澄み切った色の先(TMGEの映画を見た話)
ミッシェル・ガン・エレファントの映画を見に行ってきました。
昨年末のチバさんの訃報に、実はすごいダメージを喰らっていて…。あれから数日間、自分でもびっくりするほど、日々呆然と泣いていました。
というわけで、弔問のような気持ちでテアトル新宿へ…。
映画は、ドキュメント的なものではなく、ほぼライブシーンのみ。リアルタイムで聴いていた頃の熱狂や高揚感、それから解散前の寂しさとか、自分の10代の感覚まで全部頭の中に蘇ってきて、後半はちょっと苦しいほどでした。
そこまでガチなファンではなかったのに、なんでこんなに悲しいんだ…と思っていたんですが、これだけ強烈に覚えているなら、そりゃ泣きもするわ。
このフィルムは、ミッシェルの解散後に亡くなったギターのアベフトシへの追悼の意味を込めて2009年に作られた作品。
私は当時、アベさんが亡くなったのがショックで、しばらくミッシェルの音からもチバさんの音からも敢えて離れてたんですが、過去の積み重なりが今なんだから、過去も全部持ったまま前へ行けばいいんですよね…。
過ぎ去って置き去りにできる“過去”なんてなくて。全部が“今”で、これからなのだ。
映画の中で放たれる一つ一つの曲に、初めて聴いた時の気持ちや、その後の自分の出来事、彼らの活動がレイヤーのように重なって、感情が上書きされていくような、ちょっと不思議な時間だった。
ミッシェルの音楽は確実に、今の自分を形作ったスタート地点にあり、ミッシェル解散後のROSSOやThe Birthdayでも、チバさんの存在を鈍ることのない光みたいに感じていたんだと思います。
特に意識はしていなかったけど、存在を失ってからその重さに気付かされた。ほんと、まさに“スター”だ。
一番最初に聴いたミッシェルの曲を貼ります。
チバさん、ありがとー。あなたの光はこの心臓に強く刺さったまんまだよ。そっちでアベさんとまた音を奏でているのかな。
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