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マクロの視点、ミクロの視点をお持ちですか?

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、「マクロ」と「ミクロ」という観点から、写真を撮るときの視点のお話をしたいと思います。

わたしは、ストリートスナップをメインに撮影していますが、この考えは、どの被写体にも通じる話かと思います。

何かを撮ろうとするとき、その目的とする「対象物の観察」をすると思います。

フレーミングの前に、どういう形で、どういう色で、どのように光を受けているか等々を勘案して、写真を撮るか決めると思います。

写真を撮ると決めたときは、その被写体と、それを取り巻く周りのものとのバランスを考え、フレーミングを決定し、さらにその中で構図をどうするか、という流れが多いのではないでしょうか。

さらにその後は、絞り、シャッタースピード、露出、ピント位置等々を決めてシャッターを切ることになりますが、長くなるので今日はこのへんの話はスルーさせていただきますね。

撮影:Tokyo Street PIX.  @原宿


特に、最初の行程である「対象物の観察」について、ポートレートなどは別にしても、感覚を研ぎ澄まして、画に収めたいシーンや、メインとなる被写体を探すとき、目先の距離が一定になっていることが、意外に多いと感じています。

たとえば、遠くの山やビルを撮るとき、実は足元に可憐な花が咲いていることに気がついていなかったり、動物や鳥を追いかけているとき、遠く彼方の険しい雪山と透き通るような空の対比が美しかったり。

目的の被写体を撮りに行っているので、それ以外のことに関心が向きにくいことは理解できます。

しかし、少しだけいつもと違う目線で見ることで、同じ場所にいるのに、全く違う写真が撮れるのではないか、自分でも今まで気が付かなかった写真が撮れるのではないかと思うんですよね。

特に単焦点レンズを付けているときは、その画角に合わせて視点をイメージしていることも多いと思うので、つい見落としてしまうことがあるのではないでしょうか?

たとえば、50mmのレンズを装着しているときは、視界が自動的に50mmを意識するような感覚のときなど。

画角とレンズの焦点距離には密接な関係がありますが、特に単焦点レンズの場合は、撮影者が積極的に動かないと、目的とするフレーミングや構図にならないので、被写体を見るときの意識が、良くも悪くも"そのもの"に集中してしまうような気がします

今度撮影に行くときは、撮りたい被写体だけでなく、ちょっとだけ視点を移すと、新しい写真が撮れるような気がする今日この頃です。

またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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