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「ハッピー・オブ・ジ・エンド」についておげれつ先生がスペース(2022年4月26日)で教えてくれたこと

はじめに


 先ほどまでTwitterでおげれつたなか先生のスペースを聞いていた。
 私はファン歴が浅いので、今回初めておげれつ先生のお声を拝聴した。
 とても可愛らしいお声で、感情豊かに我々ファンの質問に答えて下さった。

 「こんなこと言っちゃっていいのかな~」と言いながらも、ご自身の作品だけでなく、好きなBLや二次創作のカップリングなど多岐にわたって話してくださり、先生のお話が面白すぎて私は爆笑し続けた。
 特に「ハッピー・オブ・ジ・エンド」については、「ここまで教えて下さるんだ~!」とショックを受けるほど踏み込んだ内容だったので驚いた。

 約1時間40分、おげれつ先生がお話しになるお言葉を一言も聞き洩らさないよう集中していたのに加え、「ハッピー・オブ・ジ・エンド」についての質問に対するお答えが衝撃過ぎて、私は今神経が高ぶってとても眠れない。

 先生の教えて下さったことは、「ハッピー・オブ・ジ・エンド」を理解する上で非常に重要な内容だった。
 このまま忘れてしまうのはあまりにもったいない。

 私は普段それほどTwitterには興味がなくて、好きな漫画家さんのツイートや新刊紹介の情報を得るためにやっているくらいなのだが、今回のスペースはこのためだけにもTwitterをやっていてよかったと思えるような中身だったのと、当日に開催の連絡があったため、私ももし仕事が入っていたら聞けなかったように、聞きたくても聞けない方がいらしたと思うと(私がそちら側なら内容の一部だけでも知りたい)何とかして記録しておきたくなった。

 一部でも、不完全でも、おげれつ先生の話して下さった内容を文字に残すために、私の印象に残った質問と回答の要旨を以下に記載させていただこうと思う。

(記憶に基づいて再構成しているので、質問の順番やおげれつ先生の実際のお言葉とは異なる部分があります)

おげれつ先生が教えて下さったこと


Q.「ハッピー・オブ・ジ・エンド」は何巻まで続きますか? 今、全体のどのあたりですか?
A.全3巻です。だから今3分の2で、残り3分の1です。
(えー!! もっと続いて欲しかった。でも、そうなるような気もしていた。となると、やはり3巻の後半は千紘と浩然の「幸せな春」になるんだろう。旅行に行ったり、パンジーの花が咲いたり)

Q.千紘と浩然の受、攻について
A.最初は決めてなかったんですけど、物語が進むうちに、1巻第2話で初めてセックスする時に千紘が受かなって。
(美人な浩然が攻で、千紘が受なのがこの物語の魅力だと思う。これでよかった!)

Q.千紘と浩然のリバはありますか?
A.うーん。(これ、よく聞かれるとおっしゃりながら悩んでいました)あらかじめ「リバ」だってわかっていないと傷つく人がいると思うし、私も二次創作のリバはダメだけど、一次創作なら…。うーん、やっぱりないと思います。私は「自分がされたら嫌なことは人にしない」ので。同人誌ならあるかも。

Q. 千紘は本気で浩然を抱きたがっているんですか?(私の質問でした)
A. 本気です。

(千紘と浩然のリバについて、私はこの二人なら大丈夫だが、リバはそもそもデリケートな問題だし、いろんな読者様がいらっしゃることを考えると本編では「ない」のかなとは思っていた。でも、おげれつ先生からはっきりこう言われてしまうと、ちょっと残念ではある。見たかったな。Pixivにでもあげてください。←失礼しました。これを書いた後、おげれつ先生がご自身の商業誌作品でも同人誌を書いていらっしゃることを知りました。ぜひ、同人誌でお願いします。買います!)

