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ラベルとラヴェルの長ーい道のり

こんにちは。
東杏印刷のオンラインストア「いいすと」です。

ラヴェル、というフランスの作曲家をご存じでしょうか。
ジョゼフ・モーリス・ラヴェル、19世紀の末から20世紀前半にかけて活躍した人物で、代表的な楽曲は「スペイン狂詩曲」やバレエ音楽「ダフニスとクロエ」が有名ですが、個人的に大好きなのは「ボレロ」です。

この作品、約15分間に渡って同じメロディーが繰り返される中で、静かなイントロに始まり、中盤で徐々に楽器が増え、終盤に来て音の波を浴びるような構成。
CMやTVでも使用される有名な曲なので、耳にすると「ああ!」と思われる方も多いのでは(ご興味ある方は、動画や音楽配信サービスなどで検索してみてくださいね)。

さて本日は、ラヴェル…と響きが似ている「ラベル」についてお話いたします。



トイレットぺ…じゃなくて、あのシールです


皆さまはおくすり手帳をお持ちですか?
最近はスマートフォンのアプリで管理されている方も増えていますが、調剤内容が記載されたラベルシールを貼るノートタイプが一般的といえそうです。

そのラベルシールが、こちら。

そう、一般的なものは、ロールタイプなんです。
なんだかいつもトイレで見るおなじみのアイテムに絵面が似ているため、オンラインショップ担当は”見せ方”にちょっと苦労(トップ画像に仕様図を入れることで、”ロールラベルらしさ”を表現しております…)。

ラベルは、薬局さまに設置の「ラベルプリンター」で印字されます。
プリンターでカットする「連続タイプ」の他に、一定のサイズで分割されているタイプ↓や、

ミシン目入りタイプ↓など、

プリンターやお好みで色々な種類のロールラベルがあります。

「ラベル」の始まりは値札から


「ラベル」の歴史を少し覗いてみましょう。
所説ありますが、1929年から始まった世界大恐慌がきっかけで誕生したアメリカの会社、エイブリィ・デニソン株式会社から始まったと言われています。
当時の洗濯機のモーターとミシンのクラッチを使って製造されたプライスラベル、つまり値段のシールが事の起こりです。

やがて技術開発が進み製造工程や材料も改良が加えられ、薬瓶など薬の容器に貼るラベルが誕生します。
ロールラベルもその一環で登場しました。おくすり手帳に貼る、お薬情報を記載したものもその一種です。

おくすり手帳ラベルには、
・調剤日
・調剤した薬剤に関する情報
・お薬の名前
・用法
・用量
・服用したときの注意事項や副作用など

が記載されています。


ロールラベルを全部伸ばすと…何m?


答えは…50m!(種類によって異なります)
ラヴェルの名作「ボレロ」のように、終盤になって大器晩成するかのような淡々とした道のりは、毎日こつこつお薬情報を印字する、長ーいラベルシールの一生に繋がるような…??(ちょっと大げさでしょうか?!)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。(飯嶋・山本)

 ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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