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ひとりごとエッセイ

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考えている事、いろいろ。
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#精神疾患

「こわれ者の祭典」のこと

「こわれ者の祭典」のこと

依存症専門オンラインメディアAddiction Reportさんで、こんな記事がアップされていました。

月乃光司さんは、心身障害者パフォーマンス集団「こわれ者の祭典」主催の方です。
私はかつて「こわれ者の祭典」にかなり人生を救われていたので、久々にその名前をメディアで見て、おおっ!と嬉しくなってしまいました。

私が、このイベントに出会ったのは20歳くらいの頃。
もともと出演者の友人だったのが始

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居ることが許される場所

居ることが許される場所

先日の日記。
八王子の地域活動支援センター・パオの見学に伺う。

心の病を抱える人たちのアート活動に力を入れてる場所で、そのあたりのご縁で紹介して頂いたのでした。室内を丁寧に案内して下さり、漫画やゾンビ道場の感想もお伺いできて、嬉しいことしきり…。ありがとうございます。

メンタルの障害について、そこを取り巻く社会について、色んなお話をしたのだけど、その中で「病気になると、病院か家で療養して、次の

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生活は交わっている

生活は交わっている

この日は終日、テキスト書き…。引き続き、「かいちぐ」のツイートを分類して、まとめる作業をしています。

最近、解離性同一性障害の人物が登場するドラマが続いているという噂を小耳に挟みました。しかも立て続けに、凶暴な人格とか犯罪に関わっているキャラクターの様子。
(と、伝聞形なのは、私はそういうのを見ると具合を悪くするので、見られないのです…)
当事者の方の日常の困りごととか、周囲からの誤解に困ってい

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理解するのは、誰?

理解するのは、誰?

イベントでのトーク内容を考え中。

今回は自分の話に加えて、エンタメやネタ的に障害が取り上げられることについて、どういう配慮が必要か?というような話をテーマにしています。
そこで考えるのは、理解を求める為の配慮…ということになると思うんですが、そのことについて。

理解する人される人いつも、障害や病気(に限らず理解が難しい関係で)理解を求める側だけでなく、求められる側の声も知りたいと思っているんで

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その場しのぎでも、もしそれが希望なら

その場しのぎでも、もしそれが希望なら

イベントで話す内容を考え中。
こうして人前に出たり、解離性障害のことであれこれやっている時いつも思い出すシーンがあり、その話をぽちぽち書いてみました。

入院中の、中と外

「わかってもらえない」。この言葉は、日常的にいろんな患者さんから出ていました。
病院でなくとも他人に理解されないことで苦しんでいる人はたくさんいるけど、そういう人が集まってきたわけだから余計気になったんでしょう。

私が入院し

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バリバラに出たよ(制作編)

バリバラに出たよ(制作編)

2週に渡ったバリバラの放送、ご視聴下さった皆さまありがとうございました!
こうしてメディアに出てみると、情報を発信する側、報じる側、受け取る側…の全てが見えて、いつもいろんなことを考えます。今回は民放、そして地上波、しかもNHK、さらに数日にわたっての取材…。ということでそれだけ発見も多かったです。
というわけで二回に分けてブログを書きます。

言いたかったこと出演することで自分が伝えたかったのは

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ひらくまで、あかない(自分の話をする事について)

ひらくまで、あかない(自分の話をする事について)

まんが「実録・解離性障害のちぐはぐな日々」を刊行して半年。人前で自分の話をする機会が何度もありましたが、その分、自分が話したくない質問を受ける機会も多くあり、そのたびにどうしたものかと考え込んでいます。うーん。なんだろうなあ。

話すのは誰のため?私は基本的に「自分が傷ついてまで社会や人の役に立たなくても良い」と思っているので、漫画にしても取材にしても、自分が苦しくなる質問は完全にお断りしています

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