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B'z Bro.の大学生がB'zのオリジナルアルバムをレビューする[#4 RISKY]

お疲れ様です。Tomと申します。

今回はB'zの4枚目のオリジナルアルバム「RISKY」を紹介させていただきます!

RISKY, Where do we go?

・概要

1990年5月25日に「BE THERE」、同年6月13日に「太陽のKomachi Angel」をリリースし大ヒットとなった。特に後者はB'z史上初のオリコンチャート1位を獲得し、今日までB'zのシングルオリコン連続1位獲得記録は続いている。

その後、本作からの先行シングル「EASY COME, EASY GO!」と「愛しい人よGood Night…」をリリースし、1990年11月7日に4枚目のオリジナルアルバム「RISKY」をリリースした。

B'zはこのアルバムで初めてオリコンチャート1位獲得、初のミリオンセラーを記録した。

・第一印象

初期B'zが目指していた「ギター」と「打ち込み」の融合の到達点を見た作品だと感じた。
デジタルサウンドを多用したダンスミュージックであるのは初期3作と共通する部分だが、本作はよりハードロックサウンドが前面に出ている
自分はハードロックのB'zを聴いて育ったので、このアルバムは初期のアルバムの中でも聴きやすかった。

そして、このアルバムで所謂「稲葉節」が確立されたと感じた。
「GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-」での女性に振り回される男の描写や、「HOT FASION -流行過多-」では詩人のランボオが登場するなど、後の楽曲でも散見される稲葉さんの女性観や独特なワードセンスがこのアルバムでも多く見受けられる。

・楽曲レビュー

#1RISKY

短めのインストの楽曲。
この曲のようにインストの短い曲がアルバムの最初に来るのもロックアルバムっぽい。


#2 GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-

ハードロックギターと打ち込みを多用したダンスビート、稲葉節を炸裂させる稲葉さん。これぞ初期B'zの真骨頂という感じの楽曲。

二人ガードレールとCRUSHしても なんかおまえだけ助かりそう…

同曲/B'z

このフレーズを初めて聴いたときは、女性が振り向かないことに対する絶望や無力さをこんな風に表現できるのかと衝撃を受けた。


#3 HOT FASION -流行過多-

私の推し曲その1
前曲に引き続きハードロックギターと打ち込みを多用したダンスビート。
曲も歌詞もめちゃくちゃかっこいい。
歌詞は流行に流される社会や自分自身を皮肉る内容だが、それが現代2023年の私たちにも刺さる刺さる。


#4 EASY COME, EASY GO! -RISKY STYLE-

6thシングル「EASY COME, EASY GO!」のアルバムバージョン。
原曲よりサックスの音が強調されハードなアレンジになっている。
チルいメロディーが耳に心地よい。
この楽曲の持つ哀愁と優しさをはらんだ雰囲気はB'zの楽曲の中でも唯一無二だと感じる。


#5 愛しい人よGood Night…

7thシングル。
それまでのB'zのバラードとは一線を画し、音数が少なくピアノとギターが前面にでたロックバラード。

まっすぐな思いを 卑怯者が踏みにじり 
裏切りこわしかけた愛は 今強くなってる

同曲/B'z

よくあるバラード曲だと聴き流している人は、この詩で一気に引き込まれることになるだろう。「卑怯者」「裏切り」という強い言葉が楽曲全体を引き締め、この曲で歌われている愛に説得力や覚悟を感じさせているように思う。
そしてギターソロではTAKの歌うギターが炸裂している。ラスサビに向けて盛り上がっていくところが聴きどころ。


#6 HOLY NIGHTにくちづけを

ハードロックサウンドに寄った本作の中では1番初期3作の雰囲気が残るポップな楽曲。
歌詞中で明確にクリスマスとは描かれていないが、HOLY NIGHT=聖夜ということはクリスマスソングなのだろうか。


#7 VAMPIRE WOMAN

ハウスミュージックというジャンルの楽曲らしい。
マンドリンと歪んだギターが心地よく、艶めかしい雰囲気を醸し出している。
台詞のパートが多く、ストーリー性の高い楽曲に仕上がっている。

ちなみに、LIVE-GYM Preasure'95 ”BUZZ”でLOVE PHANTOMがかの有名な「ラブファンダイブ」と共に初披露されたが、元々VAMPIRE WOMANが演出付きで演奏する予定だったそう。
ある意味LOVE PHANTOMのプロトタイプと呼べる楽曲かもしれない。


#8 確かのものは闇の中

昭和歌謡のような雰囲気の楽曲。
夜の漁港で一人佇んでいるような情景が思い起こされる。


#9 FRIDAY MIDNIGHT BLUE

私の推し曲その2
本作で最もハードなサウンドであり、なにより歌詞が最高。
その歌詞の内容とは「売れない画家が金を稼ぐため深夜にタクシードライバーをやっている」というもの。
タクシードライバーの厳しい状況を表したかのようなハードなギター、歌詞の秀逸なストーリーテリングによって、まるで彼の運転するタクシーに乗り合わせて彼の話を聞いているかのような臨場感がある。


#10 It's Raining…

稲葉さんと電話ができる曲(嘘偽りなし)
というのも曲のほとんどが稲葉さんの語りで構成されている。
TAKのアコギも美しい。
でもきっとライブで演奏されることはないのだろう(血涙)


・まとめ

デジタルサウンドとハードロックの要素がうまく絡み合っており、B'zらしいかっこよさを持つ曲が多いと思った。

また、コンセプトアルバムというわけではないがアルバム全体に「夜」の雰囲気が感じられる。夜の繁華街のような明るさも深夜のような暗さも内包していて、何度も聴きたくなる魔力があるアルバムだ。

夜のドライブのお供にぜひ。


・おまけ

ここまでこの記事を読んだ諸兄はこのアルバムの収録曲に何か違和感を覚えなかっただろうか?

そう、このアルバムには「BE THERE」と「太陽のKomachi Angel」が収録されていないのである。


もう一度言う。



このアルバムには初めてオリコン初登場10位以内にランクインした「BE THERE」も、初めてオリコンチャート1位を獲得し1年近くチャートインし続けた「太陽のKomachi Angel」収録されていないのである!!!




なんでやねん!!!



というわけで自分はRISKYに上の2曲を加えたプレイリストを組んでこのアルバムを楽しんでいる。せっかくなのでそのプレイリストを晒してこの記事を締めたいと思う。

  1. RISKY

  2. GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER-

  3. HOT FASION -流行過多-

  4. 太陽のKomachi Angel

  5. BE THERE

  6. VAMPIRE WOMAN

  7. HOLY NIGHTにくちづけを

  8. 確かなものは闇の中

  9. EASY COME, EASY GO! -RISKY STYLE-

  10. FRIDAY MIDNIGHT BLUE

  11. 愛しい人よGood Night…

  12. It's Raining…


・最後に

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます。

次回以降は不定期の投稿にはなると思いますがお付き合いいただけると幸いです。

それでは、

せーの、おつかれ!

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