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スコットランド最北のシティ インヴァネスへ 鉄道の旅 1

私のスコットランドの旅は最終段階に差し掛かった。グリーノック(Greenock)を後にして6月29日(2019年)、私は最後の訪問地インヴァネス(Inverness)へ向かう旅に出た。スコットランド入りして7日目、インヴァネスはスコットランド最北のシティ(市)である。

これまでのスコットランドの旅(エディンバラ、グラスゴー、ロックローモンド )はこちらをご覧ください -

インヴァネスは人口約46,000人と小さな市だが、ネス湖(日本でもその昔話題になった ”ネッシー” の湖)があるところというと、ピンと来られる方もいるかもしれない。

街中で見つけたネッシーのキャラクター

私も実際この街を知らなかったが、当時同居していたホストマザーが教えてくれて初めて知ったという経緯がある。彼女も旅好きでスコットランドを以前訪れており「インヴァネスもよかったわよ、(当時私たちが居住していたイングランドの)ブリストル(Bristol)空港からも直行便が飛んでいる」と。

そこで私はロックローモンドからインヴァネスに ”飛ぶ” のではなく "鉄道での移動" を思い付いた。何人かの人から「スコットランドは鉄道の旅も素晴らしい」と聞いており、また ”鉄道の旅” は私の念願の一つでもあったからだ。

以前、南仏〜イタリアを旅した際にも国境を跨ぐ海岸線沿いの鉄道の旅を計画しかけたが、時間の都合上断念した経緯があった。

インヴァネス城からネス川を超えて見下ろすインヴァネスの街並み

旅は時間をかけて移動する方が贅沢だと私は思う。飛行機は早いし便利だ。けれどもその ”イージーさ" は、どこか現代的過ぎて旅の趣を損なう。もちろん移動距離や状況にも拠るけれど、叶う場面では鉄道や船で移動できたら、その贅沢さや感じるものは飛行機のそれとは異なるに違いない - 少なくとも私にとってはそうだった。

というわけで、比較的時間が取れるこの旅では迷うことなく鉄道を選んだ。スコットランドの旅に、素晴らしいと聞いていた鉄道での移動が組み込めて、私は万感ばんかんの思いだった。

グリーノックからグラスゴーを経由してインヴァネスへ、鉄道での移動距離約310km、時間にして約4時間半。

ロックローモンド訪問時の宿地グリーノック(Greenock)から、グラスゴー(Glasgow)を経由してインヴァネスへ、鉄道での移動距離約310km、時間にして約4時間半。スコットランドを縦断する鉄道の旅に、私は胸高鳴った(続く)。

※ 挿入されている写真及び画像はすべて筆者によるものです。

(Greenock 29 Jun 2019)



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