かるめら

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法蔵館文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊の法蔵館文庫全66点をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記した。 編者、訳者は割愛した。 秋月龍珉『禅仏教とは何か』 荒木浩『方丈記を読…

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2か月前
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本を蒐めるということ。

 昔読んだ本だったか人から聞いた話だったかは忘れてしまったが、さる人物が言った「価値あるものを集めるやつはまだまだで、価値のないものを集めてこそ本物の収集家であ…

かるめら
4か月前
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私とAとBと、そしてC。

 私の行きつけのブックオフの話である。  自宅から自転車で南へ20分ぐらいのところにブックオフがある。これをAとする。  そして、もうひとつ自宅から20分ぐらいのとこ…

かるめら
4か月前
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光文社古典新訳文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊の光文社古典新訳文庫全396点をあげた。 文庫の整理番号順(注)に従って表記した。 編者、訳者は一部を除き割愛した。 (注)光文社古典新訳文…

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5か月前
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ちくま学芸文庫M&S刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊のちくま学芸文庫のうち、Math&Scienceシリーズ(青背)全225点をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記した。 編者、訳者は一部を除き割愛し、…

かるめら
5か月前
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ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,049点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシ…

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5か月前
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講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊及び刊行予定の講談社文芸文庫全1,313点(日本1,241点/海外72点、ワイド版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)し…

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6か月前
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個人的文庫解説目録 第2回 幸田文『男』

 庄野潤三に続き今回は幸田文『男』を取り上げるのだが、作家というものは、よくものを見ている、と思う。  いや、私がよくものを見る作家が好きなのだ。幸田文は「見る…

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6か月前
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個人的文庫解説目録 第1回 庄野潤三『庭の山の木』

 庄野潤三にとって三冊目の随筆集である。初版は昭和四八年(一九七三年)、著者五二歳の年に冬樹社から刊行された。芥川賞受賞前の昭和二八年から、刊行直前の昭和四八年…

かるめら
7か月前
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法蔵館文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊の法蔵館文庫全66点をあげた。
文庫の整理番号順に従って表記した。
編者、訳者は割愛した。

秋月龍珉『禅仏教とは何か』

荒木浩『方丈記を読む 孤の宇宙へ』

R・アッカーマン『評伝 J・G・フレイザー[上] その生涯と業績』

R・アッカーマン『評伝 J・G・フレイザー[下] その生涯と業績』

フィリップ・C・アーモンド『英国の仏教発見』

石田瑞麿『地獄』

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本を蒐めるということ。

 昔読んだ本だったか人から聞いた話だったかは忘れてしまったが、さる人物が言った「価値あるものを集めるやつはまだまだで、価値のないものを集めてこそ本物の収集家である」という言葉がどうも私には忘れがたく残っている。
 つまりは集めるものの価値は二の次であり、集める行為にこそ価値がある、ということだろう。その人の言に倣えば私はものの価値を気にして、価値のあるものを集めようとしている二流の蒐集家である。

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私とAとBと、そしてC。

 私の行きつけのブックオフの話である。
 自宅から自転車で南へ20分ぐらいのところにブックオフがある。これをAとする。
 そして、もうひとつ自宅から20分ぐらいのところにブックオフがある。こっちは北へ向かっていくとある。これはBとする。
 それから東へ40分ぐらいかけて行ったところにもある。これをC。
 以上が私の日頃お世話になっている店舗である。立ち寄る頻度はAとBが月に2〜4回。Cは月1回ほど

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光文社古典新訳文庫刊行書目一覧 最新版

光文社古典新訳文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊の光文社古典新訳文庫全396点をあげた。
文庫の整理番号順(注)に従って表記した。
編者、訳者は一部を除き割愛した。

(注)光文社古典新訳文庫の整理番号は複雑であり、まず作品のジャンルごとに大きく4つに分けられている。【A】が小説などの文学作品、【B】が哲学などの思想に関する本、【C】が政治・経済などの社会科学に関する本、そして【D】が自然科学に関する本である(【

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ちくま学芸文庫M&S刊行書目一覧 最新版

ちくま学芸文庫M&S刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊のちくま学芸文庫のうち、Math&Scienceシリーズ(青背)全225点をあげた。
文庫の整理番号順に従って表記した。
編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。
ちくま学芸文庫全点の刊行書目一覧はこちら。

足立恒雄『フェルマーの大定理 整数論の源流』

足立恒雄『√2の不思議』

秋月康夫『輓近代数学の展望』

アイ

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ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版

ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,049点(セット版を除く)をあげた。
文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。
「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。
人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。
編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記し

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講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版

講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版

2024年5月31日時点での既刊及び刊行予定の講談社文芸文庫全1,313点(日本1,241点/海外72点、ワイド版を除く)をあげた。
文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。
編者、訳者は一部を除き割愛した。

【日本文学】

阿川弘之『舷燈』

阿川弘之『青葉の翳り 阿川弘之自選短篇集』

阿川弘之『鮎の宿』

阿川弘之『桃の宿』

阿川弘之『論語知らずの論語読み』

阿川弘之『森の宿

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個人的文庫解説目録 第2回 幸田文『男』

個人的文庫解説目録 第2回 幸田文『男』

 庄野潤三に続き今回は幸田文『男』を取り上げるのだが、作家というものは、よくものを見ている、と思う。
 いや、私がよくものを見る作家が好きなのだ。幸田文は「見る作家」なのである。

 本書は昭和三四年に雑誌『婦人公論』で連載された「ルポルタージュ 男」を中心に、昭和二〇年代の文筆家として歩み出した初期のものから、晩年の昭和六〇年までの「男」に纏わるエッセイをまとめた文庫オリジナル編集である。
 「

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個人的文庫解説目録 第1回 庄野潤三『庭の山の木』

個人的文庫解説目録 第1回 庄野潤三『庭の山の木』

 庄野潤三にとって三冊目の随筆集である。初版は昭和四八年(一九七三年)、著者五二歳の年に冬樹社から刊行された。芥川賞受賞前の昭和二八年から、刊行直前の昭和四八年初めまでの二十年間の文業を収めている。

 昭和四〇年、『夕べの雲』(第一七回読売文学賞受賞)を刊行したのが著者四四歳の時。それから四年後の昭和四四年に『紺野機業場』(第二〇回芸術選奨文部大臣賞受賞)を刊行、その二年後の昭和四六年には『絵合

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