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フリーランスライター1年目振り返り|助走に命をかけた

2023年、私はフリーランスライターとしての歩みをスタートさせた。そんなかけがえのない2023年がもうすぐ終わる。

7月に本格的な活動を始めてから今日までに、ひよこみたいな私を信頼し、お仕事を任せてくださった方たちがいる。感謝の気持ちで胸がいっぱいだ。

私のビジョンは取材ライターとして人の心を軽くする記事を書くこと。今年いただいたお仕事の中には、未経験者にはハードルが高いと思っていた取材のお仕事もいくつかあった。

私はとにかく幸運で、出会いに恵まれているということは言うまでもないけれど、お仕事を受注するために自分なりに取り組んだこともいくつかある。1年目にしか感じられない気持ちとともに書き残そうと思う。

数ヶ月前の私のように、今まさに、フリーランスライターの世界に飛び込もうとしている人に届けば嬉しい。

助走の質がジャンプの高さを決める

見出しが陸上競技の教科書みたいになってしまったけれど。

フリーランスライターに必要なもの(あると望ましいもの)を数え出すとキリがない。「やります!」と手を挙げる瞬発力もそのうちの一つだろう。

慣れない環境で手を挙げるには勇気がいる。でも私は、勇気よりも大切なことがあると感じている。

それは助走だ。

大袈裟な言葉かもしれないけれど、助走にどれだけ命をかけられたかで、結果は大きく変わると思っている。

それに、誰も見ていなかったとしても、助走をしっかりと取っていれば高いハードルを飛び越える勇気も湧く。

ここからは、私の助走を振り返ろうと思う。

初取材への助走|本番を想定して学ぶ

7月、私はオンラインキャリアスクールに入会した。それまで独学で細々と書いていた私は、プロに学ぶという道を選んだ。

スクールではあらゆるwebスキルを習得でき、その中の一つにライティングコースがある。そのコースを受講し、取材ライターという職種に出会った私。これがやりたい、とドキドキしたときの気持ちは今も覚えている。

その頃、「今ライターをしていて、今後は取材をメインに行いたい。」と私は周りによく話していたのだが、(これもめちゃめちゃ大事なこと)それを聞いた友人が1人の起業家さんを紹介してくれた。お名前はOさんという。

Oさんからある日連絡が来て、「インタビューってどんなものか、お試し15分1,000円でラフにやってみてくれませんか?トリノオリンピック代表の成田童夢にインタビューするつもりで。1時間後にzoomできますか?」とのこと。

チャンス到来。

これを逃すまいと、私は1時間でできることを全て行った。インタビューライティングの講座を受けたところだったのでその知識を総動員。

この際、本当に成田さんにお会いしたら聞きたいと思うことを聞こう。と、過去の取材記事を読みあさり、成田さんのYouTubeも全て見た。(このときは止むを得ず倍速で。)

15分ということだったので質問を2個に絞り、zoomを繋いだ。するとそこには本物の成田童夢さんがいた。

トリノオリンピック代表成田童夢さん!

実は、Oさんは成田さんとお仕事をしていて、その日一緒にランチを食べていたそうだ。

そこで私を思い出してくださり、連絡をくれたのだった。

成田さんの突然の登場に驚いたものの、本物と話すつもりで準備をしたので、怖気付くことはなかった。

成田さんの素敵なビジョンとお人柄のおかげさまさまで、私のデビューは無事終わった。(もちろん拙いものだったけれど。)

