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バリバラに出たよ(制作編)

2週に渡ったバリバラの放送、ご視聴下さった皆さまありがとうございました!
こうしてメディアに出てみると、情報を発信する側、報じる側、受け取る側…の全てが見えて、いつもいろんなことを考えます。今回は民放、そして地上波、しかもNHK、さらに数日にわたっての取材…。ということでそれだけ発見も多かったです。
というわけで二回に分けてブログを書きます。


言いたかったこと

出演することで自分が伝えたかったのは、症状でもなく、悲劇的な背景でもなく、普通の日常を暮らしている人もいる、ということでした。
解離性障害が特殊なものと思われているのは、フィクションや偏見を持つ人だけでなく、特殊じゃない状態が知られていないというのも一因であると私は考えています。
ですから「普通の日常について取材したい」と言われた時、それならばと引き受けさせて頂いたのでした。

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日常の様子…ということでロケに行った井の頭動物園。

番組を作ること

前回のブログにも書いたけれど、解離性障害(とりわけ、解離性同一性障害=多重人格)を見世物として扱う風潮に違和感を持っているという点は、ディレクターさんと意見が合致していました。なので、企画案を聞いたり提案されたりするたびに結構「それは無理」「これはいかがなものか」「この企画は反対」などとだいぶズケズケ言っちゃって、なんかもう、すみません。でも真面目だったのよ!
そうして話しながら進められたので、出演というかほとんどチームとして参加できていたように勝手に感じていました。(私だけじゃないといいな〜)
バリバラスタッフのみなさん、ありがとうございました…。


自分の話をすること

数日間に渡っての取材と撮影はだいぶ大変でした。私は、自分の問題について深く考えないことで日常をやりくりしているので、制作の方とface to faceで話すというのはかなり難しかったです。漫画やフリーペーパーは、書くことで距離が取れるけど、人となるとそうはいきません。
でもなんとか!ディレクターさんの熱を信じ「まあ最終的にはいい感じにしてもらえるだろう」という気持ちで、いろいろお話をさせていただきました。

その一方、前半の、当事者の座談会や、仕事仲間として登場してくれたいわきりなおとさんと、家族として登場してくれた夫への取材はとても楽しかったです!
話の中からは、自分自身の生活についての発見も見えたりして、テレビというちょっと特殊な機会ではありましたが、こうして話を聞けたことはうれしかったです。

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取材の様子。なおと先生、ありがとうございました!

完成した番組がどうなっているのか、楽しみでも不安でもありましたが、当事者に加え、専門家である岡野先生の解説もあり、カジュアルな笑いもありすごく纏まっていたことに一安心!さすがバリバラ!

「多重人格」という言葉

「解離性障害」という言葉で番組が発信されたことも、とても意味があったと思います。
本来、多重人格は、解離性障害の数ある症例の一つなのですが「多重人格」という言葉はその知名度で完全に一人歩きしてしまっています。
その言葉をタイトルに使うのは「解離=多重人格」と思われる危険性があるとはいえ、解離についてまったく知らない人には、興味を持ってもらうきっかけになります。
ですから、どちらの言葉に絞るでもなく「多重人格で知られる「解離性障害」」というサブタイトルだったのは大きな意味があるんじゃないかと思いました。


というわけで、次回は放送後の感想について書きますよ!よろしく!

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放送内容

前後編の内容はこちらで読むことができます

後編は、下記にて 本日6月4日20:29まで配信中です!
TVer https://tver.jp/corner/f0051909
NHKどーガレージ https://nhk.or.jp/d-garage/catchup/r/91399.html 
NHK Plus (ログインが必要です)https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2020052811940… 

これからのこと

今月、中旬ごろ、「解離性障害のちぐはぐな日々」の合同出版さんの企画で、トークショーを開催することになりました。ゲストを迎えてのオンライン配信になります。詳細は後日お知らせします!

また、我がフリーペーパー「ゾンビ道場」がなんと!一年ぶりに!!できました!ワオ!
特集は「今こそ貯めたい経験値」!
郵送をあちこちに送ってから、六月中旬頃にサイトに掲載します。それまでぜひ、バックナンバーを見て待っていてね!はっきり言って面白いフリペだよ!

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