<ゲームの売れ行きアップ方法>第39回:他の業種よりまともに稼げる人の割合がかなり低く、仕事は過酷で将来への不安も大きい世界
インディーゲーム開発者やパブリッシャー向けに「ゲームのクオリティアップや売れ行きを増やす方法」を解説していくシリーズ。
第39回は「他の業種よりまともに稼げる人の割合がかなり低く、仕事は過酷で将来への不安も大きい世界」です。
<ゲームの売れ行きアップ方法>第39回:他の業種よりまともに稼げる人の割合がかなり低く、仕事は過酷で将来への不安も大きい世界>
インディーゲーム開発に本格的に取り掛かる前に、「そこまでして本当に自分のゲームを出したいのか?」とよく考えてみてください。
ゲーム制作は一見楽しそうに見え、また一部の開発者は大ヒットして大きく稼いでいて華のある世界に見えるかもしれません。
しかし実際は大ヒットするのは本当にごく一部であり、それどころか近年はタイトル数が増えすぎたために「開発費をきちんと回収できている」というインディーゲームも大きく減っていっています。
正確な統計を取ったわけではありませんが、色々な開発者にも話を聞いているともう7割かそれ以上のインディーゲームは発売から何年経っても製作費をきちんと回収できずに赤字になっているのではと思います。
あなたが何年もかけて頑張って作った作品もその7割以上に入る可能性の方が高い。
「売れないのは面白くないから」とか「面白ければ売れる」なんて甘い考えでこの世界に飛び込むと相当痛い目を見ます。
また、継続してヒット作品を出し続けないと何十年もこの世界で生きていくのはほぼ無理で、その点でもインディーゲーム開発だけをずっと続けて生きていくというのはなかなか至難の業だと思います。
長く下請けとして開発してきた会社がインディーゲーム開発をして売れなかった場合はまた下請けに戻って生きていけますが、新しくこの世界に入ってきた人達は基本的にこの世界で食っていけない場合はその後の人生ではどうやって生きていくか、かなり厳しい事態に陥るというのはよく理解しておくべきです。
動画配信者(youtuberなど)は一部を除いてもうほとんどの人が食っていけなくなったように、インディーゲーム開発も個人や少人数開発ではもうほとんどが食っていけない世界にすでになっています。
ごく一部の成功者を見て「自分もいけそう」と安易に思うのはやめておくべきです。
あまりにもリスクが高すぎるので専念してインディーゲーム開発をするのではなく、他の仕事をしながら副業的にインディーゲーム開発をした方が開発年数は大きく増えるものの、まだ将来への不安も減らせるでしょう。
実際にインディーゲーム開発は専業ではなく副業としてしている人がかなり多いです。私生活の自由な時間が大きく削られてしまいますが。
どうしても専業で作らないとダメな場合をのぞき、基本的にインディーゲーム開発は副業として行い、何か別の事で安定して稼ぐのをおすすめします。
稼ぐといっても株とかFXとか仮想通貨のリスクがある投資系ではなく、きちんと働く仕事で。
サラリーマンや農家、文筆業(ライターや編集者)、イラストレーターなどをしながらインディーゲーム開発をされている方達もいます。
このシリーズは私のnoteの「ゲームの売れ行きアップ方法」のマガジンで連載しています。
第1回から順番にお読みください。
次回は第40回「switch次世代機で起こるインディーゲームの売れ行き悪化」です。
switch後継機はスペックアップにより、今までswitchで出ていなかったようなフルプライスのゲームが各社からどんどん出るようになります。
そのため、インディーゲームの売れ行きはこれらのフルプライスゲームやセールで安くなったフルプライスゲームによってかなり悪化してしまう事になります。