「頑張れ」という苦しさ

自分の発する言葉に責任を持たなければならない。自分の放つ言葉は、誰かを救う薬になることがあれば、誰かを傷つけるナイフになることだってあるから。言葉ってとても難しい。自分が意図したこととは違う意味で相手に受け取られてしまうことがあるから。「頑張ってね」という言葉もそのひとつ。

僕は誰かに「頑張ってね」と言われたときに、ふたつの意味で捉えてしまう。「あ、この人は純粋に僕が前を向けるように応援してくれているんだな」という捉え方。これが普通なのかもしれない。けれど、たとえば既に疲弊するぐらいに僕があることを頑張ってたときに、その言葉をかけられると、「僕は既に頑張ってる。僕にこれ以上の無理をしろというのか。お前になにがわかる?」とも思ってしまう。きっとみんなもそうなんじゃないかと思う。

だから僕は誰かに「頑張って」と声をかけたり、メッセージを送るのが苦手になった。相手を追い詰めたくないから、自分が嫌われたくないから。代わりにどうやって声をかけたらいいのか迷って、未だに答えが見つからず今日も生きている。「無理しない範囲で頑張ってね」なのかな。普段からちゃんと相手を心配して、気遣っているなら「頑張ってね」でもいいのかな。

あーもういいよ。みんな頑張らなくていい。
充分に頑張ってるから、それを認めていこう。

~曲紹介~ ぜひ聴いてみてね

ノニサクウタ/Mrs.GREEN APPLE
今日もあなたは一生懸命頑張りすぎたね
でも誰も褒めてくれないのに寂しさ覚えてるね大丈夫。
この唄はあなたを救いに来たヒーローさ

チノカテ/ヨルシカ
ずっと叶えたかった夢が
貴方を縛っていないだろうか?
それを諦めていいと言える勇気が
少しでもあったら
本当に欲しかったものも
鞄もペンも捨てよう
町へ出よう

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