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ひとりごとエッセイ

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考えている事、いろいろ。
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#解離性障害

上塗りは解決ではない

上塗りは解決ではない

昨日、今日と寝過ぎてしまった。
しかし半年くらい前はすごい不眠だったので「眠れないよりはマシか」と思うようにしている。

1月3日
ラジオを聞いてたら「リアルな日常を書いた歌詞にリアリティを感じない。公に出来ないことがあるのが“リアル”なのに」というような話をしていてハッとする。
例えば、SNSで切り取られる“自然な日常”の、白飛びしたようなキレイさ。さらりと歌い上げられる“素朴な日常”に対する、

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生活は交わっている

生活は交わっている

この日は終日、テキスト書き…。引き続き、「かいちぐ」のツイートを分類して、まとめる作業をしています。

最近、解離性同一性障害の人物が登場するドラマが続いているという噂を小耳に挟みました。しかも立て続けに、凶暴な人格とか犯罪に関わっているキャラクターの様子。
(と、伝聞形なのは、私はそういうのを見ると具合を悪くするので、見られないのです…)
当事者の方の日常の困りごととか、周囲からの誤解に困ってい

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誤解と理解の先にあるもの

誤解と理解の先にあるもの

またしても、週末のイベントのトーク内容についてのメモ。「理解」の経過に必ず立ちはだかる「誤解」についての話です。

誤解は絶対ダメ?

理解を促すことと誤解を招くことは真逆のようですが、今回の話を考えているうちに、誤解が必ずしも悪ではないんじゃないか?という気もしてきました。

今回テーマにしているのは「メディアで取り上げられるとき、偏見や誤解を受けがち」っていうことなのですが、テレビとかで取り上

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理解するのは、誰?

理解するのは、誰?

イベントでのトーク内容を考え中。

今回は自分の話に加えて、エンタメやネタ的に障害が取り上げられることについて、どういう配慮が必要か?というような話をテーマにしています。
そこで考えるのは、理解を求める為の配慮…ということになると思うんですが、そのことについて。

理解する人される人いつも、障害や病気(に限らず理解が難しい関係で)理解を求める側だけでなく、求められる側の声も知りたいと思っているんで

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トークイベント 「本の街で、こころの目線を合わせる 2nd」 Tokin×山田ルイ53世

トークイベント 「本の街で、こころの目線を合わせる 2nd」 Tokin×山田ルイ53世

7/3(金)20時より配信にてトークイベントを開催します。
ゲストは、髭男爵・山田ルイ53世さん!
多重人格や精神疾患がメディアでネタ的に取り上げられる事について、当事者側、テレビに出演される側、双方で話してみよう!という試みです。
というわけで、開催の経緯とテーマについて少し書いてみようと思います。

開催の経緯
ルイさんとは、昨年の「こころの目線を合わせる」の際にもご一緒させて頂きました。その

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その場しのぎでも、もしそれが希望なら

その場しのぎでも、もしそれが希望なら

イベントで話す内容を考え中。
こうして人前に出たり、解離性障害のことであれこれやっている時いつも思い出すシーンがあり、その話をぽちぽち書いてみました。

入院中の、中と外

「わかってもらえない」。この言葉は、日常的にいろんな患者さんから出ていました。
病院でなくとも他人に理解されないことで苦しんでいる人はたくさんいるけど、そういう人が集まってきたわけだから余計気になったんでしょう。

私が入院し

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バリバラに出たよ(反響編)

バリバラに出たよ(反響編)

前回の、制作編に引き続き、それについての反響です。放送後は、もう鬼の形相でエゴサをしましたので!

テレビの向こうにいる人は当事者や周囲の方のコメントに安心したのはもちろんなのですが、「知らなかった」「そういうこともあるのか〜」というライトな声もかなりうれしかったです。「へー。そうなんだ」と思えたというのは、その人の関心のきっかけになれたという事で、私としてはもう、イエーイ!という感じでした。

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バリバラに出たよ(制作編)

バリバラに出たよ(制作編)

2週に渡ったバリバラの放送、ご視聴下さった皆さまありがとうございました!
こうしてメディアに出てみると、情報を発信する側、報じる側、受け取る側…の全てが見えて、いつもいろんなことを考えます。今回は民放、そして地上波、しかもNHK、さらに数日にわたっての取材…。ということでそれだけ発見も多かったです。
というわけで二回に分けてブログを書きます。

言いたかったこと出演することで自分が伝えたかったのは

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大丈夫という幻想

大丈夫という幻想

「調子はどうですか?大丈夫ですか?」

そう聞かれた時、あなたはとっさに何と答えますか?体調は良いけど不安がある、心配事はあるけど気持ちは前向き、気持ちは前向きだけど怪我をしている…など様々な状況がありますが、それはどの辺だったら「大丈夫」で、どのくらいだったら「無理」なんでしょうか。

「大丈夫ってことにする」本を出してから、インタビューやイベントで解離の話をするたびに、必ずと言っていいほど言わ

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ひらくまで、あかない(自分の話をする事について)

ひらくまで、あかない(自分の話をする事について)

まんが「実録・解離性障害のちぐはぐな日々」を刊行して半年。人前で自分の話をする機会が何度もありましたが、その分、自分が話したくない質問を受ける機会も多くあり、そのたびにどうしたものかと考え込んでいます。うーん。なんだろうなあ。

話すのは誰のため?私は基本的に「自分が傷ついてまで社会や人の役に立たなくても良い」と思っているので、漫画にしても取材にしても、自分が苦しくなる質問は完全にお断りしています

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