Q.千紘と駿一、マツキと浩然について
A.千紘はヒモをやっている頃は、相手が「挿れて」ほしがる人が多かったからやりまくってました。駿一とはリバだけど、千紘が挿れていた方が多い。千紘は好きな人にしか(感じている姿を)見せたくない。マツキはタチ、ネコどちらもする。なので、浩然が挿れてた
(一番の衝撃!! 聞き間違いじゃないかと思いました。特に千紘×駿一、浩然×マツキだったとは!! 第1巻で浩然は千紘のお尻を見た時に「元カレとヤりまくってたんだろ」って言ったじゃないですか。千紘が受だと思ってた)

Q. 駿一はなぜ高校時代の千紘に声をかけていたんですか?
A.やらせてくれそう(やれそう、だったかも)だなって思ったから。
(やっぱり…)

Q.千紘と浩然の魅力について
A.浩然は私には珍しい美形の攻で大好き。千紘はチョロい。プレゼントとかもらったら好きになっちゃうタイプ。
(私も浩然大好きだから嬉しい! もちろん千紘も好きです。「攻は生○斗真さんみたいな垂れ目な顔を描くことが多くて…」→確かに太一も秀那もそういう顔だ)


Q. 千紘と浩然の体毛について
A. 千紘は体毛は薄い方、ふわふわってしてる。浩然は普通。でも脱毛しているから毛がないです。
(二人の体毛の濃さについては、下の毛の感じから想像通りだった。でも、浩然が脱毛しているとは!!)

Q. 千紘の髪の毛は染めているのですか?
A. 地毛です。金髪の理由は…設定を決めていたけど出さないと思う。

Q. 千紘の髪はずいぶん伸びましたが、このまま伸び続けるんですか?
A.私の好みの長さで止まります。美形でセミロングの受が好き。

Q.  GUCCIのマフラーを選んだことについて(私の質問でした)
A. そこにお店があったから。FENDIを着ている人がGUCCIも着ることありますよね。GUCCIが好きと言うわけではないです。マフラーも持ってないし。GUCCIって言っちゃってますけど、GUCCIじゃないです。(笑)
(私は結構気になりましたが、特に理由はなかったようです)

Q. 2巻の好きなシーンは?
A. 二人が喧嘩して、浩然が5、6時間玄関で立っているところ。
(おげれつ先生はこっちだったんですね。ここもすごかったですけど、私はやはり傷だらけの浩然を千紘が抱きしめるシーンがNo.1です)

Q.「ハッピー・オブ・ジ・エンド」で気に入っている場面は?
A. 浩然が千紘にビールをかけるところ
(私もです!! この場面はBL史に残る名場面だと思っています)

Q.描きやすい場面は?
A. 場面? 角度とかじゃなくて? 正常位でしているところ。
(面白すぎる)

Q. 電子版と紙の本の修正の違いについて
A. 修正の違い? わからないけど、私はち〇ち〇も穴もトーンを張ってちゃんと描いているので、見てもらえなくて残念。
(おげれつ先生の画力なら正確に美しく描いていらっしゃるはずだから、私たち読者も見たいです~。修正なんかいらないのに)

Q.   浩然の誕生日はこの先わかりますか?
A.   浩然自身が知らないからなー。いつか決めるかも、千紘と浩然で。
(そうだと思いました。浩然、戸籍なさそうですもんね。2人で誕生日を決めるって素敵ですね)

Q. 千紘は初詣で何を願ったんですか
A.  普通に「来年も来たい」とかそういうこと
(「ずっと浩然と一緒にいたい」だと思っていました)

Q. 千紘と浩然がクリスマスに食べたチキンについて、1番おいしかったのは?
A.  浩然はローソン、千紘は本当はケンタッキーがよかったけど、お店が開いてなかった。
(あれ? こうおっしゃっていたと思うんですが、2巻を読み返すと千紘が「俺、ローソンが優勝だわ」と言っている。反対?)

