ノーファインダー・ノーライカ
前回はこのような記事を書いた。
フルマニュアル機で真面目になってしまうことを打破するために、ノーファインダー撮影について考えてみる。
一眼レフと違って、レンジファインダーはレンズを通した光景をファインダーで見ることができない。M10-Dに限って言えば背面のLCDディスプレイもついていない。ファインダーはただのガラス窓であり、映る範囲がおおよそフレームで示されているだけだ。(液晶のついたM型や、x100f等ハイブリッドなミラーレス等、レンズを通した光景を確認できるデジタルもある。というかその方が今では一般的だ)
普段一眼レフで写真を撮っている人が、レンジファインダー機を覗くと、ファインダーに心もとなさを感じるはずだ。本当に撮れているのだろうかと。
その過程を乗り越えて、撮れることがわかるようになると、今度はピントに意識を持っていかれやすくなる。サファイアガラスのクリアなファインダー内の二重像合わせが、楽しいからだ。ピント合わせに集中するあまり、フレーミングがおろそかになったり、タイミングを逃したりする。このようなことが、ライカに持ち替えた途端に写真が”下手になった”と感じる所以ではないだろうか。
カメラの操作に慣れてくると、それぞれ撮影の所作みたいなものが身についてくる。
気づけば同じ設定で、同じような写真を撮りがちになる。これはどのカメラを使うかに関係なく。
人はそれをマンネリ化と呼ぶ。
真面目すぎる故に訪れるマンネリ化、いつも同じような写真、写真に飽きてホコリをかぶり始めるカメラ。
今回はこのような状態から一挙に脱出する、レンジファインダー機のもうひとつの楽しみ方を提案したい。
ふざけたタイトルをお許しください。
ノーファインダー無くして、ライカは楽しめない。
そんな気持ちを込めてみました。
ノーファインダーの楽しみ方を既に知っている方は適宜読み飛ばしください。
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