そのときの取材からできた記事がこちら。成田さんの壮大な夢計画、ぜひ多くの方に知って欲しいのでよかったら覗いてみて欲しい。

この記事がきっかけで、Oさんからはその後継続的に取材記事の依頼をいただいている。成田さんからはお礼のお言葉までいただいてしまった。

私がこの経験から学んだことは、跳ぶタイミングがいつになるか分からなくても、助走は本気で走るということ。

「いつ取材記事を依頼されてもいいように」という気持ちでスクールの講座を受けていたからこそ、急に舞い込んだ1時間後の初取材に向けて適切な準備ができた。

「今から成田童夢さんに取材をする」という気持ちで取材準備をしたからこそ、ご本人に喜んでいただける記事を書くことができ、その後のお仕事にもつながった。

憧れの案件への助走|時間をかけて準備する

10月、絶対に参加したいと思うお仕事を見つけた。

旅行業界の分野で、担当の地域の取材をするお仕事だ。その地域には想い入れがあったし、お店やイベントの取材記事に挑戦したいと思っていたので大きなチャンスだと思った。

たくさんいるであろう応募者の中で、私にできることはなんだろう。

お店やイベントを取材した経験はゼロ。ライティング経験は数ヶ月。実績でアピールすることはできない。

でも私は知っている。私にしかないものがある。それは、時間と情熱。まだ、今よりもお仕事が少なくて時間だけはあったし、このお仕事への想いも強い。

私が時間と情熱を注いで行ったことは3つ。

  1. 該当地域の街歩きを敢行、持ち込みたい企画を妄想した。

  2. zoom面接で使用するプロフィールスライドを作成した。

  3. プロフィールスライドと統一感のあるzoom背景を作成した。

プロフィールスライド

2.のプロフィールは単なる自己紹介ではなく、先方のビジョンと私の価値観が交わるところが伝わるよう、今回の面接用に作成したもの。

3.は画面越しの面接が、先方にとって心地いいものになればと思い作成した。

結果、採用のお返事をいただき、憧れていた分野での取材のお仕事が2024年に走り出す。

面接の担当者さんからは、「準備の量がずば抜けていました。」という嬉しいお言葉をいただいた。現地まで行ったことをすごく喜んでくださっていた。

面接に受かるため、というよりは私の気持ちをぶつける方法はこれしかない!と思って取った行動を喜んでいただけたことがすごく嬉しかった。

実績はないが時間がある駆け出し期。助走はじっくりと走ろう。時間をかけ大切に準備をすることで伝わるものがある。

メディア所属への助走|愛を込めて準備する

11月、あるスタートアップ企業が立ち上げる新メディアのライター募集に出会った。

取材ライターを軸にしたいという目標とともに、好きだと思えるメディアに所属するライターになりたいという目標も掲げていた私。

この企業のビジョンや代表の方の想いに触れて、絶対にこの方とお仕事をご一緒したい!と思った。

今回募集されていたのはSEOライターの枠。応募の準備で悩んだ。SEOライティングの経験は多少あったものの、フィードバックを受けたことがほとんどなかったのだ。

書ける記事の質は強みにならないかもしれない。私の強みってなんだろう。

今回スタートするメディアの内容は簡単にいうと、ご当地調味料やその作り手の紹介だ。そこには、「調味料の作り手のストーリーを世に届けたい!」という強い想いがある。

そのビジョンが綴られたnoteを読んだとき、私が調味料に助けられたエピソードをいくつか思い出して胸が熱くなった。

そして、応募までの数時間でなんとかnoteに想いを綴って発信し、ポートフォリオに添えた。

このnoteがきっかけかどうかはわからないが、結果としてご縁をいただき12月より「調味料.jp」にライターとしてジョインすることとなった。

今回、心に残ったのは「事業をしていて、励みになる言葉を直接もらえる機会はなかなかない、だから純粋に嬉しくて、感動している」と代表の方に言ってもらえたこと。

お仕事に応募するまでの時間でできることには限りがある。だからこそ、その中で心を込めたものは相手に感動を与えると気づかされた。

助走をとるときは一歩一歩に愛を込めよう。愛情は伝わるし自分だけのもの。

2024年に向けて

  • 本番を想定して学ぶ

  • 時間をかけて準備する

  • 愛を込めて準備する

私がフリーランスライター1年目に意識したこの3つは、アプローチの仕方はそれぞれ違えど、誰でもできることだ。

だから、「スキルはないがやりたいことがある」というものに出会ったら、チラッと思い出してもらえると嬉しい。

これから経験を重ね、少しずつでもお仕事が増えて行けば、助走のとり方は変わるはずだ。(時間をかけて準備をする、は駆け出しだからこそできることでもあるし。)

でも、どれだけ経験を積んでも準備に心を込められるライターでありたいと思う。

そのために、「やること・やらないこと」を見極め、助走をしっかりとれる環境を作ることが2年目の課題だと思っている。

関わってくれた全ての方にありがとうを込めて、2023年の振り返りを終わろう。

この記事は、書く仕事を楽しく続ける「Marbleコミュニティ」の企画、#マーブルアドベントカレンダー の参加記事です。
12月1日からクリスマス当日までの24日間、マーブルコミュニティのメンバーが「2023年を振り返ろう」をテーマに記事を投稿します。
ぜひ、クリスマスまでコミュニティメンバーの記事をお楽しみください🎄

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