栄太郎

大衆、消費文化のあだ花。 売れない本はクズ同然、売れる本はクズばかり。

栄太郎

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マガジン

  • エッセイ

    おこったぞう。

  • 短編・コント

    コントをやりながら、自然と社会を感じていきます。わかりやすく会話を中心にしているので、気楽な気分で読んでください。

  • Writing is my business.(売文屋稼業)

    売文屋稼業について。小説。かつて映画がそうであったように、テレビ局がタレントを育てるのに不可能な媒体が出てきて、やがて出版社も作家を育て左右する時代は終焉するだろう。もちつ持たれつ。どこもかしこも国民総タレント、国民みな作家。名のりさえすればなれる、そんな状態。でもどんな媒体にしても、いつの時代も作家は読者のまなざしにゆだねられている。

  • 短編小説

  • つぶやき地蔵

    つぶやけば鐘が鳴るなり法隆寺 つぶやき地蔵です、ヨロシクお願いします 「こちらこそ、よろしくお願いします」 こっそり「つぶやき」しています  

最近の記事

  • 固定された記事

「苦境の新聞業界」、逆手に取ってニューヨークタイムズ紙は、1パーセント広告に切りかえて、文句いう広告主にはやめてもらい、また逆に信頼しあう単一のブランド社に全部を広告するという試みや、電子版で表現法を見なおしている 自由な報道が横ヤリされ圧力かけられたら意味もなく、おしまいだ

    •  口先ひとつで生き抜いて、中国古代の恵施と「弁者12事」(2)

      Ⅱ.  所変われば人も変わり、時代も変わった古代中国の思想家恵施と弁者12事  世渡り上手、床上手  口先ひとつで生き抜いて  これから紹介する言葉は、荘子と同時代の公孫龍や恵施らが論じあった「弁者12事」といわれ、結果だけが述べられているので、解釈もさまざま。ここでは比較的手に入る中公文庫の森三樹三郎さんの解釈を紹介します。森さんは京都大学を出て大阪大学で教鞭をとり、いわゆる京大学派といわれる人らしい。他の学者たちよりもわかりやすく、ボクには好都合だった。ここでは主に内

      •  口先ひとつで生き抜いて、中国古代の恵施と「弁者12事」(1)

        Ⅰ.  創造の第一条件は反抗であり、  反抗は創造の源である  結局は、暴力装置で守られた官僚制度、  学者と作家の間には近くても深い川があった  古代から、中国では教育ばかりでなく政治経済の方面にも絶大な影響を持ってきた儒教に対して、唯一対抗してきた老荘思想。 老荘思想の影響なしには文学芸術は語れないほどでも、なぜか表看板の儒教者である江戸時代や現代の教育者からあまり喜ばれなかった。 初めに政治経済と教育ありとする統治者から、生活に余裕があってからね、と老荘思想を紹

        • 詩 サラリーがひといち倍もらえて、安心ね

          * 水平線、上げると+、押せばー プラスとマイナス 独裁者がいれば悲惨な人々、金持ちが出てくれば貧乏人が生まれてきます テレビ雑誌で、政治権力者の独裁者や経済権力者の富裕層が溢れでて、ともに傲慢さが特長で、自慢したがるのは世の習い 国民から、あこがれられ拍手されるのは当然でも、なぜか恨みにも似た嫉妬のマグマは深く蓄積されて、噴火されるのを待っていた  田中角栄以来、アメリカにやられたトラウマは消えない いくら日本国内で向かうところ敵なしで威張っても、アメリカによって滅ぼされ

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        「苦境の新聞業界」、逆手に取ってニューヨークタイムズ紙は、1パーセント広告に切りかえて、文句いう広告主にはやめてもらい、また逆に信頼しあう単一のブランド社に全部を広告するという試みや、電子版で表現法を見なおしている 自由な報道が横ヤリされ圧力かけられたら意味もなく、おしまいだ

        •  口先ひとつで生き抜いて、中国古代の恵施と「弁者12事」(2)

        •  口先ひとつで生き抜いて、中国古代の恵施と「弁者12事」(1)

