僕が毎日ゴミ拾いをする理由

僕の趣味はゴミ拾いだ。人にこれをいうとなんか引かれそうな気がするので自己紹介の時などは趣味は映画を見ることですとかありきたりなことを言ってごまかす。繰り返すが僕の本当の趣味はゴミ拾いだ。ではなぜ僕はこんなにゴミ拾いを日頃からしているのかその理由は端的にいうとメンタルの状態が良くなるからだ。メンタル?と疑問に思った人もいるだろう。だが実際にやるとストレスが解消されてかなりメンタルが安定する。
そのメカニズムを僕なりに解説する。
僕はもともとネガティブ思考でストレスを感じやすい人間だった。自分のことが嫌いだったし毎日軽い鬱みたいな感じだった。そんな僕だがゴミ拾いをし始めてからというものメンタルの状態はみるみる良くなっていった。おそらくそれは「ゴミ拾いをする自分をどう頑張っても否定することができなかったから」だったんだと思う。僕はいつも一つの出来事が起きるとネガティブな方向に考えてしまう。あーもっとこうすれば良かったなあとかあんときもうちょっと考えておけばなあみたいな感じで。だがこと「ゴミ拾い」という行為を考えてみるとゴミ拾いという行為は一般的に「良い行い」だ。したがってゴミ拾いをしている人間はいい人間であるということになる。ネガティブ思考な僕にすらどう考えてもゴミ拾いを悪い行為だと考えることはできなかった。すなわちゴミ拾いをしている自分というものをどう頑張っても否定することができなかったのだ。したがってゴミ拾いをしてる時、「たしかに僕はどうしようもないくらいバカでクズだが、ゴミ拾いをしている時の自分はどう考えてもいい人間であり、バカでもクズでもない。」という思考をしている。つまりどれだけネガティブな人間でもゴミ拾いをすれば自己肯定感が上がるのだ。なぜならゴミ拾いをする人間というのはどう考えても良い人間なのだから。このようなことに気づいてから僕は毎日ゴミ拾いをしている。ゴミ拾いをしている時は本当に気分がいい。なぜならいつも自分を否定ばかりする性格ではあるがゴミ拾いの時間だけは自分を認めてやることができるから。

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