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重ねて重ねて複写伝票

こんにちは。
東杏印刷のオンラインストア「いいすと」です。

寒い中いかがお過ごしでしょうか。
今年は1月20日から2月3日ぐらいまでが大寒で、一年の内で最も気温が低いとされる期間です。
毎年の太陽の動きに合わせて1年を15日間ごとに24分割する二十四節気の一つで、次に来るのは立春、節分の豆まきが終わると暦の上では春なんですね。
ああ、春が待ち遠しい…
冬は空気も澄んでいて夜空の星がくっきり見えるし、熱々のお鍋も美味しいのですが、私は寒い季節が苦手です。
寒さを紛らわすためにイヤホンでノリのいい曲を聴きながら通勤しています。

さて、今回は“複写伝票”について簡単に述べていきたいと思います。


複写伝票とは?


伝票の行く先は様々です。同じ会社の部署間や、お客様と自社間での情報のやり取りなどに使います。
お金のやり取りや情報を組織の間で正しく行うようにするため、一度の記入で複数の枚数に同じ情報を伝達するようになっています。
代表的なものは領収書でしょう。お客様用とお店用、2枚で双方同じ情報が伝達される仕組みです。

その仕組みはどうなっているの?

裏カーボンと上質紙の組合わせ


用紙の裏にカーボンを塗布し、下の紙に転写します。
カーボン紙とは筆記する用紙の裏にはさむ黒い紙のことです。
元々は炭(carbon)の為、塗布面を触ると手が汚れるという欠点があります。

ノーカーボン紙


現在使われている伝票の中でもっとも利用頻度が高いのがノーカーボン紙です。感圧複写紙とも呼ばれます。
部分的に複写不要な場所にも対応(減感印刷)でき、カーボン紙のように触れても手を汚すことがありません。
スタンダードな形の3枚複写の伝票、納品書を例にあげます。

1枚目は販売元の控えとして金額や数などの情報を保存し、2枚目は納品書、3枚目は請求書としてお客様に渡すという形です。
これは主に上用紙、中用紙、下用紙(用は葉とも表記されます)というように分かれていて、上用紙と中用紙の裏面にはマイクロカプセルが塗布されています。
ボールペンなどで圧をかけると複写できるので、中用紙を増やすと若干コストはかさみますが、実質何枚でも複写できます。
デジタルの時代ですが、ボールペンと複写伝票があれば経済活動ができるのです。
なんて素晴らしいことでしょう。


毎年のことですが今年も寒いです。
人が重ね着をすることで暖かくなるように、人と人とで心が重なるひとときを大切に、家族や会社、学校など、社会の中で温かさを感じたいものです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。(飯嶋)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。


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