<ゲームの売れ行きアップ方法>第34回:スケジュールを決めてゲーム開発する事の大切さ

 インディーゲーム開発者やパブリッシャー向けに「ゲームのクオリティアップや売れ行きを増やす方法」を解説していくシリーズ。

 第34回は「スケジュールを決めてゲーム開発する事の大切さ」です。

 

<ゲームの売れ行きアップ方法>第34回:スケジュールを決めてゲーム開発する事の大切さ>


 ゲーム開発会社なら細かいスケジュールを作ってゲーム開発をしていきますが、インディーゲームの場合はスケジュールを決めずにだらだらと開発していく人もわりといます。
 個人や少人数開発でこれをやりがちです。

 しかし、その方法だと開発期間が大きく延びやすくなり、開発コスト増大により利益を大きく減らしてしまいます。
 昨今は当初の販売目標より実際の売れ数が大きく下回る事もインディーゲームではもう珍しくなく、スケジュール無しで延びた開発コストと販売目標を下回った利益のせいで結構な額の赤字になってしまう場合もあります。

 スケジュールを決めないでのびのびと開発した方が時として良いアイデアが生まれたり、心理的にゆとりをもって楽しくゲーム開発できるというメリットも無いわけではありません。
 しかしスケジュール無しでのゲーム開発は、

・余計なところで無駄に時間を使いすぎ
・のんびり開発して良いという気持ちのせいで、ゲーム開発がずいぶん遅くなってしまう
・締め切りがないから一つ一つの作業が遅い

などでほぼ間違いなく開発期間が大きく延びて開発コストがその分増大してしまいます。

 スケジュールを決めてもそのスケジュールをオーバーしてしまう事やスケジュールの変更などは時としてありますが、スケジュールがあった方がきびきびと開発が進み開発コストを抑えやすくなります。

 インディーゲームを記念的に一作出して終わりとか「副業としてのんびり開発して趣味で出す」というならともかく、継続して出して利益を得ていきたいという場合は一般的なゲームメーカーと同じようにしっかりスケジュールを決めて開発していくようにしましょう。
 
 スケジュールがあると「やる気がないから今日はやらない」というのも回避できます。
 「インディーゲームであれ、ゲーム開発は遊びではなく仕事だ」という事をきちんと意識しましょう。

  
 

このシリーズは私のnoteの「ゲームの売れ行きアップ方法」のマガジンで連載しています。
第1回から順番にお読みください。


次回は第35回「世界で売れるゲームはPSプラットフォームでも出しておいた方が売れ行きが結構増える」です。
フルプライスのゲームは国内でもPSプラットフォームでのダウンロード版などの販売は好調ですが、インディーゲームの場合、国内でしか売れなさそうなタイトルはPSプラットフォームではあまり売れ行きは良くありません。
しかし世界で売れるインディーゲームの場合はPSプラットフォームでも出しておいた方が売れ行きがずいぶんと増えるのです。