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メモ道具としてのGR

現在スマホは私たちのメモ道具と化している。食べた物や、行った場所や、会った人、とりあえずなんでも日常のものを撮っておけば、後で見返した時に何をしていたかを辿れる。

最近は年月ごとに自動でフォルダ分けをしてくれるので、スマホの写真アプリ写真自体がそのような「想い出の整理」あるいは脳という記憶装置の外部化のようなものを想定して設計されている。それほどに私たちはメモすることを写真で行うようになった。

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GRは機種によっては最近のスマホ画面よりも一回り小さいので、完璧なサイズで手に馴染む。

GRを使うことでスマホでの写真のメモ的使用を一段上げた活用が可能になる。それはライトルームかGoogleフォトのようなクラウド写真アプリを一緒に使うことでより効果的になる。

最初のスマホの写真は、10年前のコンパクトカメラの写真画質にも及ばないことは何度かノートでも書いてきた。スマホでは物理的にコンデジクラスのセンサーとレンズを載せることができないからだ。特にGR3はAPS-Cサイズのイメージセンサーになったため、一眼レフやミラーレスと同等の画質とボケ感を得られるようになった。

どうせ同じメモを撮るなら、高画質で記録しておいたほうがいい。写真家であればそれがいつか(たとえどんなにつまらないメモのような写真であっても)作品になり、プリントしたり、誰かに何かの形で提供したりする可能性があるからだ。

別に写真家でなくても、GRでメモ的に写真を残すことはなんらかの資料的価値を帯びるし、将来的に自分で見返したり誰かに見せたりする時に役に立つ。小さくていつでも持っているから、結果的にGRで記録した写真が多く残っていることをフォルダに発見する。

右手で握り、構えて、半押しでフォーカス、そのままシャッター。という一連の動作はスマホで撮るよりも圧倒的に撮りやすいし、速いし、正確なのだ。

余談だけどこのフォームが35mmフォーマットの横位置写真を生んでいる。スマホは縦で撮ることを前提に設計されている。(それによりインスタ含むあらゆるメディアでの写真が縦化していることは、また別の機会で書かなければならない)

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