トマ

小説を投稿中。 プロフと固定記事もぜひご覧ください。 Xで最新情報など、いろいろ発信中。

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マガジン

  • [連載中]突然ショートショート

    突然に書きたくなった小説です。 突然読みたくなった時にも、ゆっくり読みたい時にもどうぞ。

  • [完結]私、悪魔になっちゃいました

    ある日突然、私が悪魔に─!? ふとしたことで2足のわらじを履くことになった不思議なOLの物語。 全13話。

  • [更新終了]バスごと。

    ジブンの大好きなもの「バス」について、いろいろ書こうと思っていました。 現在は「トマさん雑記帳」で読み物を、Xで画像を投稿中。 (ヘッダー画像はイメージ図ですからご了承下さい)

  • [更新終了]トマログ

    ジブンの撮ったバスの記録。 現在は更新を終了しました。バス画像はXで投稿しています。

  • [更新中]トマさん雑記帳

    日々、ジブンの思う事や、ジブンの考えている事のあれこれを書いています。

最近の記事

  • 固定された記事

どこから読んでも楽しめる!ジブンの小説をご紹介します

 どうも、バスオタ小説家のトマです!初めましての方もいらっしゃるかもしれませんね。  初めましての方はジブンのプロフィールもぜひご覧ください。 はじめに  今回の雑記帳枠では、ジブンの小説をご紹介していきたいと思います。  目的は「どれを読めば良いのかの水先案内」。 ジブンの作品は基本、どこから読んでもいいように制作していますが、今回は初めての読者さんはもちろん、いつも読んで頂いている読者さんにも分かりやすくこれをまとめてみようと思います。 「私、悪魔になっちゃいました

    • 突然ショートショート「怪しいニュース記事」

       インターネットのニュースサイトをよく使う。大手のメディアにはないような情報もあって楽しい。  その中で気になる記事を見つけた。  「人間が思い切り戦う?恐怖の戦闘スーツとは」という見出し。  案外それでいて中身はしょぼかったりすることもあるため、注意してページを開く。  その中身はこんな感じだった。  世界各国で日々激しい戦いが続いている中で、兵士の能力強化のために、メカを取り入れたスーツが開発されているという。  どこの国やメディアも存在を明かしはしないものの、既に

      • 突然ショートショート「体験記」

         『ヒューマンパワードスーツ』という先端技術がある。  メーカーの工場へ、後輩の伊藤とタクシーで向かった。 「お待ちしておりました。田岡です」 「どうも。私が先日電話でお話しました藤井です。こちらは伊藤です」 「どうも」 「これはこれは。よろしくお願いします」 「事前にパンフレットをお送りしておきましたが…」 「拝見しました。様々な種類があるそうですね」 「ええ、様々な現場で活躍の機会があります。費用はかかりますが、労働負担の軽減に大きな効果があります」  私たちは田岡

        • 突然ショートショート「帰りたい場所の話」/青ブラ文学部

           帰りたい場所の話をしよう。  毎日を楽しく過ごしていられるのは、帰りたい場所があるからだという話を聞いたことがある。  どこで聞いた、とないう訳ではなく、今思えば何かのCMだったような気がする。  だとしてもあれはいい言葉だった。そうでもなければ数年も私の脳裏に残ることはないだろう。  さて、今日も私はとある大企業の一員として、日々汗を流しながら働いている。  いつも遅くまで働いているので、帰るのはだいたい夜の9時ぐらいとなる。  毎日仕事をしていると、あるとき急にや

        • 固定された記事

        どこから読んでも楽しめる!ジブンの小説をご紹介します

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        • [連載中]突然ショートショート
          176本
        • [完結]私、悪魔になっちゃいました
          13本
        • [更新終了]バスごと。
          5本
        • [更新終了]トマログ
          5本
        • [更新中]トマさん雑記帳
          76本
        • [完結]明かり差す for「毎週ショートショートnote」
          22本