        • 詩 サラリーがひといち倍もらえて、安心ね

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        記事

           水を噴射するノズルと諸外国のみなさん

           サワディーカップ。 タイにご旅行なさった人はお気づきでしょう。 ホテルのトイレには、便器のそばに水を噴射するノズルみたいなものが備えてあります。初めて見たとき、これはいったい、何のためなんだ。 せっかく近くあるので、ひまもあることだし、とりあえずトイレのまわりを水洗いしていました。 でもなんだか変だな。 あとで使用目的を聞いて、ビックリ。 お尻の穴に噴射するんだって、うそ、信じられない。 注射、ピウッピウッでもなくて、ウオシュレット、ぴうーっでもなく、激噴射、ビユーッて感

           水を噴射するノズルと諸外国のみなさん

          詩 歌を忘れたカナリアは、どうしましょう

          * 世界には いつも最後にはおなじみのマルクス主義、毛沢東で終わるようなフレーズで飾り、なんだか宝探しみたいな決まりきった芸術文化の国がある  いっぽう、互いにけん制しあう側でも似たり寄ったりで、 テレビを使った上っ面な人気で、内容がないフレーズを心地よくふれ回って、多少考えてみれば大人ならわかるはずなのに、無邪気にヒトラーやムッソリーニのファッショばりの、小泉純一郎とか橋下徹、小池百合子のマスコミプロパガンダに振りまわされる国もある また観客動員数だけが頼りで、お金が入るよ

          詩 歌を忘れたカナリアは、どうしましょう

           作家残酷物語 わかんないだろうな

          ひともと銀杏葉は枯れて 庭を埋めて散りしけば 冬の試験も近づきぬ 一句も解けずフランス語 若き二十のころなれや 六年がほどはかよひしも 酒、歌、煙草、また女 外に学びしこともなし 酒、歌、煙草、また女       ----三田の学生時代を唄へる歌                佐藤春夫  モラルとか政治はいつも、もっともらしい装いをしてやってくる。  日ごろ、政治がくだらないといっている作家や芸術家が、いざ政治が混迷したら、決まりきって政府に同調するのは歴史の掟です。

           作家残酷物語 わかんないだろうな

          詩 鏡のなかのぼくは、どんな顔

           詩に寄せて  いま現在 政治家と作家などの文化人がアメリカに従僕しているのは、強い者にすがってしか生きていけない「国民」に媚びているからです 常に、国民に媚びている政治家や文化人たちの宿命なんです アメリカが落ち目になったら、次の羽ぶりのいい国にシフトする日本国民に従って、政治家や文化人も寄りそっていくので、じつはアメリカも維持するために大変なんです でも栄枯盛衰は、人間世界の世の習いの宿命 永遠を知るものは見者といい、芸術の本質です  ちっちゃい頃から、いろんなことで

          詩 鏡のなかのぼくは、どんな顔

           小池百合子、最大のピンチ

           ヒトラーと小池百合子の共通点、宣伝のマスコミ・プロパガンダと権力志向、それに迎合するサラリーマンのテレビ局・新聞社のみなさん。  そんなに会社や家族が大切なんですか、あなたたちは豆腐屋ですか、何売ってんだ。  YouTubeのコメントに載せたら好評だったので、だったかな、そのとき載せられなかった note の旧記事も付けておきます。  はじめに、イソップの寓話にこんな有名な話があります。  あるスポーツ競技の選手が外国旅行から帰ってきて、いかに海外での自分の成績がすばら

           小池百合子、最大のピンチ

           YouTubeで美術批評している山田五郎さん

           実家の近くに大きな神社があったので、よく立ち寄って散歩などしていました、やっぱりどこか静かな厳粛さがありました。  だから小さい頃、神社があるからかなと感じていました。でも本当は、ここにパワースポットがあるから、ここに神社を建てたんですよね。考えてみれば考えてみなくても、神社を作る人間が先にいるから自然が生まれるわけもなく、自然の産物があるから人的なものが生まれた。でもわれわれは、なぜか逆に捉えがちです。  YouTubeで美術批評している山田五郎さんが、なぜ『モナリザ』

