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「ガラスの器と静物画」の展覧会

こんにちは。村山です。オペラシティで開催されている山野アンダーソン陽子さんの展覧会を見てきました。
https://www.operacity.jp/ag/exh270/

この日は山野さんのギャラリートークがあり、山野さんとオペラシティキュレーターの福島さんの解説を聞きながら鑑賞。とても贅沢でした。

プロジェクトのプロセスが見える面白い展示でした。
画家にガラス食器を言葉だけで表現してもらい、その言葉で山野さんがガラスを、そしてガラスから絵画と写真を描いていくプロジェクト。
言葉だけの制約がある分、文化や経験によって連想されるイメージが違って、出来上がってくる作品も画家のイメージとちがう。グラスを画家の方々に描いてもらうことでコミュニケーションが生まれ物語が膨らんでいく展示がとても面白いと感じました。

山野さんのガラスは作品であると同時に日常で使われる道具。CM・ルンドベリさんとの作品では自分が欲しい器を言われたと思うと山野さんがコメントしてましたが、水跡が見えるくらい使い込まれていて、器としてとても愛されている感じがします。

Carl Michael Lundberg作


作品のプロセスや背景を知りじっくり鑑賞すると、山野さんの手吹きのグラスの細部や歪みにも愛着を感じ素敵な道具に見えてきました。

作品ひとつひとつに込められた想いや物語を知ることで、身の回りのものにもどんなエピソードがあるのか、どんな思い出があるのか大切なものをメモリーも一緒に大切に使っていきたいと感じました。


山野さんには、3月1日にリニューアル発売された器のシリーズ「Cords(コーズ)」のデザインを監修していただきました。「Cords」について山野さんにお話を伺ったインタビュー記事も、ぜひご覧ください。


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