見出し画像

1999ナイアガラ・シカゴDay4 食べ損ねたフレンチトーストとラヴィニア音楽祭

1999.8.8

今日はナイアガラを後にし、シカゴへ向けて旅立つ日。
いつもよりちょっぴり早めの朝食で、マリアさんの食事の準備が始まる。ちょっぴりオムレツには飽きてきたところ、とーっても美味しいんだけども。そう思っていたら、マリアさんが声をかけてくれた。

オムレツでいい?

待ってました、とばかりに

NO、と答えると、

マリアさんは困惑顔・・・。
マリアさんの意図がわからず、私も困惑顔。

どゆこと???
オムレツでいい?って聞いてくれたよね。
別の選択肢があるってことなんじゃ?

う〜ん、よくわからん。

英語がよくわからない私たちは、すんなりあきらめて、オムレツOK!OK!と言った。

いったい、何が言いたかったんやろうね。

そう言いながらオムレツを食べていると、隣席の外国人夫婦のもとには、なんとも美味しそうなフレンチトーストが・・・。

え?もしかして、コレのことだった?
他の選択肢・・・。

ときすでに遅し、英語力の差とあっさり認め、あきらめた。
(英語が話せるようになりたい、こういうことがあると思うのだけど、その気持ちは長続きしない。笑)


朝食後、先輩のお見送りで空港へ。
先輩たちがいなかったら、私たちはナイアガラをこんなに有意義には過ごせなかったはず。1日目にロストバゲッジした荷物を、私たちが観光している間に空港まで取りに行ってくれたのも先輩だったし、ほんとマジ感謝!3日間めちゃくちゃお世話になった先輩に別れを告げ、私たちはシカゴへ向かった。


関空―ミネアポリス間の過酷な!?11時間とはうって変わり、その後の国内線移動はすべてビジネスクラスすぐ後ろのエコノミーよりちょっぴり広い快適な席で楽々移動できた。よかったー。


シカゴに到着すると、今度はゆり姉の弟夫婦が出迎えてくれた。昼食がまだだった私たちは、車中でピザをいただき、そのままラヴィニア音楽祭へと向かった。


ラヴィニア音楽祭とは、シカゴ市より北の郊外にあるラヴィニア公園で開催される北米最古といわれる野外音楽祭で、毎年6〜9月に世界各国から音楽家たちが集まり毎日日替わりで開催されるもの。


19:00からの演奏開始には少し早く着き過ぎたようで、公園にはまだ、午後の光が燦々と降り注いでいた。公園内は、大きな野外コンサート場があり、その周囲は芝生が敷きつめてあるといった具合。私たちは芝生席の8ドルを払い入場した。その後、続々と入場してくる人たち。その人たちはイスやテーブルなどを持参し、毛布まで・・・。


え?も、もしや?また寒いんでは???


私たち、今回の旅でことごとく寒さに見舞われてるから。笑
マジでこんなに涼しいとは思ってなかった。


予想外の気候で、日本の5月頃のような感じ。涼しい夏が過ごせるのはいいけど、心の準備が・・・。まだ日は高いけど、風があるから寒い私たちは、待ち時間のあいだ、ありったけの衣装をトランクから取り出し身につけた。しまいには、ナイアガラツアーでかぶったカッパまで(まだ、持ってたんかい)。ビニールにくるまっていると風を通さないから少しはマシでしょって。笑


開演時間が近づくと、ますます周囲が賑やかになってきた。イスやテーブルを持参した人たちは、そこにワインやらサラダにおつまみ・・・と食事を並べていた。音楽を聴きながら家族団欒。


うわ、なんて優雅なん、素敵!


残念ながら、私たちは何も準備してなかったので、横目で見ながら雰囲気だけ楽しんだ。こんな風景を目の当たりにすると、日本人ってなんて余裕のない生活をしてるんだろう?と思う。


小さな子ども連れのファミリーからお年寄りまで、こんなふうにみんなで過ごす楽しいひととき。そして、いざ演奏が始まると、これまでザワザワとしていた話し声がピタッと止まり、みな流れてくる音楽に耳を傾けるといった感じ。


こんな楽しみ方もあるんだなぁと、芝生の上でリラックスして音楽を楽しんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?