールドコードを使用する点である。ブラウザでエクスポートするとヘッダがフィールド名になってしまう。フィールドコードはアプリ全体で一意のものであるが、フィールド名は重複しても良いので

          cli-kintoneとSQLiteの組み合わせについて

          kintoneにおけるAlaSQLの活用

          はじめに 本エントリーでは、kintoneにおけるAlaSQLの活用について述べる。 AlaSQLはJavaScriptのオブジェクトリテラルの配列に対してSQLを実行出来るので、ブラウザ上でkintoneを使う際、カスタマイズjsにてAlaSQLを用いると便利である。 使い方については、以下のページが参考になった。 alasql データベース覚書 kintone でSQLを使う 他にも検索すれば色々な情報を探せるので、興味があれば是非探してみてほしい。 私がA

          kintoneにおけるAlaSQLの活用

          kitoneにおけるSQLの活用

          本エントリー以降にてkintoneにおけるRDBの考え方・ツール・SQLの活用方法について述べる。 ツールやライブラリ、設計技法について kintoneでSQLを活用する際、便利なツールやライブラリとして以下がある。 AlaSQL cli-kintone SQLite Linuxの標準入出力を用いたコマンド また活用できる技法として以下がある。 RDBの設計技法 上のツール・ライブラリ・設計技法を活用すると集計処理やSalesforce等他のサービスとの連携

          kitoneにおけるSQLの活用

          今の時代、bashは必要とされるのだろうか?

          今回はあまり一般の人には役に立たないけれど、過去を振り返り未来を予測する上で参考になりそうな記事を書こうと思う。(本エントリは、常体(である調)で記載する。) 以前ネットを彷徨っていたら以下のような内容の記事を見つけた。(URLをブックマークに保存しておけば良かったのだが、それを失念しググっても探せなかった。もしこのエントリーを読んだ方でそれらしき記事をご存知の方がいらっしゃったらご教示頂けると幸いである。内容が一致していれば参考URLを本エントリーに追記しようと思う。)

          今の時代、bashは必要とされるのだろうか?

          自力で開発の勉強を出来る人が参考になる情報源や考え方(主にJavaScript実行環境)

          はじめにkintoneのカスタマイズjsのサンプルと開発の流れについてで環境の準備からリリースまでの手順を説明しましたので、TypeScriptによりkintone上で動作するプログラムを書きさえすれば、kintoneで動作する開発が一通り出来る事になります。 ここで更に詳細な技術等の解説も予定しているのですが、中には"面倒な環境の準備"を飛び越えられれば、後は自力でそこそこコーディングを出来る人もいると思います。 更にkintoneのカスタマイズjsのサンプルと開発の流れに

          自力で開発の勉強を出来る人が参考になる情報源や考え方(主にJavaScript実行環境)

          kintoneのカスタマイズjsのサンプルと開発の流れについて

          目的以前のエントリー(はじめに 、使っている技術について)で、弊社がkintone上でTypeScriptによる開発を行っている旨を紹介しました。 本エントリーでは、kintoneのアプリにおけるカスタマイズをどのような流れで行うのか、サンプルコードも交えて紹介します。 今回はソフトウェア的な基盤の準備から開発したソフトウェアのリリースまでの紹介を中心に述べるため、複雑な業務内容ではなく単純に 「ある項目の数値を、別の項目に5倍の値にして格納する」 だけの簡単なアプリケーシ

          kintoneのカスタマイズjsのサンプルと開発の流れについて

          使っている技術について

          はじめに本エントリーでは、弊社ITコンサル部の開発で使用している主な技術について、選択理由を中心に説明します。 ・TypeScript ・React ・Amazon Web Service(以下AWS) TypeScript弊社ではメインのプログラム言語にTypeScriptを選択しています。その理由は、以下の通りです。 ・ブラウザ・サーバで動作する。 ・型システムを使える。 ・AWSにおけるInfrastructure as Code(以下IaC)に使える。  補足 AW

          使っている技術について

          はじめに

          はじめまして。TOMAコンサルタンツグループ ITコンサル部の高橋と申します。 このnoteでは、弊社の開発者による開発者ブログとして、弊社の開発業務がどのようなものかを紹介したり、弊社のサービスの一端を垣間見る事が出来るような情報を提供したいと考えます。また併せて有用なノウハウなども提供出来ればと考えます。 まずは弊社と私の所属する部門について紹介します。 TOMAコンサルタンツグループは、会計業務を中心に人事・労務、法務、事業承継、業務改善、国際化など幅広いサービスを提