        記事

          突然ショートショート「文学トリマー」/毎週ショートショートnote

           そのトリマーは、文学が好きだった。  自らで店を立ち上げて5年。店の待ち合いスペースの本棚には、様々な小説が並んでいた。  定休日や仕事終わりにはその中から一冊を引っ張り出して読んでいた。  彼はこの一時を楽しみに働いているといっても過言ではなかった。  ある時から次第に、彼は自分だけの物語を作りたいと思うようになった。  きっかけは、小説家の飼い犬をトリミングした時のことだった。  小説家が教えてくれた「書いてみると楽しいものですよ」という言葉に、魅力を感じたのだ

          突然ショートショート「文学トリマー」/毎週ショートショートnote

          突然ショートショート「ドジなクマの復讐」

           私は大企業の歯車として働くサラリーマン。転勤の都合で、1年前にある田舎町に移り住んだ。  田舎町とはいえ、住んでみると中々悪くない。  自然に恵まれているのが何よりの自慢。  不満は想像よりも少なく、コンクリートジャングルでは得られない感動の方が大きかった。  そんなある日のことだった。  住んでいるアパートの隣から、大きな銃声が鳴り響いたのだ。  アパートの中にいた他の住人と共に、なんだなんだの大騒ぎ。  どうやら隣の一軒家にクマが入り込んだらしく、猟友会の人が撃ち

          突然ショートショート「ドジなクマの復讐」

          突然ショートショート「2億斉藤」/毎週ショートショートnote

           重要な話があり、全国に散らばる斉藤家の一族が全員集まることとなった。 「話というのは、弁護士さん…?」 「えぇ…」一番前に座る弁護士が話を始める。 「昨年亡くなられた仁吉郎さんについて、遺言で言及されていた遺産がこのほど発見されました」  部屋の中が一気にざわつく。 「えー、お静かに。遺産の内容は2億円分の、ピンク雑誌です」  ざわめきが止んだ。 「は?」 「いや、確かに生前からエロ雑誌たくさん集めてたけど…」 「鑑定したところ、年代の古い貴重なものが多数発見

          突然ショートショート「2億斉藤」/毎週ショートショートnote

          突然ショートショート「記憶冷凍」/毎週ショートショートnote

           何でも近頃、海外で『記憶を冷凍する』という技術が生まれたらしい。  ニュース番組の短いコーナーで紹介されていた。  脳の記憶に関わる細胞を冷凍保存し、さらに保存後は装置にかけると、おぼろげながらも映像として再生できるようになるらしい。  今はまだ動物実験の段階で、人間でやるとなれば技術面や倫理面でいろいろハードルがあるという。  私は、この研究を疑問に思っている。  誰かの記憶を直接見ていいのか。プライバシーの侵害ではないのか、など。  そういったことを友人に伝えて

          突然ショートショート「記憶冷凍」/毎週ショートショートnote

          突然ショートショート「風薫るハンバーグ」/シロクマ文芸部

           風薫る家庭料理、という題に、僕の働くレストランのシェフが挑んでいる。 「今日はどうかな、松岡さん」ホールの桑田さんが僕に話しかけてくる。 「さあ…試食は受け付けなさそうですけどね」 「メニューに出してくれたらいいのに。そうしたら客として食べに行けるけど、高野くん」桑田さんは少し残念な顔をしていた。  松岡太二シェフ。レストラン『スマート』で働く一人のシェフである。  今回、腕試しを兼ねてテレビ局が主催する『家庭料理対決』に出場する道を選んだという。  夕方番組のワンコー

          突然ショートショート「風薫るハンバーグ」/シロクマ文芸部

          突然ショートショート「面倒ごとレストラン」

           ここは、日々のいろいろ面倒なことへ一緒に向き合う「面倒ごとレストラン」。  来店するのはいつも、何か面倒なことがあったり、悩みを持っている人ばかりである。  今日やってきたのは、仕事で悩みのあるらしいお客。  さてさて、どんな話になるのだろう。 「いらっしゃい。好きな所に座って」 「失礼します」  身なりはサラリーマン風。大分疲れているようだった。 「ご注文は?」 「…う~ん」 「どうします?」 「カツカレー」 「わかりました」  店主はカレーのルゥを煮込み始めた