Q. 千紘の得意料理は? 料理上手な受は好きですか?
A.  オムライス。好きです。ピュアで尽くす受が好き。健気な子が好き。

Q.  どういう受が好きですか? 女王受は好きですか?
A.女王受は好きで描きたいけど、結局(見た目はビッチでも)ピュアで尽くす健気な受になっちゃう。本当に浮気症の人は描けない。
(確かにおげれつ先生の描くキャラって純粋で尽くすタイプが多いと思う。千紘もそうだし。そこがいい)

Q.浩然は顔のどこを「いじって」いるのですか?
A.もともと綺麗だから、綺麗にしたいとかじゃなくてケガで鼻が曲がったのを直した。
(これは予想通りだった。鼻骨が折れたのを直したのかと思っていた)

Q.   浩然の耳がでこぼこしているのはケガのせいですか?
A.   そうです。ボクサーの耳みたいに。

Q.1巻の表紙の取材のために新宿に行った時の思い出は?
A.路地裏で写真を撮っていたら、立ちションしていた男の人に絡まれて走って逃げた。

Q.新宿などの街の取材は一人で行くんですか?
A. 一人です。

Q.2巻の表紙について、黄色を選んだのは?
A.最初は背景が夕方だったのが、ストーリーに合わせて明るいイメージにしたかったのでこうなった。ミモザ色なのは、千紘のイメージカラーと打ち合わせの喫茶店の壁紙がきれいな黄色だったから。

Q.   「ハッピー・オブ・ジ・エンド」で好きなキャラは?
A.     加治くんです。

Q.    加治はカラオケで何を歌うんですか?
A.   ミスチルとか。世代的に。
(なんかわかる気がする)

 他にも「おげれつたなか」というペンネームの由来(同人誌時代のサークル名が「おげれつ」だった。商業デビューする時に、当時マカロンが好きで「マカロンたなか」にしようと思ったら編集の人に「マカロン」は流行りすたりがあるからダメと言われた)や、好きな漫画やカップリングについてとても楽しく自由に語られていた。

 初めて読んだBL(?)は「風と木の詩」で、それ以来ずっと「美形村」に住んでいる。好みは「美形」でずっと変わらない。
 「私は歩くpixiv」、「物心ついた頃から腐女子(腐女児って表現されていてウケた)だった」、「BLしか描いたことがない」……先生は生まれながらのBL漫画家様なのだ。

「漫画を描きたくなくなったことはない」というのは想像通りだった。
 pixivに趣味で描かれた「ヤリチン☆ビッチ部」を無料公開されていることを知った時に、おげれつ先生は「特技漫画、趣味漫画」の方なのだなとわかった。

 「私は絵が下手だから、それを誤魔化して描いている」とか「絵の学校に行ったことはなくてデッサンとかちゃんと習ったことないから、今からでも行ってみたいな」とか、あれほど絵の上手いおげれつ先生がおしゃっているのには驚いた。

Q.ハッピーエンド、メリバについて
A. (必ず?とおっしゃった気もする)ハッピーエンドにします。描いていて、暗い終わりだと終わった気がしない。(感じ方は)人それぞれだからメリバはあるかもしれないけれど、バドエン(バッドエンド)はない

(これはそうだと思っていました。他の作品も必ず幸せな結末にしていらっしゃるから)

 以上です。
 メモも取らず、ただ記憶だけを頼りに復元したので、微妙なニュアンスの違いや間違いがあるかもしれません。ご容赦ください。

おわりに


 おげれつ先生がお話しになったことを勝手に文字に起こしてよかったのかどうかわからないが(問題があれば速やかに削除します)、私はファンとして、先生が作品についてこれほど多くのことを語ってくださったことに感動し、深く感謝していて、どうしても文章に残しておきたかった。

 おげれつ先生は「エスケープジャーニー」が代表作とおっしゃっていたけれど、今後きっと「ハッピー・オブ・ジ・エンド」も代表作になると思う。

 私は「ハッピー・オブ・ジ・エンド」が大好き過ぎて、3巻で終わることが残念でならない。もっと長く続いてほしい。

 でも、おげれつ先生は、必ず二人の幸せな結末を描いてくださる。

 3巻を楽しみに待ちながら、しばらくの間は1巻と2巻を無限ループして、千紘と浩然が生きる世界に浸っていたい。
 

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