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世界的に映画やドラマが字幕でも視聴されるようになっているという、日本映像界にとってのチャンスが分かるレポート

ビルボードジャパンがLUMINATEという会社からデータを購入しているという話を聞いて、LUMINATEという会社のページを徘徊してたんですが、音楽業界や映像業界のトレンドをデータで分かりやすくまとめたレポートを公開してくれていて、面白かったのでご紹介したいと思います。

このLUMINATEという会社は、音楽や映像業界のデータのレポートや分析システムを企業に販売するのがメインの事業のようです。

そのLUMINATEが公開しているレポートの一つが「2023 Year-End Film & TV Report」という、映画とテレビ番組のここ数年の公開本数などのトレンドレポート。

例えば、こんな感じで昨年のテレビ番組の公開本数が、ハリウッドのストライキの影響もあって全体的に20%下がっていると言うグラフも分かりやすく見せてくれます。

ハリウッドのテレビドラマの黄金期は終焉という話もありましたが、黄色のグラフの落ち方がエグいですよね。

2022年の公開本数の2264本に対して、2023年の公開本数は1784本と約2割減。
さらに、2023年の第4四半期は372本と、2021年の第3四半期の678本のピークに比べると半減に近い状態であることが分かります。

一方、映画はそこまで実は下がっておらず、年間の公開本数で言うと2022年を4%上回っていたそうです。

ハリウッドのストライキの影響は、映画の方が大きかった印象ありますけど、意外ですよね。
ただ、詳細に観ると、映画館の映画の公開本数は2023年にようやく2019年の規模に戻ったということで、2020年に観られるようにコロナ禍の影響が非常に大きかったことが良く分かります。

こうしたデータの中で日本人として最も印象的だったデータがこちら。

外国語のテレビドラマシリーズの数が2018年に49件だったのが、2019年には94件、そして、110件、162件と急増しているのが分かります。

画像として紹介されているのが、Disney+に公開されて話題になった韓国ドラマの「Moving」ですね。

Netflixでスペイン製作ドラマの「ペーパーハウス」がヒットしたのが2019年とかですからね。
その前から「Narcos」とかスペイン語のドラマはありましたが、そのあたりからNetflixに英語以外のドラマが急増していった印象は確かに強いです。

そして、更に嬉しいデータがこちら。

外国語番組の中でも特に「アジアからの物語」が直近伸びており、2022年22本だったのが、2023年に55本と倍増してるんです。

イカゲームのヒットが2021年ですから、間違いなくその効果がありそうですが、「今際の国のアリス」などの日本のドラマもこの数に含まれているはず。
また、アニメシリーズも14本から27本とほぼ倍増しているのも日本的にはポジティブな現象と言えます。

この傾向は映画でも明確です。

こちらはテレビドラマからは1年遅れの2020年から外国語映画が増えていっています。
韓国の映画「パラサイト半地下の家族」がアカデミー賞取ったの2020年でしたので、映画界における多言語化の流れの火付け役と言えるのかもしれません。

いずれにしても、最近なんとなく日本の作品が世界でヒットする土台が広がっているという感覚はありましたが、こうやって数値で観ると、世界中に英語意外の作品も字幕で視聴するという習慣が、Netflixのような動画配信サービスによって徐々に確立し、その流れがコロナ禍で一気に加速したことが良く分かります。

こういう時代の流れもあって、映画「ゴジラ-1.0」の全米でのヒットということなんでしょう。

現在のところLuminateのレポートに日本の映像作品は画像で掲載されておらず、映画「ゴジラ-1.0」についての言及も無かったのは残念なところなのですが、レポート公開が1月のようなので、米国では昨年12月公開のゴジラが入ってないのは当然とも言えます。

ということで、来年のこのレポートを読むのが今から楽しみになってきました。

レポートについてはウェビナーのアーカイブも公開されてますのでご興味がある方はこちらをどうぞ。

レポート自体を読みたい人は、基本的な個人情報を入力すれば無料版のレポートを見ることができます。

ということで、今日13時からの雑談部屋「ミライカフェ」では、この辺の話題も皆さんと雑談できればと考えています。
タイミングが合う方は是非ご参加下さい。


ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 このブログはブレストのための公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら、是非ツイッター等でシェアしていただければ幸いです。