           YouTubeで美術批評している山田五郎さん

           1 オクターブの世界と、野生の思考

           エッケ・ホモ Ecce homo 、 この人を見よ  いつのときも 時代をけん引しても時代に媚びるような作家、カメラ目線で文章を書いて、人気を得ても末路はいつも決まっている。  たかが文学、 収入の安定したサラリーマンに日々を費やしても、不安定な文学生活に人生を賭けるような、若い人がどれだけいるだろうか。 でも不安と期待、これこそが創作と活力の源であることを、傍観者は感じ取れない。 養殖されていない、野生の思考は生きている。  1 オクターブの世界、現実的で両足が

           1 オクターブの世界と、野生の思考

           作家残酷物語 これでいいんだ

           以前は、 軟派でヤンキーかぶれる少年少女は、成り上がりでホラ吹きミュージシャンに憧れ、おれってヤザワよろしく。 いっぽう、いくぶん硬派で読書家は、知的に振るまっていても、よりインテリに弱く、何かしらコプレックスを抱えていた。 家柄が貧しいエリート、学校の偏差値が低い才人、才能がない読書人。 そんなことを熟知していた三島由紀夫は、厚化粧の履歴に厚化粧の文章を携えて、元はといえばおじいちゃんは農家生まれ、虚勢をはって登場したのだった。 かれにはいつも、ひとつのイメージが浮か

           作家残酷物語 これでいいんだ

          短編 おさい銭がチャリンとなれば、アズ スーン アズ

           若い頃、ボクの親戚の人はアメリカに住んでいて、夢も英語で話していたのに、いまはまったく駄目と話していました。また商社マンの人も、あんなに英語を話していたのに、日本に戻ったらすっかり忘れちゃった、なんて話をよく聞きます。 でも若い頃習ったものは、子供の頃、よく泳いだことを思いだし、大人になっても多少泳ぐことができるように、いくぶん原住地に行っても思いだしてくるかもね。 寒いのを逃れて、先日ボクは、タイのバンコクに行ってまいりました。夜ともなれば、いっぱしの大人なので、欧米人

          短編 おさい銭がチャリンとなれば、アズ スーン アズ

           作家残酷物語 作家志望の男

           最近小説を書き始めたMのW大の後輩で、作家志望の男がいた、 まだ三年生、留年してでも作家の糸口を見つけようとしていた あるとき、ふと受験のとき習った、文学の奥義が浮かんだ 不易流行 なかなかいいフレーズだ、確か松尾芭蕉の言葉だったかな、うまいこと言うよ 永遠なるものと常に変化する流行、ヘーゲル的にアウフヘーベンする止揚かな でも頭の中でうまく述べても、この男、どこの地方出身かわからないけど、ハ行、ハヒフヘホをうまくしゃべれなかった、ファフィフュフェフォ、うん、うまく

           作家残酷物語 作家志望の男

           気のせいか、スタン、シュタン、スタンス

           人は未知的なものにあこがれる  気のせいか、ときおり流れるBBC放送はどこか静かで落ち着いた声がして、多少聞き取れるのに、米国の放送はなぜかザワザワしてあまり聞き取れない。たぶん、ボクの語学力のせいでしょう。  BBCは公共放送機関で、米国三大テレビ局やCNNなどは民間というスタンスもあるのだろうか。とはいっても辞書では英音より米音が先に来て、日常生活にも米音がまさって便利なようだった。  ご存じののようにアメリカでは、 クラシック音楽に作曲家も演奏家もいるにはいるけ

           気のせいか、スタン、シュタン、スタンス

          短編、ゼロ度の覇権 明智十兵衛光慶「国々は猶 のどかなるころ」

           王朝期の藤原朝の教養人にとって、和歌はひとつの嗜みであった、貴族生活を反映して、恋愛の歌に大きな特長があった 王朝に代わって軍人時代とも区分され、覇権を握った武士の世界でも、和歌に代わって、インテリ層の武士でも生活を反映してか、集団でスクラムを組むような連歌なるものが登場した、尻とり遊びみたいな 元来、和歌とか連歌、俳句、詩的な韻文の分野では、二十歳前ではオレンジジュース風でも、詩的なものには人の生き方が発酵され醸造されていなければ意味もなく、表された作品には詩人の匂い

          短編、ゼロ度の覇権 明智十兵衛光慶「国々は猶 のどかなるころ」