          突然ショートショート「面倒ごとレストラン」

          突然ショートショート「朝の仕事」

           朝早くのビル街の路地に、素早く走る怪しい男の姿があった。  黒い革ジャンを羽織ってサングラスをかけ、きっちり整えられた金色の髪。  しきりに振り向きながら走るその男は、どうやら何者かに追われているようだった。  ビルの隙間に身を隠した男は右手につけたスマートウォッチに向かって呟いた。 「ハロー、今追いかけられてるんだけど、この追いかけてくる奴を始末するにはどうすればいいの?」  スマートウォッチに内蔵されたAIが答える。 「追手の始末には次の方法が考えられますが、追わ

          突然ショートショート「朝の仕事」

          突然ショートショート「放課後ランプ」/毎週ショートショートnote

           放課後はいつも、最終下校の時間まで図書室にいる。  大好きな本に囲まれて過ごす時間は、何者にも代えがたい程の楽しい時間だ。  さて、うちの図書室にはショーケースが何個かあって、その中に様々なアイテムが入っている。  私はよく本を探しているうちに、ついついそれに目が行ってしまうことがある。  そして今日も、私はショーケースを眺めていた。定期的に入れ替わるので、何度見ても飽きない。  この日は、古いランプが入っていた。  まるで中から魔人でも出てきそうな雰囲気をしていた。

          突然ショートショート「放課後ランプ」/毎週ショートショートnote

          読み切り「県警怪物対応部隊」

           とある晴れた春の日のことであった。県警怪物対応部隊は、緊急出動の要請を受け、専用車で郊外の現場へと急行していた。  車内には専用の防護服に身を包んだ5人の姿があった。  助手席に座る真野は、肘掛けについたスイッチを押してモニターを起動させた。  モニターにはインカムをつけた女が映る。 「怪対3、こちら司令部」  真野はモニターに映る司令部と通信を行う。 「こちら怪対3。現着予定からあと10分ほど遅れる見込み」 「了解した」 「これで通信を終わります」 「了解」 「どう

          読み切り「県警怪物対応部隊」

          突然ショートショート「こどもの日の7番レジ」

           子供たちを職場に招くことになった。こどもの日の特別企画らしい。  やってきたのは10人ほどの子供達。スーパーの仕事に興味を持って来てくれたらしい。  店長の先導のもと、子供達が連なって店を探検しだす。  店内に賑わいがやってくるその様子を、私は楽しく思いながらレジを打っていた。  スーパーには、嫌な客がやってくることがある。いわゆるクレーマーとか、カスハラとか。  そしてこの日も、私はそれと遭遇してしまった。   「レジ袋はお付けになりますか?」 「は?なめてんの」

          突然ショートショート「こどもの日の7番レジ」

          突然ショートショート「トラネキサム酸笑顔」/毎週ショートショートnote

           ふとしたことで、「トラネキサム酸」という成分の存在を知った。どうやら止血剤や炎症を抑えるためとして使われるらしい。  素晴らしいことだと思う。出血を止め、炎症に抗う訳なのだから。  そして、初めて知ったこの物質に、私は妙な親近感が湧いてきた。  その理由は、私が人を笑顔にさせるアイドルをしているからなのだ。  出血を止め、炎症に抗うことができるのなら、それは安心感に繋がって笑顔を生み出すことになる。  私だってそうだ。歌えば誰かが喜んで、笑顔になる。  もしかしたら苦

          突然ショートショート「トラネキサム酸笑顔」/毎週ショートショートnote

          突然ショートショート「ある魔法少女の悩み」

           魔物の気配を感じた。魔法少女をしている私はすぐ変身して戦いに臨む。  私が変身する時のポーズはちょっと変わっている。仁王立ちをして、腕を前の方でクロスさせてから横の方に広げる。  そして大きな声で「変身!」と叫ぶ。  すると、胸元に埋められた魔法石からまぶしいぐらいの赤い光が放たれ、体全体にまとわりついて私の身を隠す。  何にも覆われない裸の姿になってから、勢いよくダッシュしてジャンプし、服に変化する魔力の集まりを纏わせていく。  一回だけでは纏える量が少ないので、これ

          突然ショートショート「ある魔法少女の悩み」